銀座で83年の歴史を誇るとんかつ専門店が、ついに香港に初お目見え!日本食ブームの中で、老舗の伝統的な味に香港人も大注目のお店です。
こんにちは、香港ナビです。香港は、近年ますます日本食がブームになってきています。以前からあった回転寿司も安かろうまずかろうからグレードアップし、ネタも新鮮、店内もおしゃれなお店が急増。人気のお店は連日行列ができています。また次に人気のラーメン屋や居酒屋は、日本のチェーン店が軒並み進出してきて、日本と変わらぬ味を再現しています。また最近は、メニューが豊富な定食屋などもでてきたりして、香港では日本人より香港人の方が日本食を食べているかもしれませんね。そんな中、今話題の日本食といえば「とんかつ」。2009年12月に尖沙咀のショッピングモールK11に、銀座の老舗『銀座梅林』がハワイ、シンガポールに続く海外支店として、香港に上陸しました。
銀座の老舗「銀座梅林」とは?
珍豚美人(ちんとんしゃん)は、創業以来のトレードマーク
なんと、東京の銀座で1927年に初めてのとんかつ専門店として創業したということですから、83年の歴史を誇るお店なんです。ずっと、銀座という地で歴史を積み上げる間に、それまでは一枚に開いて揚げるのが常識であったヒレカツを食べやすい一口サイズにカットした「ひと口かつ」や、一般のソースより味を濃厚にした「とんかつソース」を考案したりと、現在当たり前のようにあるとんかつに付随する多くのことは、試行錯誤の上にここから始まったと言えるんです。また、サンドイッチの王様!?「カツサンド」も、こちらのお店が元祖なのです。まさに、日本のとんかつの歴史を語るには、なくてはならないお店なんですよね~現在は、銀座のほかに国内に2店舗、さらにはハワイ、シンガポール、そして香港へとその味が広がってきているのです。
香港の店舗は純和風
一目で日本食レストランと分かる、紫の暖簾や格子、木目を使った店舗デザインが、ショッピングモールの一角にありながら目を引きますね。日本食らしいカウンターのオープンキッチンが中央に続いていて、外からも見えるようになっています。とても清潔感があって、とんかつやフライといった油ものを扱うようなイメージが感じられません。また、店内のテーブルが細かく暖簾で区切られているので、プライベート空間がきっちり守られている高級なレストランを思わせます。
伝統の味を伝えるヘッドシェフ
伝統の味を忠実に伝える日本からの心強い助っ人は、ヘッドシェフの亀山さんです。長年日本食の調理師として腕を磨き、銀座本店でも8年の経験を持つベテランシェフです。オープン準備から、香港に駐在し、香港人スタッフの教育から、調理指導まで厳しく行ってきました。本店の味をそのままに、なおかつ香港人にも受け入れられるとんかつを目指して、様々な工夫をされています。本店にはないとんかつ以外の、刺身やカレーやサイドのメニューを取り入れたのも、欲張りな!?香港人の好みに合わせてのこと。日本では、家庭料理として週に一度は食卓にも上がるとんかつやフライ料理ですが、香港では高級料理のイメージがあります。とんかつを、気軽に手軽に食べてもらえるようにしたいと意欲満々でした。近々、カツバーガーやランチメニューもやってみようかなと、新しい発想がいっぱいで楽しみですね。
自慢のメニューはボリューム満点
本店と同じ材料、同じソースを輸入して作っていますから、味の方は保証付き!鹿児島産の黒豚と白豚を2種類分けたとんかつを扱っているのも、このお店ならではなのです。柔らかく、おいしい豚肉にこだわり、宮崎、佐賀などからの豚肉も仕入れています。また、糖分を抑えたオリジナルの生パン粉を使っているので、素材の味を損なわず、また表面もカリッとサクサクです。揚げる油は、100%植物油「綿実油」を使用しており、コレステロールゼロのヘルシーさ。銀座梅林オリジナルの元祖とんかつソースは、リンゴや玉ねぎなどの果物と野菜をじっくり煮込み、甘み&とろみのハーモニーが病みつきになる味です。うーん、書いてるだけでよだれがでてきました!
ヒレカツサンド HK$68元祖の異名をとるだけあって、特製のコクのあるソースがたっぷりと染みたとんかつと、ふわっとしたパンの相性がぴったりマッチ。一口ほおばっただけで、口に中にソースの甘さと豚肉のジューシーさが溶け出してやめられません。またパンに塗られたマスタードの、ぴりりとしたアクセントも味を引き締めます。見た目は、これだけ?と思うのですが、一切れ、二切れと食べ進むうちにお腹がいっぱいになってきますよ。とっても贅沢なサンドイッチです。
秘伝のソースがたっぷり染み込んでます
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テイクアウトも本店と同じ入れ物で
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ミックス串揚げ HK$68
鶉の卵、エビ、ホタテ、アスパラガス、玉ねぎなど8種類の素材を串に刺して揚げました。ちょっと子供のころに戻ったような、バラエティに富んだ串揚げがうれしいですね。香ばしく、からっとした上がり具合に思わずもう一本と手が伸びてしまいます。もちろん、特製のとんかつソースをつけてもグッド!てんこもりのキャベツの千切りも、豪快です。ちなみにキャベツ用のソースも、ゆずとマスタードの2種類用意されています。
かりかりの揚げ具合
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キャベツとごはんは、お代わり自由です
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ボリューム満点
黒豚ヒレカツ定食 HK$168
香港でも黒豚といえば、豚肉の中でも高級品として人気がありますが、実は黒豚は脂身こそがおいしさの極みと言えるのだとか。くせのない、甘みのある脂身はしゃぶしゃぶにしてもアクが出ないほど。黒豚は脂身を多めに!というのが本物の通なのです。本店では、この点を熟知したお客様のために黒豚には脂身をしっかりつけているのですが、香港ではまだまだそこまで浸透しておらず、逆に脂身が多いとクレームが来ることも。今は、泣く泣く脂身を切っているそうですが、日本人の皆さんはぜひともオーダーの際には、脂身多めに!と付け加えてください。
からっとしたパン粉も決めて
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味噌汁じゃなくて、具だくさんのとん汁です!
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スペシャルかつ丼 HK$148
鰹だしのスープをタレのだしに使ったところが多いかつ丼ですが、こちらでは豚のすじ肉と玉ねぎを合わせて煮込んだ特製のスープをだしに使っています。豚には豚を、というわけで相性が悪いわけがない!甘めのコクのあるたれが味わいを深めています。また、とんかつに一度タレと卵をとじて煮込んだ後に、もう一度卵を入れて仕上げてあるので、ボリューム満点。卵の甘みも加わって、さらに濃厚な口当たりが楽しめます。とんかつのジューシーさもたまりません。
スペシャルエビフライ HK$40(1匹)
うわっ~!!名古屋人もきっとびっくりして「どえりゃできゃあエビフリャーだがね。(すごく大きいエビフライだね)」というに違いない、巨大なエビフライです。1匹から注文できます。なんか、お祝い事とか、一緒に行った人をびっくりさせたい時には、いいかもしれませんよね。特製タルタルソースがよく合います。
いかがでしたか?じっくり日本の老舗の味を堪能した後で、この味を何とかお持ち帰りしたいなんてわがままなリクエストにもお応えできるんですよ!なんと、ヒレカツ用のたれは、1瓶HK$78で購入できるのです。これさえあれば、香港式のフライものだって、銀座の味に変身!!以上香港ナビがお伝えいたしました。