5月の香港 【2011年】

こんにちは、香港ナビです。冬から比較的寒くて乾燥する日が続いた香港ですが、一気に春を通り越して初夏になったような陽気です。連休もあり、伝統行事や季節のイベントなど、アウトドアでの行楽機会が一層増えてきますね。また、恒例の文化イベントやコンサートも多く、アートやエンターテイメントに参加する人も多そう。ワクワクドキドキのプランがめじろ押しの5月と言えそうです。

5月の気候

5月は、初夏の気候といっても、日中は30度以上になることもあり、湿度もさらに高くなりますので、街行く人は半袖姿がほとんどです。また少し霞みのかかった見通しの悪い日も多くなりがちなので、夜景や景色が楽しめない日もありそうです。でも室外の気温が上がると室内のエアコンの温度は反対に下がり気味ですので、上着は必ず持っていた方がいいです。

スペシャルイベント

包山嘉年華2011(Bun Festival2011)
期間：―5月11日（参加者訓練期間も含む）　　　
場所：長洲北帝廟遊樂場足球場

長洲島で2005年から復活させた伝統ある『搶包山（パンの山に登って捕ってくる）』競技＝パン取り合戦です。当日は香港人はもちろん、海外からの旅行者も集まって島は数万人の人出となります。4月23日から競技の参加者を訓練する期間を設け、まず4月30日に予選で12名に絞られ、続く5月1日にはデモンストレーションや関連イベントが行われます。本番の競技は5月10日夜11時30分にスタート、翌11日0時30分まででテレビでも中継されます。競技内容はというと、特別に建てられたパンの山に駆け上って3分間で一番たくさん取ってきた人が優勝！という分かりやすいもの。とはいえその山はまるでロッククライミング並の高さだし、上まで登って行くのも大変なんですよー。ちなみに、パンがもったいないということで、現在はよく似せて作った物を使用しています。

『譚公誕』
期間：5月10日
場所：香港筲箕灣譚公廟道

旧暦4月8日（2011年は5月10日）は、海の守護神『譚公』の誕生日でもあります。香港島の筲箕湾にある譚公廟とその周辺で行われるこのイベントは、大変迫力があり、規模の大きな伝統行事として有名です。地元の香港人や外国人旅行者などいつもたくさんの人が参加します。

『仏誕』
期間：5月10日
場所：ランタオ島　寶蓮禪寺　他

仏陀の誕生部と言うことで、仏教寺院で様々な行事が行われます。特に大きな大仏があるランタオ島の寶蓮禅寺では大規模な記念行事が行われ、仏教徒をはじめとする大勢の観光客が訪れます。

法國五月節2011（Le French May 2011） 　　　　　　　　　　　　　　　
期間：―6月27日
場所：香港文化中心、香港大會堂、香港演藝学院　他　　　

毎年5月に恒例となっているのは、フランス文化が一挙に体験できるこのフェスティバルです。オペラ、ダンス、音楽、絵画などフランスの現代を代表するアーティストたちが集まってのパフォーマンスが楽しめます。またフランス映画の特集上演などもあります。この時期は香港のフレンチレストランやバーなど、特別メニューを用意したりと、フランス人気で盛り上がります。

「舞起狂瀾告別之旅（Riverdance The Farewell Tour）」
期間：5月3-15日
場所：香港演芸学院歌劇院

アイルランドの民族舞踊を世界的に有名にしたダンスパフォーマンス「リバーダンス」。1994年にスタートしてから、世界各国で絶賛され、二千二百万人以上の観客を熱狂の渦に巻き込んだこのステージが、いよいよ終幕を迎えます。今回のツアーがラストツアーとなり、総勢31人のダンサーによるよりパワフルなステージが期待されます。

ローカルパフォーマンス

香港芭蕾舞団（Hong Kong Ballet）
『Galaxy: International Ballet Gala』
期間：5月27―29日
場所：香港文化中心大劇院

毎年この時期に恒例となってきている国際的なバレエダンサーをゲストに招いたガラ公演です。香港バレエ団のゲスト・プリンシパルダンサー譚ユンユン・タンは、サンフランシスコバレエ団で活躍するプリンシパルダンサーでもあり、同団でのパートナーとともに来港。さらに、イングリッシュ・ナショナルバレエからは、ダリア・クリメントーアとロシア人ダンサーヴァディム・ムンタギロフ、オランダ国立バレエのジョージタ・ドローニナ、ベルリン国立バレエのディヌ・タマズラカルなど8人の選りすぐりのダンサーが、それぞれ得意の作品で香港のバレエファンを魅了することでしょう。

 城市当代舞蹈団（City Contemporary Dance Company）
『PLAZA X』
期間：5月27―29日
場所：葵青劇院

2000年の初演の際には、モダンダンスとアイススケートとのコラボレーションという斬新な試みが話題になり、2004年に再演、そしてその後も熱いラブコールに応え今回の再演となりました。初演から出演している3度オリンピックに出場した台湾のデビッド・ラウ、またグラミー賞にノミネートされたチェロリスト、バイオン・チョンを迎えて、さらに円熟した舞台を展開してくれるはず。ステージ上に氷を張っての演出も見逃せません。

いかがでしたか？大規模な伝統行事も気軽院に見学できますし、国際的なパフォーマンスやローカルパフォーマンスも見どころいっぱい。気候も穏やかでお出かけ気分も盛り上がります。以上香港ナビがお伝えいたしました。（一部提供写真使用）