櫻井景子先生の香港レシピ教室　豬扒包の巻

6月ともなれば、香港はもう本格的な夏です。湿度は100％にも昇る勢いで、蒸し蒸しじめじめこれぞ香港の夏という感じです。こんな外気の暑さとは180度異なって、香港の建物やバス、地下鉄などは冷蔵庫なみに冷えています。旅行で来られる方は、この温度差にご注意くださいね。
さて、今月はちょっと小腹がすいた時に手軽に食べられる軽食をご紹介しましょう。もともとはマカオの氹仔にある大利來記というところが発祥といわれる豬扒包・ポークチョップバーガーですが、香港人にも大変人気で、香港でも多くの茶餐廳などで食べることができます。この大利來記の豬扒包は毎日午後3時から売り出されるため、一度食べてみようと観光客から地元の人まで時間前には行列ができてしまいます。大利來記の創始者である陳郭來好さんは1966年に氹仔の今ある場所で露天の店をスタートさせ、この豬扒包はポルトガル料理をヒントに作ったというスタート当時からあるメニューで、実に40年もの歴史があるのですね。1日で300個は売れるというこの大利來記の豬扒包。今ではマカオの茶餐廳や咖啡餅店などでも普通に食べられますので、大利來記にこだわらず、マカオに行かれる際は是非、一度、ご賞味くださいね！

香港ではこんなところで食べることができます。

住所：香港中環結志街2號
電話番号：2544-3895
奶茶で有名店ですが、豬扒包も名物です。こちらは普通のバーガーバンズのようですね。

勝香園　　
住所：中環美輪街2號排檔
電話：2544-8368

食材の紹介

硬猪包/豬仔包
（ポークチョップバーガー用バンズ）
香港のローカルのパン屋さんで買うことができます。日本なら、小さめのフランスパンで代用してくださいね。

いよいよ作ってみましょうー！

今日はシンプルに素材の美味しさを味わうスタンダードな豬仔包レシピです。お店で食べるよりも何故か美味しくできてしまう感動の味です。

1. 豚ロースは柔らかく食べられるように、包丁で筋を切り、たたいておく

2. にんにくは細かいみじん切り

3. 豚ロースににんにく、塩、黒胡椒をまぶし、30分ほど漬けておく **　今日は加えませんが、お店ではお肉を柔らかくするために、重曹や酵素パウダーなど 添加しています。

4. たまねぎはスライス

5. フライパンに油を熱し、 玉ねぎを炒め、塩・こしょうをふっておく

6. 同じフライパンに油を足し、片栗粉をまぶした豚ロースを両面しっかりと焼く **　今日は少量の油で焼きましたが、通常お店では油で揚げています。お好みで調理方法を変えてください。

7. ポークチョップバーガー用バンズはトースター等で焼いておく

8. 焼いた豚ロースをポークチョップバーガー用バンズにはさむ

9. でき上がり！