美容食コース「美肌御膳」を食べてみました!

美と食のレストランレポートシリーズ第1弾!ミシュラン香港&マカオで2つ星を獲得したレストラン「唐閣」がプロデュースする、女性の美しい肌のための美容食コース「美肌御膳」を完全レポート!

こんにちは!香港に住んでいると毎日見せ付けられる香港人のつやつやすべすべお肌。老若男女問わず、きれいな素肌を持つ香港の人を見ていると、どうしてこうなったのかしら?と知りたい欲求にかられます。おばあちゃん、おじいちゃんと呼ばれる年齢の人たちだって、しわやしみもなくすべすべ~という人が多いのは、香港の湿気だけが理由ではないはず!最近はお化粧をする香港人女性も増えましたが、まだまだ少数派。どちらかと言えば、化粧できれいになるよりも、素肌のきれいさを重視し、スキンケアに力を入れる女性の方がずっと多いのです。美しい肌を保つためには、スキンケアだけではなく、身体の中から健康に美しくなるという思想が根底にある香港では、食べるものにも非常に気を使っています。香港には「肌をきれいにしたかったら、まず内臓を健康にきれいにしなければならない」という言葉があるそうです。

コラーゲン豊富な食生活

そこで香港の人たちの普段の食事を観察してみるとあることが分かりました。とにかく香港人はコラーゲン質の食べ物が大好き!その需要に対してか香港にはコラーゲン質の食べ物がとっても豊富です。
つばめの巣、ふかひれ、なまこ、花膠(魚の胃袋)、白きくらげ、チキンスープ、鶏手羽、鴨足、豚の皮・・・・・などなど、香港ではいたって普通にある食材の多くが、コラーゲン含有率の高いものばかり。いったい日本人の何倍のコラーゲンを摂っているの?と思うほど、ちゃんと測ったらきっと世界一コラーゲン摂取量の多い地区になること間違いなし。日本でも今はコラーゲンが注目されて、美容の方面でも塗るコラーゲンから、コラーゲンのドリンク、サプリメントと流行っていますが、香港はそんなずっと前から日常の食事の中で、食品の中から美味しくコラーゲンを摂ってきたのです。実際、サプリメントで摂るよりも食事の中で美味しく楽しく食べた方が身体への吸収にもいいはず!

コラーゲンと美肌の関係

コラーゲンとは、人間や動物の体内にあるタンパク質のことで、身体全体の全タンパク質の約30%を占め、身体の臓器を支え、補強するという大切な役割をもっています。皮膚の構成の70%、腱の80%、骨の20%がこのコラーゲンから成り立っています。常に身体の中で細胞を結合させたり、傷の修復などに大切な役割を持っています。コラーゲンの構造は、約1000個のアミノ酸がつながってできた棒状の分子(ポリペプチド鎖)が3列集まり、らせん状になっています。皮膚のしなやかさや骨の強さを、この堅い螺旋構造が支えていますが、年をとると、螺旋構造が柔軟性を失うため、老化によるしわやしみが発生したり、関節や骨が痛んだりという症状が現れます。私たちの体内では、常にコラーゲンの分解と合成が繰り返されているので、老化防止のためにも毎日コラーゲンを補給し、新陳代謝を促す必要があるのです。

コラーゲンづくしのメニューをご紹介します!

さて、すっかり香港人の美肌のひみつを知ったところで、是非ご紹介したいおすすめのダイニングがあります。私も以前から、こんなコースがあったらいいなあーと長年思っていたもので、このメニューの出現に胸がわくわくしました。日本からお友達が来たら、是非ここにお連れしよう!と思っています。その名も「美肌御膳」。そんな女性の夢のメニューを提供してくれるのが、ミシュラン香港&マカオで2つ星を獲得したレストラン「唐閣」。ここで18年チーフシェフとして勤める蕭顯志氏が総メニューをプロデュースするファインダイニングです。この日、蕭シェフを尋ねてお会いしてみてびっくり~!シェフのお顔のすべすべ感といったら!ピカピカ光り輝いていました。思わず私は手を伸ばし、シェフの頬を触らせてもらったほどです。この方が作る美肌御膳、間違いなし!と感じました。蕭シェフはとてもユニークで独創的なコース料理を組み立てられる方で、レストランには美肌御膳の他に「楊貴妃御膳」、「癒し御膳」「海の宝しずく」また、妊婦さん向けに妊娠時期を4つに分けて、その期間に必要な栄養を考えた御膳など、身体のことを思ったコースが取り揃えられています。機能性食品が流行る今日ですが、香港は機能だけでは駄目!美味しく味わって楽しみながら、身体によい食事というのが何よりも大切です。
唐閣の内装は、中国宮廷の中でも最も優雅な黄金時代であった唐の王朝をイメージした落ちついた中にもゴージャス感漂うエレガントな造り。広々とした店内には個室もあり、静かにゆっくり会話と食事を楽しめる雰囲気です。
お肌つるつるの蕭シェフ

お肌つるつるの蕭シェフ




「薬膳にしてしまうと機能だけが前面に出てしまい、美味しくないイメージを植えてしまうので、あえて薬膳にはせず、美味しくてしかも身体によいという形にしました」

美肌御膳 Beautiful Skin Menu

では、いよいよその美肌御膳の中身です!効能解説つきでじっくりお読みくださ~い!


ポークのゼリー寄せ くらげ添え

豚から取った煮凝りをゼリー状にあしらえた1品。豚のコラーゲンは広く一般的にゼラチンに加工される天然の動物性コラーゲン。特に煮凝りはコラーゲンだけではなく、豚の栄養成分ビタミンB1も一緒に溶け出しているため、相乗効果が期待できます。また添えられているくらげもコラーゲン含有量が高い食品。くらげのコラーゲンは他のコラーゲンより保水性に優れ、牛のコラーゲンの6倍も免疫活性が高く、保水力が非常に高いといわれているそう。うるうるお肌には欠かせないですね。

ふかひれとすっぽんの鮫の骨スープ仕立て

鮫の骨で取った濃厚なスープ(もちろん、コラーゲンた~っぷり☆)にこれまたコラーゲンそのもののふかひれ、すっぽんのゼラチン質部位を加えた1品。まさにコラーゲンのX3です。ふかひれの量もた~っぷり!おそばのように食べられるほどです。

この鮫の骨、ふかひれに多く含まれるムコ多糖類の成分として最近注目されている「コンドロイチン」という成分があります。この「コンドロイチン」は人の細胞の新陳代謝を活性化し、自然治癒力を高め、免疫機能を向上させるといわれますが、若いうちは体内で生産されても、年齢が増すごとに体内での生産が衰えます。そう、食事から取る必要があるのですね。この「コンドロイチン」が不足すると老化が進んでしまうそうなので、アンチエイジングに大切な成分と言えるでしょう。

すっぽんは言うまでもなく、滋養強壮の食品の代表として有名ですが、こちらも高いコラーゲン含有量を誇ります。料理では特にぷるぷるのゼラチン質部位を贅沢に使っています。ふかひれにも含まれる「コンドロイチン」がこちらも多く、すっぽんはさらにビタミンB2,C,Eやマグネシウム・カルシウム・亜鉛・鉄分などのミネラル・アミノ酸が豊富なので、女性がほしいと思う相乗効果が望めます。すっぽんは女性の美容のための食材!と言って過言ではないですね。




ガルーパの卵白茶碗蒸し 紹興酒風味

新鮮なガルーパの切り身を牛乳入りの卵白で作った液の上にのせ蒸したもの。ほんのり紹興酒の香りが漂います。香港では牛乳は美白、卵白は美肌、皮付きの魚は良質なたんぱく質とコラーゲンがたっぷりなので美容によいといわれています。プリンのような優しいなめらかな舌触りと新鮮でとろけるような魚の身が上品でとても美味しい1品です。



鮑、花膠(魚の胃袋)、干しなまこの煮物 季節野菜添え

広東料理で4大補品食品(鮑、膠、参、翅)というのがありますが1皿に3品が揃った贅沢なお料理。濃厚なコラーゲンソースもたっぷりかかっています。すべて乾物の材料を使っていますが、香港では生ものよりもこの乾物が大変重宝されます。長期保存に適しているというだけではなく、乾燥させ、水分を抜いた分、ぐんと栄養価が高まるのです。たとえば、干し鮑は滋養強壮の代表としても、漢方薬として目に効く生薬としても、昔から珍重されています。鮑の旨みのもとは多種アミノ酸によるもので、疲労回復に効果的なタウリン、肝臓や筋肉に働きかけるロイシン、免疫力を高め、ダイエットにも効果的なアルギニンなどがあります。

**補品食品とは・・・・・・・体力や人体の機能を強化し、抵抗力をつけ、滋養強壮を助け、必要な栄養を補い養う食品。主にコラーゲン質の食品が多い。
花膠とは、魚の胃袋や浮き袋を乾燥させたもので、豊富で良質なたんぱく質とゼラチン質のコラーゲンを多く保有しているため、美肌・美容によいと有名です。リンや鉄などのミネラルも豊富で、また血を養い、肺腎の虚弱を助けるといわれています。昔から漢方薬としても重宝され、糖尿病や白内障、ぜんそく、骨粗しょう症、がん予防などに効果があるといわれています。花膠は厚みがあるものが高価でよいといわれていますが、美肌御膳で使われる花膠の厚みに驚きました!なかなかこんな厚みの花膠は食べる機会はありません!

参とは干しなまこのことで、日本ではお刺身として生を食することもありますが、香港では生で食することはほとんどなく、乾燥したものを時間をかけて戻し、調理するのが一般的です。なまこは広東語で「海参」と書きますが、「海の人参」という意味でとても栄養があるということを表した名前です。なまこはビタミンB群・ビタミンE、カルシウム・鉄・亜鉛といったミネラル成分が豊富に含まれており、古くから中国では漢方薬として使用されており、滋養強壮・皮膚の病気に用いられてきました。このなまこにもコラーゲンとコンドロイチンが豊富にふくまれており、美肌効果のある美容食品として有名なのです。あのぷるぷるはやはりコラーゲンなのです!

鶏の塩焼き

脂肪がほとんどないヘルシーなチキンを皮目パリパリ、お肉をジューシーに仕上げた絶品の1品!美味しくて箸がとまりません!とにかく香港人は鶏肉が大好き。食事に鶏料理がないと「楽しくない」と言う人が多いほど、香港人で鶏肉が嫌いな人などいるのだろうか?と思うほど、鶏肉は香港にはなくてはならない重要な食材です。米国農務省(FAS)1999年の統計によると香港は、世界で最も鶏肉の消費量が多いそうです。1年間に1人あたりが消費する鶏肉はなんと44.3羽。これは日本人1人あたり12.8羽の約3.5倍に当たります。広東料理の重要なベースであるスープ(だし)を取るのに鶏肉は欠かせませんし、広東料理には星の数ほどの鶏肉料理が存在します。香港人のキチンウィング(鶏手羽)や鶏足好きもまた有名です。日本では鶏足を食べる習慣がないので、日本の鶏足は香港に輸出されていると言われています。この鶏足、実はコラーゲンの宝庫、日本人にはグロテスク過ぎて嫌煙されますが、お肌のためには是非摂りたい食材なのですね。鶏の皮はたっぷりのコラーゲン食品。是非食べたいものです。

五穀米ごはん 鶏の煮凝りゼリー和え

最近、香港でも注目の五穀米を使ったあつあつの炊き込みごはんにチキンの煮凝りで作ったゼリーをのせ、混ぜながらゼリーを溶かしていただくという新しいアイディアの楽しい料理です。しかも、この煮凝りゼリー、ハート型に刳り貫いてあるんです!可愛~いですね!美味しく楽しく食べて美しくなりたいという乙女心を理解してくださっていると喜んでしまいます。ここにきてもコラーゲンをこれでもか!というほど添えてくださるのには感動です。


パパイヤと白きくらげの暖かいスイートスープ

香港でもっとも美肌効果の優れたデザートとして有名な甘いスープです。詳しくは、私の香港レシピ
に詳しく書かれていますので、是非読んでくださいね。



つばめの巣入りエッグタルト、チャイニーズプティフール

そして食事の最後に熱いチャイニーズティといただきたいお菓子として、美肌の女王と言われる(私が勝手に言ってます・・・・・)つばめの巣がたっぷりもられたエッグタルト、ゼラチンふるふるのフルーツ味のゼリー、とどちらもコラーゲンデザート!つばめの巣については同じく私の香港レシピに詳しく書かれていますので、是非読んでくださいね。

最後の最後までコラーゲンにこだわった美肌御膳。世界中探してもこれ以上の美肌御膳はないでしょう。女性のみなさん、香港に来たら食べて美しくなる!これ必須です!明日のお肌ぷりぷり間違いなし!期待して楽しんで食べましょう!高い美容液を肌に塗るよりもずっと効果ありますよ。香港美容の基本は身体によいもの、必要なものを機能性だけに注目するのではなく、美味しく楽しく食べるということ。私も月に一度はお邪魔したいと心に誓いました。今後も美肌と食べ物の探求を続けてゆきますので、お楽しみに!

その他情報

住所(英語) : 8 Peking Road, TST, Kln
住所(中国語) : 香港九龍尖沙咀北京道8號
電話番号 : 2375-1133
ファックス : 2375-6611
営業時間と価格: 月-金 12:00-15:00/18:00-23:00
            土・日・休日 11:00-15:00/18:00-23:00
美肌御膳 お1人さまHKD1000(2名さまより)+10%サービスチャージ
          **予約が好ましい
クレジットカード : Visa, Master, Amex, Diners, JCB

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-05-27

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