香港ナビ版突撃!隣の晩ご飯 第2回 

香港人って、家でいったいどんなものを食べているの?今日はお父さんも腕を奮います!30分で3品を目指すクイッククッキング!

こんにちは!香港ナビです。第1回目の“突撃!隣の晩ご飯“いかがでしたか?普段覗くことが出来ない香港人家庭の食卓をご紹介するこのレポート。レシピもご一緒にご紹介しますので、是非みなさんもご自宅で作ってみてくださいね。
第2回目の訪問家庭は九龍・藍田に住むJudy Lam(奥様・左)さんとAllan Wong(旦那さま・右)のご家庭にお邪魔しました。美人で可愛い愛娘さんミッシェルさんと3人暮らしです。とーっても優しいお父さんはお母さんよりもお料理が好きでキッチンに立つ機会も多いのだとか。香港人家庭によくある料理上手なお父さんです。奥様はスポーツ大好きで、休日は家族で一緒に運動を楽しむそうです。
** 香港では夫婦別姓が一般的です。

まずは街市(市場)で今晩の買い物

“まずは野菜ね!今日は4品つくるけど30分で出来てしまう簡単なものばかり紹介するよ。香港人は毎日忙しいからね。家庭では手早く出来る料理がいいよね”
“このトマトはオーガニックなんだよ。よく熟して美味しそうでしょう?” “このトマトはオーガニックなんだよ。よく熟して美味しそうでしょう?”

“このトマトはオーガニックなんだよ。よく熟して美味しそうでしょう?”

“たまごを買わないと!ほら、これはドイツ産のたまごだよ” “たまごを買わないと!ほら、これはドイツ産のたまごだよ”

“たまごを買わないと!ほら、これはドイツ産のたまごだよ”

“僕は魚が大好きなんだ。特に烏頭魚がね!これで潮州の家庭料理を作るよ”

“僕は魚が大好きなんだ。特に烏頭魚がね!これで潮州の家庭料理を作るよ”

香港の市場は魚が豊富です!

香港の市場は魚が豊富です!

“娘が好きなあの料理も作りましょうよー 豚肉を300gを挽いてちょうだい” “娘が好きなあの料理も作りましょうよー 豚肉を300gを挽いてちょうだい” “娘が好きなあの料理も作りましょうよー 豚肉を300gを挽いてちょうだい”

“娘が好きなあの料理も作りましょうよー 豚肉を300gを挽いてちょうだい”

“それと春雨を合わせるの。量り売りで買うのよ”

“それと春雨を合わせるの。量り売りで買うのよ”

忙しい香港人らしい手軽でおいしい家庭料理

◆今日のメニュー◆
豚のひき肉と春雨の含め煮
茹でブロッコリー オイスターソース添え
トマトとたまごの炒めもの
蒸し烏頭魚

まず奥様の作る豚のひき肉と春雨の含め煮からご紹介します。この料理は娘さんの大好きな母の味だそうです。

豚のひき肉と春雨の含め煮
材料(4人分)
豚ひき肉 300g
春雨 75g
にんにく 3粒
万能ねぎ 少々
(豚肉下味調味料)
塩 小さじ1/2
砂糖 小さじ1+1/2
チキンパウダー 小さじ1/2
生抽(しょうゆ) 大さじ2
片栗粉 小さじ1
(調味料)
オイスターソース 大さじ1
水 100-150ml

作り方
1. 春雨は水につけて柔らかく戻しておきます。

1. 春雨は水につけて柔らかく戻しておきます。

2. 豚挽き肉に塩、砂糖、チキンパウダーを加わえ、

2. 豚挽き肉に塩、砂糖、チキンパウダーを加わえ、

生抽を加えてひとまず

生抽を加えてひとまず

混ぜ合わせます

混ぜ合わせます

片栗粉を加えたらさらに混ぜ合わせます。

片栗粉を加えたらさらに混ぜ合わせます。

3. フライパンに油を熱し、丸ごとのにんにくをきつね色になるまで香りよく炒めます。

3. フライパンに油を熱し、丸ごとのにんにくをきつね色になるまで香りよく炒めます。

4. にんにくがきつね色になったら豚挽き肉を入れて炒めます。

4. にんにくがきつね色になったら豚挽き肉を入れて炒めます。

5. 豚肉の色が変わったら、戻した春雨を加えます。

5. 豚肉の色が変わったら、戻した春雨を加えます。

6. オイスターソースと水を加えて、全体に味が絡まるように混ぜます。

6. オイスターソースと水を加えて、全体に味が絡まるように混ぜます。

7. 水分がほとんどなくなったら火に止め皿にもりつけ、万能ねぎを散らす。

7. 水分がほとんどなくなったら火に止め皿にもりつけ、万能ねぎを散らす。

8. 出来上がり!

8. 出来上がり!

感想:ひき肉の旨みを春雨が吸ってとても美味しいです。味を濃くすれば、おかずにもなるし、薄めに仕上げればごはんなしでこのままいただけます。とてもシンプルで簡単に出来るけれど、後をひく美味しさで、娘さんの大好物というのも理解出来ます。

いよいよお父さん登場! 目指せ30分で3品完成

「香港人家庭は共働きが多いので、とにかく早く出てきて簡単な料理が必須なんだよ」

茹でブロッコリー オイスターソース添え
材料(4人分)
ブロッコリー 1個
しょうが 3cm
(茹で用調味料)
塩 小さじ1/4
砂糖 小さじ1/4
キチンパウダー 小さじ1/4
(かけソース)
オイスターソース 適量

作り方
1. ブロッコリーは房ごとに切り分け、水につけてごみを取る。

1. ブロッコリーは房ごとに切り分け、水につけてごみを取る。

2. 中華なべにたっぷりの湯を沸かし、しょうが、塩、砂糖、チキンパウダーを加わえ、ブロッコリーを入れ、好みの固さに茹でる。

2. 中華なべにたっぷりの湯を沸かし、しょうが、塩、砂糖、チキンパウダーを加わえ、ブロッコリーを入れ、好みの固さに茹でる。

3. 茹であがったら、水分を切って皿に盛り、オイスターソースを添える。

3. 茹であがったら、水分を切って皿に盛り、オイスターソースを添える。

感想: ただのブロッコリーを茹でたものにオイスターソースを添えたものなのですが、ポイントは茹でるお湯に調味料を加えることです。ただの塩やお湯で茹でるのと違い、野菜に味がつき、青臭さが取れるので、より美味しく茹で野菜を食べることが出来ます。是非家庭でも同じようにやってみてください。

トマトとたまごの炒めもの
材料(4人分)
トマト(中サイズ) 4-5個
たまご 2-3個
万能ねぎ 2-3本
にんにく 1粒
調味料
片糖(キビ砂糖) 1/2片
塩 小さじ1/4
水 100ml

作り方
1. トマトは6等分に切る。

1. トマトは6等分に切る。

2. フライパンに油を熱し、にんにくを香りよく炒めたら、トマトを加えて炒める。

2. フライパンに油を熱し、にんにくを香りよく炒めたら、トマトを加えて炒める。

3. 片糖を加えて更に加熱する。

3. 片糖を加えて更に加熱する。

4. 水、塩を加えてトマトが柔らかくなるまで火にかける。

4. 水、塩を加えてトマトが柔らかくなるまで火にかける。

5. トマトが柔らかくなったら、更に取り出しておく。

5. トマトが柔らかくなったら、更に取り出しておく。

6. フライパンに油を熱し、溶いたたまごを入れ、スクランブル状に混ぜながら炒める。

6. フライパンに油を熱し、溶いたたまごを入れ、スクランブル状に混ぜながら炒める。

7. 先ほど取り出したトマトを戻し、たまごを合わせる。

7. 先ほど取り出したトマトを戻し、たまごを合わせる。

8. 出来上がり!

8. 出来上がり!

感想: これはかなり香港家庭でポピュラーなおかずです。香港人はトマトもあまり生で食べることがないので、スープに入れたり、今日のように炒めたりと加熱して食べることが多いのです。今日はオーガニックの完熟トマトを使ったので、味も濃く、甘く大変美味しかったです。こんな風にさっさと手料理を作れるお父さんは羨ましいですね!

蒸し烏頭魚 

材料(4人分)
烏頭魚 1尾
調味料
粗塩 大さじ1-2 
* 魚の大きさにより
1. 魚は内臓とうろこを取り除き、きれいに血合いなどを流水で洗う。

1. 魚は内臓とうろこを取り除き、きれいに血合いなどを流水で洗う。

2. 内臓があった内側や皮目に粗塩をまぶす。

2. 内臓があった内側や皮目に粗塩をまぶす。

3. そのまま20分ほど味を馴染ませる。

3. そのまま20分ほど味を馴染ませる。

4. たっぷりの湯を沸かし、強火の蒸し器で10分ほど蒸す。

4. たっぷりの湯を沸かし、強火の蒸し器で10分ほど蒸す。

5. 蒸しあがったら、粗熱を取る。

5. 蒸しあがったら、粗熱を取る。

6. 冷蔵庫でそのまま1時間~1晩寝かせて冷やす。

6. 冷蔵庫でそのまま1時間~1晩寝かせて冷やす。

7. ひやしたら、中央にある骨を取り除き食べやすく開き、しょうゆか潮州の豆醤につけていただく。

7. ひやしたら、中央にある骨を取り除き食べやすく開き、しょうゆか潮州の豆醤につけていただく。

感想: 本当にただ塩をまぶして蒸すだけのものですが、生臭さもなく、魚の身が柔らかくとても美味しかったです。出来るだけ新鮮で身の美味しい魚を選ぶのがポイントのようです。今日はお父さんの大好きな魚“烏頭魚”を使いましたが、日本ではなかなかないので、きんめだいやあまだいなどの白身で作ると美味しいそうです。
いただきまーす! いただきまーす!

いただきまーす!

お父さんの言葉通り、香港人は家庭であまり手間と時間をかけて料理する人が多くないようです。また香港人は特に薄味が好みなので、調理法も味つけも実にシンプルですね。10家族あれば10通りの家庭の食卓が見えてきそうです。次回もお楽しみに!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-01-21

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