たまごと牛乳のやさしい味。あの皮のひみつをお教えします!
こんにちは!気温が25度を超える日もあるほど香港はすっかり春です。日本の桜も今年は早い見ごろでしょうか?香港には桜はないものの“香港の桜”と言われている花があります。1965年に香港の市花(*1)として選定され、香港の区旗(*2)や硬貨のシンボルにもなっている“ボヘニア”という木になる花です。(広東語では紫荊花、英語名はCercis Chinensis、学術名はBauhinia blakeana、日本名ではハナズオウと呼ばれるそうです)さくら色に紫を足したようなあざやかな花色で、蘭とハイビスカスをかけた合わせたようなとてもインパクトのあるきれいで明るい花を咲かせます。香港にはこのボヘニアがいたるところで咲いて、11月から3月まで見ごろです。この時期に香港を旅行される方は是非、生のボヘニアを鑑賞されてくださいね。
*1 香港は国ではないので“国花”ではなく“市花”になります
*2 同じく“国旗”ではなく“区旗”になります
さて、今月の香港レシピは春にぴったりな香港デザートの草分け的存在である、たまごとミルクを使ったプリンを2つご紹介します。1つは全卵をつかって作るたまごプリン。もうひとつは卵白で作るミルクプリン。香港のプリンはスチームプリンなので、やわらかく滑らか。砂糖もたまごや牛乳のおいしさを引き立たせるために最小限しか加えないのでやさしい甘さです。蒸しあがりのあつあつでも冷やして食べてもOKなのでお好みでどうぞ。お子様のおやつに、中華メニューや飲茶パーティーのデザートに、お楽しみください!
@@@@@@@@@@@@@
牛乳
十字牌鮮奶 トラピストミルク
1950年から1993年まで香港のランタオ島に香港聖母神樂院/修道院が営む酪農場があり、香港産のミルクとして香港市民に愛されていた牛乳です。現在酪農場は中国へ移転し、修道院とは無関係になってしまいましたが、今でも香港では根強い人気です。牛乳プリンで有名な義順牛奶公司もこの十字牌鮮奶を使用しています。
日本で作られる場合は、なるべく低温殺菌の味の濃い牛乳がおすすめです
@@@@@@@@@@@@
雙皮奶
材料(1人分)卵白 75ml
牛乳 150ml
グラニュー糖 大さじ1-2
白酢 数滴
作り方
あの皮はこのようにして作ります!
2. 取り出してそのまま膜が厚く固まるまで30分ほどおく
8. 膜の下のプリンがふるふるに固まり、膜がしわしわに張れば出来上がり!濃いミルクの味にきっと感動しますよ!
この膜にミルクの蛋白質が凝固しているので、濃い味わいが楽しめます
**暖かいままなら蒸したてのあつあつを是非どうぞ!
**冷やす場合は粗熱が取れてから冷蔵庫で2時間ほど冷やします
黄色のふるふるプリン
鮮奶[火敦]蛋
材料(1人分)
たまご(全卵)75ml
牛乳 150ml
グラニュー糖 大さじ1-2
作り方
1. 牛乳を人肌に温め、グラニュー糖を加わえ溶かし、冷ます
4. 器にたまご液を流しいれ、沸騰した蒸し器に入れ、最後の2分を強火で加熱した後、弱火にし、20分ほど蒸す
5. こちらはミルクよりもたまごのやさしい香りた~っぷりです。とろ~りとした食感をお楽しみください
**暖かいままなら蒸したてのあつあつを是非どうぞ!
**冷やす場合は粗熱が取れてから冷蔵庫で2時間ほど冷やします
香港プリンはこんなところで食べれます!
関連タグ:
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2007-03-30