専門店からファストフード店まで、街で見つけたエッグタルトを食べまくってみました！
こんにちは！ 香港ナビです。飲茶時の点心としての呼び名は「蛋撻」、マカオメイドのポルトガル風は「パスティス・デ・ナタ」と、お菓子の世界での正称は少々異なるようですが、今回は難しい話はちょっと置いておいて。香港の街で気軽に買えるものを「エッグタルト」とくくって、食べ比べをしてみました。各店で味もさまざまなら好みも十人十色。香港ナビスタッフのハートを捕らえたのはどのエッグタルト？
14種類がテーブルに並び、甘い香りが部屋中にひろがる香港ナビオフィス。こうして並べてみると、普段何気なく食べているエッグタルトにも“ジャンル”というものが存在するのがわかります。見た目ですぐわかる、ポルトガル風やミルクのタルト、中身は同じでも土台の生地が違ったり。「へぇ！」「ふぅ～ん！」が連発された今回は、ジャンル分けして食べ比べてみました。
こんな風に分けてみました
１ 普通のエッグタルト
【パイ生地バージョン】
ぱっと見で区別はつけにくいのですが、外側の皮と呼ぶべきか土台と呼ぶべきか…の部分がパイ生地でできていますね。このパイ生地、バターではなくラードで練り上げるのが正式な香港流なのだそうです。噛りつくとポロポロと生地が剥がれ落ちてしまうくらいさくさくな理由はラードにありなんですね。飲茶のデザートとして出てくるエッグタルトは、パイ生地のものが主流です。
２ 普通のエッグタルト
【クッキー生地バージョン】
日本でも「タルト」といえば、クッキー生地が主流ですね。香港もこちらが主流になりつつあり、特にベーカリー系のエッグタルトの多くはクッキー生地を採用しているようです。生地のほんのりとした塩味が濃厚な卵の味によく合いますが、冷めるとフニャフニャになってしまいます。買ったら即食！を徹底しないと、寂しい思いをすることも…。
３ ミルクタルト
卵白のみを使用して色白に仕上げたエッグタルトです。卵黄が入っていないだけで、フィリングの基本材料はほぼ同じですが、味は卵黄のコクななくなる分、あっさり目です。物足りないと思うか、ライトな味わいにはまるか、好き嫌いがはっきり分かれるタイプのようです。
４ ポルトガル風エッグタルト
このタイプのファンは多いでしょう！ 濃厚なフィリングと甘さが香りたつような焦げ目、そしてバターを使ったパイ生地の香ばしさ。とても満足度が高いタルトですね。焼きたて熱々のおいしさはいうまでもありませんが、冷蔵庫で冷やしてから食べるとプリンのような食感になって、さらなる魅力が生まれます。多めに買ってしまってもまったく問題なしのタルトです。
いざ、食べ比べ！！
ナビスタッフ全員、普段の会議のときよりも真剣なまなざし（？）でターゲットと見つめています。
見た目の比較を終えると、ナビ饅頭が鮮やかにタルトを切り分けます。ぽろっと壊れてしまうクッキー生地あり、ダン！という音を立てて切れるしっかりしたパイ生地あり。切る音もずいぶんと違うものです。
今回は食べ比べのために切り分けましたが、エッグタルトは本来、そのままを大きな口をあけてかじりつくカジュアルな食べるものなんですよー。
最初の５～６個は真剣そのもので味を確かめ、コメントを記入していますが、その先になると…。やっぱり卵と牛乳が主な原材料となっているだけに満腹になるのも早く、あっちこっちから「苦しい～」という呟きが聞こえてきます。
しまいには「これは罰ゲームか！」なんて声も上がるくらいのヘビーな試食を終え、おすすめのエッグタルトが決定しました！
香港ナビおすすめのエッグタルトはこちら！
普通のエッグタルト【パイ生地バージョン】
No.1 檀島珈琲餅店
店内でミルクティー＋エッグタルトの朝食をとる人も多く見受けられる茶餐廳です。お持ちかえりは店の外にあるカウンターで注文します。
コメント：「パイ生地がポロポロポロするくらいに香ばしい」「フィリングが滑らかで濃厚」
普通のエッグタルト【クッキー生地】
No.1 泰昌餅家
いわずと知れた香港エッグタルトの有名店。1954年創業の老舗が焼き上げるのは1日に3000個以上。いつでも熱々が買えますよ！
コメント：「しっかりと卵の味がする」「クッキー生地の塩気がフィリングの甘みといいバランス」
ミルクタルト
No.1 Simply bread
ケーキやデザート類に力を入れているベーカリー。めずらしい四角いエッグタルトが買えるのはここだけ！ 普通のエッグタルともあります。
コメント：「杏仁の風味がアクセントになっている」「生地が薄い分、フィリングが多くてうれしい」
ポルトガル風エッグタルト
No.1 ロードストーズベーカリー
マカオでエッグタルトといえば、ここの店の右に出るものなし！というくらいの人気実力ともにトップを行く店です。「アンドリューのエッグタルト」という名前で日本にも支店ができましたね。
コメント：「パイがさくさくでフィリングはチーズケーキを食べているようなしっとり感」「焦げ目が香ばしい」
番外編 パッケージ大賞 大班麵包西餅
エッグタルトがポコンと収まる溝がついたプラスチックのパッケージに入れてくれます。崩れる心配がないので、持ち歩きには最適かも。コメント：「昔懐かしいクリームパンのような味がする」「味は薄めだけれど、焼き加減がいい」
意外な結果をもたらすかと思いきや、落ち着くところに落ち着いたといった結果でしょうか。14種類を食べ続けたせいで、舌と脳が麻痺してしまった感もなきにしもあらずなので、比較的しっかりした味のものが高評価を得たようです。
檀島珈琲餅店
住所：中環士丹利街33號地下
G/F, 33 Stanley Street, Central, Hong Kong
Tel：2526-8063
営業時間： 7:00～21:00
焼きあがり時間：随時
価格：４香港ドル
泰昌餅家
住所：中環擺花街35號
35 Lyndhurst Terrace,Cental
Tel：2512-8680
ホームページ：www.taicheongbakery.com
営業時間：月～土曜 7:30～20:30
日、祝日 8:30～19:30
焼きあがり時間：随時
価格：3.5香港ドル
ロードストーズベーカリー
（エクセルシオールホテル内EXpressoにて販売）
住所：銅鑼灣告士打道281號
281 Gloucester Road, Causeway Bay
Tel：2837-6777
営業時間：月～土曜 6:00～19:00
日・祝日 8:00～18:00
価格：7香港ドル
イートインで、Egg Tart EXpress （エッグタルト2個とイリーコーヒー1杯のセット）もあります。11:00～17:30。32香港ドル
大班麺包西餅
住所：銅鑼湾怡和街38號地下B號舖
Shop B, 38 Yee Wo Street, Causeway Bay
Tel：25762363
営業時間：7:00～22:00
価格：3.6香港ドル
そのほかにもこんなエッグタルトがエントリーされました ケンタッキーフライドチキン 住所：銅鑼湾怡和街40號
G/F, 40 Yee Wo Street, Causeway Bay
Tel：2577-6917
営業時間：7:30～23:30
価格：5.5香港ドル
コメント：「生地のパリパリ感が最高」「甘さが強いので体調によってはしつこく感じるかも」
澳門茶餐廳
住所：銅鑼湾謝斐道447-481號肇明大廈地下A舗
ShopA, G/F, Shining Bldg, 477-481 Jaffe Road, Causeway Bay
Tel：2572-3113
営業時間：7:00～3:00
焼きあがり時間：朝8時から3時間おきで、最終は午後6時。
価格：６香港ドル
コメント：「生地が香ばしくて焼き色もとてもいい感じ」「卵の味は濃いけれど甘さが控えめでいい」
蛋撻王
住所：中環砵甸乍街16號太富商業大廈地下
Tel：2861-1557
営業時間：6:00～20:00
焼きあがり時間：随時
価格：４香港ドル
コメント：「かなり淡白な味」「生地が粉っぽいのが残念」「小豆入りなどのアレンジものは楽しい」
東海堂
住所：銅鑼湾波斯富街88-94號E店
Shop E, 88-94 Percival Street, Causeway Bay
Tel：2576-8815
営業時間：6:30～22:00
価格：普通のエッグタルト ３香港ドル／ミルクタルト ５香港ドル
コメント：「生地がしっかりしていてやや固め」「後味がちょっとざらつくかも」「ミルクタルトがおいしい」
金藍湖茶餐廳〈ミルクタルト〉
住所：銅鑼湾渣甸街31號地下
G/F 31, Jordine’s Bazaar, Causeway Bay, Hong Kong
Tel：2890-3665
営業時間：7:30～0:00
焼きあがり時間：午前8時ごろから随時
価格：4ドル（普通のエッグタルトもあります）
コメント：「パイ生地がおいしい」「フィリングに練乳がはいっているのでは？」「小ぶりサイズが食べやすい」
食べ比べるときの条件を統一するため、銅鑼湾（コーズウェイベイ）と中環（セントラル）での購入になりましたが、チェーン展開している店では、各分店で同じものが販売されています。
卵と牛乳を使用しているのは各店共通ですが、そこにプラス練乳や杏仁パウダーなどのアレンジを加えているものもたくさんあります。そのアレンジに高評価を出すひとあれば、嫌うひとあり。パイ生地を気に入るひとあれば、クッキー生地を好むひとあり。No.1以外はみごとに評価もコメントもばらついたのが、ナビらしいところでしょうか
良質な卵が手に入りやすかった土地柄から、エッグタルトは香港に広く深く根付いてきました。気合も気取りも必要なしで、5ドルコインひとつあれば香港の味を堪能できる、コストパフォーマンスの高いスイーツですよね。たたし…。やっぱりひとつのタルトを愛おしみながらいただくのがベストです。いくら4分割とはいえ、14種類も食べるのは……うっ～～。次回食べ比べは「マンゴープリン」を予定しています。お楽しみに！
ナビスタッフの胃袋の都合により、予定が変更になる場合もございます。ご了承ください。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット（お店）の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日：2006-10-16
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