Maxim MXで一人鍋

冬の食べ物と言えばお鍋。お鍋はみんなでわいわい食べるもの?そんなことありませんよ、香港では今一人鍋が流行中です!!

こんにちは、香港ナビです。2007年もあと数日を残すだけになりましたね。クリスマスも終わり、2月の旧正月まで街の盛り上がりも少しお休みという感じです。香港が一番寒くなるのは、旧正月前後。暖房設備が整っておらず、海に囲まれた香港の冬の体感温度は、意外と低いんです。そんな寒い夜にはお鍋が一番!というわけで、今日は香港で最近流行している「一人鍋」をご紹介します。
ナビが訪れたのは、尖沙咀東エリアにある、ニューマンダリンセンターの「美心MX (Maxim MX)」です。「美心 マキシム」は、香港の飲食業界で最も有名なグループ。和洋中料理レストランからファーストフード、コーヒーショップまで、幅広く事業を展開しています。店内は、最近のファーストフード店らしく、赤と白でまとめられたおしゃれなインテリア。こんなお店だったら、女性一人でも入ることができますね。ファーストフードと言えども、今日ご紹介するように、お鍋があったり、セットディナーがあったりと、豊富なメニューを取りそろえているので、お客さんも若い女性から家族連れ、おばちゃんなど様々です。ちなみに、この店では、二席ごとに一台小さな液晶テレビがついています。テレビ大好きな香港人にはありがたいファシリティです。これがあれば、何時間友達に待たされても大丈夫!

注文してみましょう

Maxim MXで一人鍋 Maxim MXで一人鍋
メニューが書かれたボードはお店の入口にあります。この中から注文するものを決めて、レジに並びます。ここ美心だけでなく、大快活や大家楽などのファーストフード店(快餐店)も同じ方式です。日本人にとって、ここで問題が発生します。書かれたボードからレジまで距離があるため、「ニゴ、一個」作戦を使うことができないのです。マクドナルドやKFCのようにレジの手元にもメニューリストを用意してくれていたらよいのですが、なぜかそれもありません。外国人の中には、ボードにかけられたメニューの札を取り外し、それをレジまで持って行く人もいるそうですよ!茶餐廳よりももしかしたら、外国人にとっては難易度の高いレストランかもしれません。
さあとりあえずお鍋を注文してみましょう。「Shabu Shabu和味火鍋」というメニューを発見しました。日本の「しゃぶしゃぶ」のようです。しゃぶしゃぶの具の種類は「牛肉」、「エビと蟹子のすり身」、「豚肉」、「酔蝦」、「酔鶏」などを組み合わせたセットになっています。冬の間、毎日夕方の五時半から夜の九時までの限定メニューです。ナビは「牛肉+酔蝦」にしてみました。メニューを店員さんにいうと、スープは何にしますかと聞かれます。スープは、日式木魚、豚骨そしてトマト(!)の三種類から選ぶことができます。日式木魚は英語で「SUKIYAKI」と書かれていました。しゃぶしゃぶでスキヤキ味のスープとは…。ナビは無難に豚骨を選んでみました。次は飲み物の選択です。入口のメニューボードに書かれてあった通り、「パイナップル・ピーチ・スプライト」と「巨峰アロエソーダー」から一つ選ぶことができます。
注文を終えると、レシートをもらいます。しゃぶしゃぶ鍋セット(ドリンク付き)でHK$55.5(約800円)。ファーストフード店のメニューにしては、少し割高ですが、なんてったって、しゃぶしゃぶですから。
レシートは二枚渡されます。一枚をキッチンのカウンターのスタッフに渡します。渡さないと、何日待っても注文したものは出てきませんからご注意を。控えのレシートには番号が書かれているので、店内の番号ボードに自分の番号が表示されるまで自分の席で待ちます。番号が表示されると、カウンターまで自分でトレイを取りに行く、セルフサービス式になっています。
ナビの番号が表示され、お鍋を持って自分の席に戻って来ると、スタッフがやってきて、火を点けてくれます。

いただきます!

メインの牛肉やエビの他に、お野菜やうどんまでついてきました。結構な量があるので、二人でシェアする人もいるようです。まずは、スープをいただきましょう。出前一丁などインスタントラーメンの豚骨スープ風です。香港の本物の豚骨スープには、本当に豚の骨が入っているのですが、それも見当たりません。インスタントですね、これは。スープの中にはあらかじめ、大根と豆腐が入っています。まずは、カニのすり身を入れてみます。
火の強さは十分で、みるみるうちに湯気が立ってきました。ナビは以前にも他のファーストフードレストランでお鍋を食べた事がありますが、火力が弱く、なかなか沸騰せずに困った経験があります。これだけ火力が強ければ、すぐに食べ始めることができちゃいますね。
お次は鍋の主役の牛肉です。醤油と胡麻だれがついています。HK$55.5という値段から、正直期待はしていませんでしたが、値段の割にはなかなかおいしかったです。
牛肉に続いて、野菜、エビ、うどんを全部入れます。このエビ、メニューの中では「酔蝦」という名前がついていたので、ナビはてっきり紹興酒に浸したものなのかと期待をしていましたが…普通のエビでした。
具を全部入れると、こんな感じになりました。なかなか豪華じゃないですか?これくらいのお鍋なら家でも簡単に作れそうですが、外食大好きな香港人にはこの手軽さが逆に受けているのです。大勢で集まって食べるほどでもない、でも今夜は何かあったまるものが食べたいな、そんな時にはぴったりですね。
香港のお鍋にはなくてはならないレタスもたっぷりついています。 香港のお鍋にはなくてはならないレタスもたっぷりついています。

香港のお鍋にはなくてはならないレタスもたっぷりついています。

いかがでしたか?一人鍋。和食なのか、中華なのかよくわからないお鍋ですが、香港のファーストフードにトライしたことのない方には、挑戦しやすいメニューではないでしょうか?次回は、香港冬の風物詩、ボウ仔飯にも挑戦してみたいです。以上、香港ナビが尖沙咀東からお伝えいたしました!

その他情報

■基本情報
住所:147-153 New Mandarin Plaza, 14 Science Museum Road, T.S.T. Kowloon
住所(中国語):九龍尖沙咀科學館道14號新文華中心1樓147-153
電話番号:2311 8589
営業時間:7:00〜21:30 お鍋は冬季(17:30〜21:00)限定
休日:年中無休
クレジットカード:不可。現金のみ。
日本語メニュー:無し

■行き方
KCR紅磡駅からです。MTR尖沙咀駅からはこちら(隣のホテル日航までの行き方)をご参考ください)
1 KCR紅磡駅から、尖沙咀東方面へ向かいます
2 尖沙咀東へは陸橋でつながっています
3 陸橋をおりるとすぐ左手に「新文華中心」が見えます。美心MXは中の1階にあります

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-12-28

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