小桃の8カ月ぶりの香港、とある1日

歩き回るのも楽しい香港。彌敦道周辺の観光ポイントを中心にのんびりと歩いて巡ってみました!

こんにちは!香港ナビレポーターの小桃です。香港を離れて8カ月。思いが熟しきったところでようやく願いが叶い、4月上旬に香港を訪れることができました。うち1日は、いつも用を済ませるとそそくさと退散していたエリアのじっくり巡りにあててみました。香港に慣れてしまうと足が遠のきがちになるエリアは、改めて歩いてみると、人も街も魅力いっぱい。香港欠乏症だった小桃が、彌敦道(ネイザンロード)周辺をガシガシ歩いた1日をレポートします。

油麻地の天后廟から歩き始めます

宿泊先は、太子(プリンスエドワード)のホテル36(ホテル滞在レポートも見てくださいね)。ホテルを出て30秒ですぐに彌敦道に出られます。目についた茶餐廰の店先にならんだ焼きたてパンがおいしそう。そばにいた店員のおばちゃんに「ひとりかい?」って声をかけられ、そのまま導かれるままに店内へ。出勤時間帯とは思えないようなまったり感が漂う店内でいただいたのは、香港の朝食パンの定番「菠蘿飽」(パイナップルパン)。
さくさくのクッキー生地部分の甘さが強いものが多い中、こちらの菠蘿飽は甘さ超控えめ。意外な味に最初にひと口はとまどってしまいましたが、「食事」としていただくにはいいかも。下のパン生地もしっかりしていて結構お腹にたまりました。併せたのは熱奶茶。香港スタイルの濃厚ホットミルクティーです。菠蘿飽が甘さ控えめだったぶん、ちょっとこちらにはお砂糖をプラス。日本では絶対に紅茶にお砂糖は入れないのですが、香港には甘~い飲み物がよく合うと思っています。
血糖値がガッと上がったところで、さあ歩きはじめましょうっ! 彌敦道をひたすら南下。午前中だとシャッターが降りたままの店舗が多いため、ウインドーショッピングという訳にはいきませんが、行き交う人を眺め、街の飾りを眺め、バスの車体広告を眺めるだけで気分は盛り上がります。そして、目指すは油麻地(ヤウマテイ)の天后廟。おじいちゃんおばあちゃんがのんびりと語らっていたり、中国将棋をしている廟の前の広場を通過してお参りへ。色鮮やかな姿がみられます。渦巻状の大きなお線香「塔香」から立ち上る煙の向こうには、あざやかな天后。熱心にお祈りしている方のお邪魔にならないよう、少し離れたところから拝観しました。
天后廟を背にして直進すると、歴史的建造物として保存されている油麻地警察署が現れます。王冠からバウヒニアへ警察のエンブレムは変わっても、80年以上前に建てられたこの建物は変わらずここにあり続けるんですね。

玉器市場でダブルハピネスGET!

その警察署のすぐそばには玉器市場(ジェイドマーケット)。なにかひとつ欲しいなぁと思っていたので、「値切るわよ!」オーラを出しながら中へ入ってみました。と、言っても石のクオリティがうんぬんではなく、夏にTシャツに合わせられるようなカジュアルなヘッドを探したいという軽いのりです。もちろん質がいいに越したことはありませんが、私の場合デザイン第一。「見て行け!見て行け!」の勧誘を「あとでね~」と連呼してかわしつつくるりと一周。ひとつ気になったものを発見しました。ダブルハピネス[喜喜]の文字の上に、つがいの鳥がデザインされたものです。ダブルハピネスコレクターとしては食指が動かぬはずはありません。店のおばちゃんは「いい石だよ~」といいますが、私にはその善し悪しが分からないので、とにかく値段交渉。「150ドル」と言われたところを80ドルからスタート。かなり粘ったけれどもニコニコしていたのおばちゃんが困惑顔になってきたので、結局「100ドル+チョーカー部分の材質の変更」で手を打ちました。
ブルーのヒモ状についていたヘッドはずして、こげ茶の布チョーカーに付け替えて…。「できた!ほら、好[靑見]でしょ!」とおばちゃん。自らに当てて見せてくれました。
玉器市場の目の前には街市。その横には露店が連なるマーケットがあり、湿った地面をたくさんの人が行き交っています。この生活に密着したワサワサとした雰囲気、大好きです。さすがに青物を買うわけにはいかないので、冷やかすばかりなのがちょっと淋しい…。

フェリーで香港島へ

市場を抜けて彌敦道に出てみたら、そこには裕華國貨が。ここまで来ちゃったら尖沙咀(チムサーチョイ)のスターフェリー乗り場まですぐじゃないの、ということで、徒歩でさらに彌敦道を南下。乗り場脇の鐘楼前には、北京オリンピックキャラクターの大燈籠がデコレーションされていました。街のあちこちにも飾りがなされているし、いよいよ現実のものとなってきているんですね~。香港で行われる馬術競技は一段高いところに飾られていましたよ。
どんよりとしているものの、「香港です!」と主張しまくる景色を見ると、なんだかホッとします。約3分の船旅、近づく香港島を眺めながらいろいろなことを思い出しちゃいました。
その後、銅鑼湾(コーズウェイベイ)、湾仔(ワンチャイ)エリアに移動して、おみやげなどを購入しつつ、ランチは友人と合流しての飲茶。ひとり飲茶も大好きな私ですが、友人たちとの再会を兼ながらのにぎやかな飲茶は、口福目福で心福でした。

夜は再び彌敦道(ネイザンロード)周辺へ

日が暮れてからは、また尖沙咀Uターン。友人に尖東(チムサーチョイイースト)にほど近い雲南米線の店に案内してもらいました。見た目はごく普通のクリアスープなのに実は辛いという、スープに特徴のあるお店です。
私は辛いだけでなく、酸味のある酸辣スープにしてみました。定番の具に、墨丸(イカボール)と鶏肉ともやしをトッピング。墨丸がプリプリで、ときおり大きな切り身の食感も感じられておいしかったです。スープは確かに辛いけれど、辛いものがそんなに得意でない私でも食べられる辛さでした。でも、合間合間に凍檸茶をググッと飲んで口内をクールダウンさせていたのもまた事実なり。
お腹が温かくなったところで、少し歩いてお待ちかねのマッサージへ。MTR尖沙咀駅のすぐ近くにある足藝舎で全身マッサージを受けました。香港を離れて以来、久しぶりのマッサージです。筋を伸ばすように背中を一押しされただけで「ぬはぁ~」と口から体内の空気が抜ける始末。あっという間に意識は行きつ戻りつ。そして撃沈。「はい、上向いて~」の声で目が覚めたときに、ヨ○レが盛大に垂れていたたことはナイショです。

マッサージですっかり身体が楽になり、足も軽々。その勢いでスイーツを食べに行こうということになりました。残念ながら尖沙咀には納得できるスイーツ店がないので、行っちゃえ、旺角(モンコック)! 
さすがに今度はバスを利用して、一路旺角へ。發記甜品の女人街すぐそばの旺角店へ行きました。この店に来たらこれははずせない!と、私は「招牌楊枝甘露」を。友人は豪快にドリアンが入った「榴槤飄香」、さらにバナナを生地に包んで焼いた「焗香蕉酥皮巻」を半分ずつ。何を食べてもいくらでもいけちゃうおいしさですけれども、麺とはいえきっちり食事をしたあとにこれは、明らかに食べ過ぎかと~。
丸くなりすぎたお腹を落ち着かせるために、店舗前で友人と再会を誓って別れた後は、徒歩でホテルまで戻ることにしました。眩しいほどの照明に照らされた女人街から通菜街を抜けるとホテルはすぐそこ。キョロキョロとしながらのんびり歩いても20分ほどでした。思ったよりも近くて、あまり腹ごなしにならなかったのはどうしたものか。「このままねるのはヤバイかも…」と思いながらも、マッサージあとの心地よさに負けて、シャワーを浴びたあとは「ブツッ!」と音を立てたかのように意識が途切れたのでありました。
歩くのは嫌いではないとは言え、かなりよく歩いた1日でした。バスやMTRを使いこなしてスピーディに移動するのも香港の魅力的ですが、たまにはひたすらに歩いてみるのもいいかもしれません。「ふぅ~ん」で通過してしまったエリアに新たな発見があったりして、足を止めてカメラを構えることが何度となくありました。ぐずぐずしたお天気ながらも歩き回るには汗もかかずのちょうど良い気候ということもあり、とても充実した街歩きができました。実はこの日、ここに挙げただけでなく、歩き回る合間にかなり間食をしていたのですが、それはレディのたしなみってことで割愛いたしました~。そんな食べ歩きも楽しい香港の街で、「帰りたくないよ~」とだだっこのように叫んだ小桃の、とある1日をお伝えしました。
その他情報
名前:小桃/年齢:脳内年齢23歳/出身地:東京下町/在港歴:約2000日/趣味:夏になると団扇を作りたくなるのです。/コメント:日本では中華顔といわれ、香港では韓国顔といわれるんです。最近は横浜周辺にも出没しています。やはり「港」は良いのぅ。

その他情報

名前:小桃/年齢:脳内年齢23歳/出身地:東京下町/在港歴:約2000日/趣味:夏になると団扇を作りたくなるのです。/コメント:日本では中華顔といわれ、香港では韓国顔といわれるんです。最近は横浜周辺にも出没しています。やはり「港」は良いのぅ。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-05-08

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