路線バスで尖沙咀からスタンレーへ行ってみよう

尖沙咀からバスで70分。九龍の市街地、上環、香港仔、レパルスベイを経由して、2階建てバスで行くスタンレーへの旅。

皆さんこんにちは!香港ナビです。ゆらり揺られてバスの旅、今回は、九龍サイドの中心地、尖沙咀(チムサーチョイ)から、海底トンネルをくぐって、香港島の山道を越え、南側を海岸沿いにひた走り、赤柱(スタンレー)まで行く、という、片道約70分の小旅行をご案内いたしましょう。バスから眺める景色の移り変わりが変化に富んでいて、見ていて飽きない楽しいひと時。早速、乗り込んで、レッツゴー!

「973」に乗ってスタート!

バスは、尖沙咀東巴士總站(バスターミナル)から出発しますが、今回は、尖沙咀の新世界中心(ニューワールドセンター)から乗り込むことにしました。周辺には、インターコンチネンタルホテルや、そごうなどもあります。お買い物や、ホテルでのアフタヌーンティーなどの後に、ちょっと足を伸ばして赤柱まで、このバスさえあれば気軽に一直線。
バスはこの先、九龍公園徑(Kowloon Park Drive)を通って廣東道(Canton Rd)に入ります。新港中心(シルバーコード)のバス停を過ぎ、再び九龍公園徑を通って、また廣東道の先ほどとは反対方向に入ります。何だか同じところをぐるぐる回っているようですが、正しいルートを走っているので安心してくださいね。
廣東道を北に進むとすぐ左折して、早速西區海底隧道(西トンネル)に入っていきます。正面には、香港島の高層ビル群がおもちゃのように林立しているのが見えますね。
右手には香港に積まれたコンテナなどがたくさん見え、左手には今まさに建設中オフィスビルと先日オープンした大型ショッピングモール“Elements”、そして高級マンション群が見えます。

香港島到着、上環抜けて

トンネルを抜けて香港島側にやって来ました。さっきおもちゃのように小さく見えた高層ビルたちが、ぐんと大きく見えます。反対にさっきまで間近にあった九龍側の高層ビルが、今はあんなに小さく見えます。
バスは上環(ションワン)の、下町情緒あふれる街並みをくぐり上り坂をぐんぐんとのぼり始めます。うねうねとした道を進み、狭い路地を抜けて行きます。

海を見下ころ道をのんびり走ります

ふと右手を見ると、海がかなり下のほうに見えてきました。香港島の南側の海です。お天気がいいと、このようにラマ島やランタオ島も見渡せて気持ちがいいですね。
香港島の南側を東の方面に進んでいきます。しばらく行くと、郊外の小さな商店街のようなところのバスターミナルにやって来ました。ここは香港仔(アバディーン)という街。
しばらくすると、小ぶりな山の斜面に、ロープウェーが。香港海洋公園です。海洋公園、という名前ではありますが、パンダなどの動物もいます。週末はご覧の混み具合。
さらに行くと海水浴場が見えてきました。深水湾(ディープウォーターベイ)です。皆さん、家族や友人達と、海水浴を楽しんでいますね。自慢のボートで、日光浴している人たちもいて優雅です。

超高級住宅他を抜けてスタンレーへ

ここから徐々に、超高級住宅がちらほらと現れ始めます。と、目の前に、ユニークなデザインの建物が!
ここは、高級住宅地として有名な淺水湾(レパルスベイ)です。お洒落な外観のマンションがずらり。ペニンシュラ系列で、アフタヌーンティーが日本人に人気のザ・ベランダ・レストラン(The Verandah Restaurant)や、ちょっとしたショッピングも楽しめるお店もあります。海水浴に来ている人たちも西洋人が多く見られます。何だかそれだけでも、おしゃれ、って感じですね。ここで結婚式を挙げている新郎新婦の姿も時々見られますよ。
バスは再び、山道を上って、赤柱に向かいます。途中の道幅が狭くなって、バス同士、すれ違うのがやっとなくらいの道でも、おかまいなしにバスはアクセルとブレーキを繰り返しながらぐんぐん進みます。道路脇の木の枝や葉が、時々バシバシとバスの車体に当たる音が聞こえるはず。乗り物酔いをしやすい方は、ちょっと辛抱の道です。
山の頂上が見えますね。かなり上のほうまで上ってきました。

スタンレーに到着です

赤柱廣場に着きました。ここには、お店やスーパー、レストランなどがあります。週末に広場でイベントなども行っていることも。ここから下に降りて赤柱市場に行くこともできます。
超高級の一戸建ての家などを眺め、ここにはどんな人たちが住んでいるのだろう…。なんて思いつつ、自分がこんな家に住んでいる妄想が入り始めたところで。
いよいよ、赤柱に到着!お疲れ様でした。出発地の尖沙咀とは全く違う雰囲気の、のんびりした静かな海辺の街、赤柱。ここには、お土産物などが売っている赤柱市場(スタンレーマーケット)や、食事の出来るレストランもあります。ぶらぶらと散策しながら、ショッピングをした後は海岸沿いのレストランで、ビールをいただくなんて、いいですね。

さぁ、帰りましょう

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夕方、赤柱を後にして帰りのバスに乗りました。目的地に合わせてバスの案内表示があります。
始めのうちだけ行きとは少し違うルートを通ります。
そして、ここからは今まで来た道を逆走して、一路、尖沙咀を目指します。少しずつ、日が暮れていくのを眺めるのもいいものですね。
行きに通った香港仔も通り過ぎ。次第に建物が多くなっていきます。 行きに通った香港仔も通り過ぎ。次第に建物が多くなっていきます。 行きに通った香港仔も通り過ぎ。次第に建物が多くなっていきます。

行きに通った香港仔も通り過ぎ。次第に建物が多くなっていきます。

上環に着く頃には、辺りは暗くなり、街に照明が付き始めます。遠くには九龍サイドの建物が夜空に浮かび上がって見えます。
トンネルをくぐって、バスは再び尖沙咀に戻ってきました。尖沙咀の中心部で降りたいのでしたら、北京道(Peking Road)のバス停で降りるとよいでしょう。
「香港科學館, 漆咸道南」というバス停で降りるなら、ここから歩道橋を渡ると、香港科学館と香港歴史博物館があります。また歩道橋とは反対方面の加連威老道(GRANVILLE ROAD)に入っていくと、カジュアルファッションのお店が並んでいます。

<973番 バス時刻表 尖沙咀東 発>
<973番 バス料金>
尖沙咀東巴士總站から HK$13
正街から HK$5.8
壽山村道から HK$4.6
出発地や目的地、エリア、バス番号などから、利用できるバスを検索できます。

ゆらり揺られてバスの旅、いかがでしたか。街の中心からバスに乗って、ちょっとしたドライブでもしているかのような感覚で、海や山の景色を楽しみ、郊外の海辺の町でぶらりと時間を過ごす、こんなまったりな午後の過ごし方もたまにはいいかも知れませんね。乗り物に乗って景色を眺めるのが好きな方にはオススメの路線です。できれば、行きは、バスの右側の座席、帰りはバスの左側の座席をゲットすると見晴らしもバツグンですよ。あまり本数が多くないので、事前にバスの時間をチェックしておくとよいでしょう。以上、香港ナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-10-08

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