香港人が懐かしむ素朴なお菓子、砵仔糕を作ってみよう!
こんにちは!曇り空にじめじめの湿気・・・。毎年4月になると香港は1年でもっともすっきりしないお天気が続きます。夏のような暑い日と初春の涼しい日を繰り返しながら、香港の夏は始まります。さて、今日は香港人が愛してやまない昔ながらの素朴なお菓子をご紹介しましょう。私が初めてこのお菓子、砵仔糕を知ったのは、1993年に製作されたイー・シントン監督の香港映画「新不了情/CEST LA VIE, MON CHERI」(邦題:つきせぬ想い)でアニタ・ユン(袁詠儀)が扮するミンが最後の病床で ラウ・チンワン(<劉青雲) 扮するキットに「砵仔糕が食べたいの。買ってきてくれる?」と言ってキットがミンのために砵仔糕を探し歩き、ミンの元へ運ぶのですが、その時はすでにミンは他界していたという悲しい結末だったのですが、その時、映像に映し出された砵仔糕がなんとも美味しそうで、それから香港に来るたびに街角で砵仔糕を見つけては、よく食べたものです。この映画「新不了情/CEST LA VIE, MON CHERI」(邦題:つきせぬ想い)は、93年度金像奨最優秀作品賞、監督賞ほか主要6部門を受賞した当時、大変な人気の映画でした。まだ見たことのない方は日本語字幕のDVDもありますので、是非ご覧くださいね。
砵仔糕は広東の伝統的なおやつ的お菓子で、清朝の時代の台山縣誌にもその記載があるという大変古くからある食べ物だそうです。ほんのりした甘さに固めにゆでたあずきがちりばめられた見た目もかわいい素朴なお菓子で、1個2個とつい口に運びたくなる美味しさです。
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砵仔王伝統小食
湾仔湾仔道160号A地舗
電話:6126-6988、6802-2298
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坤記糕品
深水埗福華街115-117号
電話:2360-0328
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信興隆砵仔糕甜品
住所 : (本店)土瓜灣馬頭圍道182號F舖
(支店)觀塘地鐵站,紅ハム,元朗天水圍,藍田啓田商場
電話 : 2356-1211
片糖
さとうきび砂糖。精製前のものでミネラルが豊富。香しい独特な香りと風味ある甘さ。黒砂糖にやや似ているが、香りがそれよりかは控えめ。
これが砵仔糕を作る時に使う砵仔糕の型です。九龍サイドにある上海街の道具街で買うことが出来ます。なければ、湯呑み茶碗などでも代用できます。
共通 植物油 適量
作り方
どこか日本のういろうに似たお菓子の砵仔糕は、日本人の私たちにも懐かしい味だと思います。香港の伝統的な甘味には、日本の和菓子のルーツとも思えるものが多くあります。それがより親しみを感じてしまう理由なのかもしれませんね。カラフルでフルーツたっぷりの香港スイーツもいいけれど、こんな素朴な香港菓子もまたお勧めです!
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いつも香港レシピを読んでくださってありがとうございます!
いよいよ日本で香港のスイーツをご紹介した本を出版することになりました。
Sweet Sweets Hong-Kong
発売予定日 2008年4月18日(金)
出版社 白夜書房
今回の本は香港スイーツガイド&レシピという構成で、香港にあるスイーツ店とスイーツレシピをたくさんご紹介しています。香港へ行って、食べて、そして材料を買って、家に帰って作るという流れで書いているので、日本に住む方には材料の入手などが不便かもしれませんが、香港そのままのレシピを日本語でどうしても作りたかったので、あえて、日本むけにしませんでした。日本での初めての単独本ということで不完全な面も多いですが、是非手に取って見てください。
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記事登録日:2008-04-10