上海蟹の食べ方

今年も上海蟹の季節がやってきました!秋に香港に行って上海蟹を食べたいんだけど、食べ方が複雑で難しそう。といことでナビ饅頭が食べ方をお勉強してきました。

9月中旬~12月下旬あたりに香港の街で売り出される上海蟹。こちらでは「大閘蟹(ダイジャブハイ)」と呼ばれています。調理が簡単なので家庭の食卓にも出されますが、もちろん、レストランでも気軽に楽しめます。上海蟹は上海料理、と思われますが、この時期は上海料理店はもちろん、広東料理店などでもメニューに並びます。大抵店先に上海蟹のポスターが貼られますので、それを手がかりに、さあ、レッツゴー!

これが「大閘蟹」

生きた上海蟹は緑がかった茶褐色をしています。これが蒸されると、とても鮮やかな赤色に。大きさは、平均して胴体が大人のこぶしくらいでしょうか。ここにおいしいミソがたくさんつまっています!やったー! でもこれから始まる解体作業にナビ饅頭はちょっと緊張…。

上海蟹解体用具はこれ

お皿の右側にあるハサミは爪や殻を割るもの。そして左側のへらのようなものは蟹肉をかき出したり、ミソをほじったりするのに使います。基本的には箸などは使わずに手で、解体します。ミソがたくさん入っている蟹に当たったラッキーな方はスプーンをもらってすくって食べてもいいですね。

さて、いよいよ上海蟹を分解します

1. 脚を切り外します
蟹肉の詰まった脚と爪をはさみで切ります。

2. 脚を食します
脚は両側を切り、ヘラで片側から少し押し出すとするっと出てきます。黒酢につけて食しましょう。あ!脚を切り取ってからいきなり胴体の甲羅を開いてしまったナビ饅頭。胴体は蟹ミソが冷めないように、脚を食べている間は開かずにとっておくのが正解なのだそうです。繰り返します。脚を食べ終わるまで胴体は開けてはダメです!

3. 甲羅を外します
蟹の表と裏を持って蓋を開けるように甲羅と腹の部分を分離させます。境目に挟みで切り込みをいれてもいいですが、そのままでも結構簡単に開くことができます。腹の裏についているフンドシ部分もはがしておきましょう。ちなみに、フンドシが小さいものがオス、横に広く大きいものがメスです。

4. 肺を取り去ります
甲羅とは反対の、腹のほうの中身に、白い房のようなものが付いています。これは肺ですが、食べられません。手で全てちぎって取り去りましょう。また中央の黄色いミソの中に、地元の人々が心臓といっている白っぽい部分があります。大変見つけにくいですが、できたらこれも取り去りましょう。(ナビ饅頭は見つけることができず、そのまま食べてしまいました!)

5. 蟹のミソをいただく
甲羅や腹についている濃い黄色の部分が蟹のミソです。ヘラやスプーンですくって食べましょう。また、中身を食べた後、甲羅に温めた紹興酒を注ぎ、甲羅にこびりついたミソの残りをかき混ぜて甲羅酒を飲むのもグー。うまそう!

6. 両側には蟹肉がぎっしり!
はさみとへらを使って胴体両側の白い肉をほじりだします。これも酢につけて。細かい作業ですが、香港の人は残さず綺麗に食べています。殻ごとかぶりついて、口の中で殻と肉を器用により分けて食べている上級者もいます!

7. 蟹爪も
はさみを入れて割り、へらで取り出します。蟹を食べ慣れている人ならこの部分は難しくありませんね。

このボールに入ったお茶は?

素手で蟹を食べた後、手に付いた臭いを落とすために、このお茶とレモンの入ったボールで手を洗います。これは蟹料理だけでなく、手で殻を剥く蒸しエビなどの料理にも出されますね。

お絞りで拭いて、ああ、すっきり!おなかも満足!

また、大閘蟹は中国では体を冷やす食べ物とされています。食後は熱いお茶を飲んで、暖まりましょう。
覚えてしまえば以外と簡単な上海蟹の食べ方。この季節、せっかく香港に来たのだから、このおいしいミソを楽しんでおきましょう!また、ナビのツアーなら、上海蟹のセットメニューに、オープントップバスも付いていて、とっても便利&おトク!
以上、ナビ饅頭がお伝えいたしました!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-09-20

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