香港で見かけた変な日本語看板、パート2

やたらと目につく、巷にあふれるアヤしい日本語。せっかくなので笑い飛ばしちゃおう!2008年の初笑い、珠玉の日本語&漢字コレクション。

明けましておめでとうございます。香港ナビレポーターのもきです。今年も、皆様に楽しんでいただける記事を、香港の風に乗せてお送りしていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。早速、今年の私の記事第一弾。街のあちこちにあふれる看板たち。丁寧に、日本語が併記されているものも少なくなく、香港初心者にはありがたいですね。しかし、その日本語、タダモノではなさそう。何がスゴイのか、色々と検証してみましょう。

主張する日本語たち

香港で有名な、牛乳プリンのお店です。きっと、いろんな種類のプリンがあることを、是非、道行く日本人に、知ってもらいたかったのでしょう。「生姜味の牛乳プリンもある」と言われては、「じゃ今度試します」としか言いようがありません。
名詞+断定形。そこに、何を見出せばよいのでしょうか?何のデザインだか、知りたくてムズムズします。
とあるレストランのチラシ。「味です」「香気です」・・・分かっています。「何の味ですか?」
「お客さん、乙な味ですよ。」そんなやり取りのできる店員さんのいる、お店の常連になってみたいものです。
「それは美味しいです」・・・また強気ですね。自社の商品への、確固たる自信の前に、客は、それを信じて買うのみです。

「それは美味しいです」・・・また強気ですね。自社の商品への、確固たる自信の前に、客は、それを信じて買うのみです。

醤油・・・英語表記でSeaweedと書いてあるので、海苔の天婦羅の間違いではないでしょうか?大きく醤油の天婦羅と表記して、相手を納得させてしまう、なかなかのテクですね。

醤油・・・英語表記でSeaweedと書いてあるので、海苔の天婦羅の間違いではないでしょうか?大きく醤油の天婦羅と表記して、相手を納得させてしまう、なかなかのテクですね。

前半は分かりましたが、「ずとてのぺうくろ」って何でしょう?日本人の私でも、解読できず、敗北感でいっぱいです。解読って・・・もはや暗号の域ですね。

前半は分かりましたが、「ずとてのぺうくろ」って何でしょう?日本人の私でも、解読できず、敗北感でいっぱいです。解読って・・・もはや暗号の域ですね。

「ミニポソポ」も「ミニポンポ」も不正解。どうせ間違えるにしても、どちらかに統一できないでしょうか。それとも数打ちゃ当たる作戦でしょうか。どちらにしても、正しく表記する気ゼロですね。

「ミニポソポ」も「ミニポンポ」も不正解。どうせ間違えるにしても、どちらかに統一できないでしょうか。それとも数打ちゃ当たる作戦でしょうか。どちらにしても、正しく表記する気ゼロですね。

チャーシェー・・・ちょっとかわいい、遊び心あふれた間違いですね。 チャーシェー・・・ちょっとかわいい、遊び心あふれた間違いですね。

チャーシェー・・・ちょっとかわいい、遊び心あふれた間違いですね。

ヘアサロンの店名に、「神崎」。いやに達筆な漢字がクールですね。店に入ると、店員が、「そうはいかんざき!」と言って、髪を切ってくれるのでしょうか(古いですね)。
靴下2連発。Zi:θ、どこかで見覚えがあるデザインですが。2番目の靴下は、もう、どこから手を付けていいか分からないほどです。でも、言いたいことは何となく分かる。日本語って、案外便利ですね。
今まで見てきた様々なアヤしい日本語の中でも、極めつけはこの文字・・・ 何と書いてあるのか、少しも分かりません。日本語に見えませんが、かといって他の言語にも見えず、やはり、日本語のようです。
「俺、日本語知ってる。確か、こんな風な字だったよ」「ああ、そうだ、そんな感じだった」「いっか、これで」
このパッケージのデザイン製作過程での、そんな安易な会話のやり取りがしのばれます。分からないのなら、ムリに書かない方が、イメージダウンにならずに済む気がするのですが・・・
今までの、アヤしい日本語の間違いが、かわいい程度だった、と気づかされました。

主張する漢字たち

こちらは、少しも間違っていない広東語なのですが、日本人から見ると、面白い漢字に見えるものなどを、いくつか集めてみました。

香港人も大好きなラーメン。やはり、新商品の広告は、インパクトが勝負です。しかし、相撲拉麺。エビの天婦羅に、きんちゃくが具とは・・・曲げと土俵をイメージしたのでしょうか。こんなにインパクト大なのにも関わらず、こんなに食指が動かない商品も珍しい気が。
こちらは、両替商の看板ですが、○○氏兄弟、と名の付く看板を、ちらほら目にします。○○兄弟、というと、宗兄弟を真っ先に思い浮かべる私にとって、これは店名としてどうなのか、疑問です。
皮膚男科!野太い字で、迫力がありますね。男性の皮膚・・・男性にしかない皮膚・・・の専門のようです。ちょっとドキドキしてしまいました。

皮膚男科!野太い字で、迫力がありますね。男性の皮膚・・・男性にしかない皮膚・・・の専門のようです。ちょっとドキドキしてしまいました。

骨刺傷科!とっても痛そうな科目名ですね。お医者さんの名前と続けて書かれているために、「強打」と見えてしまい、更に痛さ倍増です。

骨刺傷科!とっても痛そうな科目名ですね。お医者さんの名前と続けて書かれているために、「強打」と見えてしまい、更に痛さ倍増です。

歯科は、牙科と言います。日本語との、ちょっとした違いが、面白いですね。

歯科は、牙科と言います。日本語との、ちょっとした違いが、面白いですね。

ローカル美容室の看板にて。普通のパーマとどう違うのでしょうか。私には、試す勇気はありません・・・。

ローカル美容室の看板にて。普通のパーマとどう違うのでしょうか。私には、試す勇気はありません・・・。

言わずもがなですね。こんなに大胆に張り出していていいんでしょうか・・・と言いつつ、撮る私も私ですね。
漢字ではありませんが、こんなに可愛らしいお菓子が売っていました。しかし、名前がKancho・・・。よく見ると、このキャラクターも、一体何をモチーフに作られたキャラなのか分かりません。商品名が、日本語で併記されなかったのが、せめてもの救いです。

<マッサージいろいろ>

人生いろいろ、マッサージもいろいろ。多種多様なマッサージの看板に、私の想像力も限界です。
足つば!惜しい!いや、新手のマッサージでしょうか・・・何やら別の種類のマッサージを想像させ、看板を直視できませんでした。

足つば!惜しい!いや、新手のマッサージでしょうか・・・何やら別の種類のマッサージを想像させ、看板を直視できませんでした。

濁点も小文字も一切無視。ちょっとマヌケな感じになりますね。

濁点も小文字も一切無視。ちょっとマヌケな感じになりますね。

かといって、濁点を間違うのも困りもの。ツポって・・・、ピユーテイって・・・、と、うっかりつぶやいてしまったために、かえって私がアヤしい人になってしまいました。 かといって、濁点を間違うのも困りもの。ツポって・・・、ピユーテイって・・・、と、うっかりつぶやいてしまったために、かえって私がアヤしい人になってしまいました。

かといって、濁点を間違うのも困りもの。ツポって・・・、ピユーテイって・・・、と、うっかりつぶやいてしまったために、かえって私がアヤしい人になってしまいました。

プロフェッショナルと書きたかったのでしょうか。もし、そうだとしても、英語と合っていません。気持ちが先行しすぎて、技術が追いついていない、といった感じですね。
「う」と「ラ」。「ラ」にすると、広東語チックに聞こえますね。ハイラ。

「う」と「ラ」。「ラ」にすると、広東語チックに聞こえますね。ハイラ。

もう、何度も思うのですが、正しく表記しようという気はあるのでしょうか・・・

もう、何度も思うのですが、正しく表記しようという気はあるのでしょうか・・・

香港の中の日本

香港の街の、至るところに、日本の地名が、よく使われていることが判明しました。日本人としては、チョット嬉しい反面、その使われ方に、疑問を持たずにはいられません。

旺角界隈にて。「大阪」と「運動」、このコラボのイミが分かりません。
こちらは、普通の洋服屋さんですが、「六本木」は、地名であって、店名に使うものでは あ、ついまともに言ってしまいそうになりました。
大手町。サラリーマンの心のよりどころ的なイメージでしょうか。

大手町。サラリーマンの心のよりどころ的なイメージでしょうか。

日本で言うならば、店名に「ニューヨークレストラン」とか付けちゃう感覚でしょうか。その勝算やいかに。

日本で言うならば、店名に「ニューヨークレストラン」とか付けちゃう感覚でしょうか。その勝算やいかに。

香港の中の日本 in 天水圍

今回の記事の制作途中に、徐々に冬を迎えつつあった香港。本格的に寒くなる前に、ふらっと、郊外に足を運んでみたいと思い立ち、ある晩秋の日に、天水圍(ティンソイワイ)に出かけたのですが・・・
天水圍駅から、軽鉄に乗り換える途中、何やら駅前に、大きな野外レストランが。よく見ると、千葉燒烤場とあります。「千葉」と書かれた、たくさんののれん。お客さんらしき人が、人っ子一人いません。何故ここで千葉・・・
気を取り直して、軽鉄へ乗り込みます。1両か2両ほどの、小さな電車に乗って、住宅街の中をゆっくりと進んでいく風景は、のどかです。

銀座駅が気になって、降りてみました。駅前に、ショピングセンターがあったので、何か飲み物でも・・・と思って、近づいてみたら。
目に飛び込んできた、「日比谷」と「有楽町」の看板!このネーミングは一体・・・。日比谷、有楽町、といったら、東京の代表的な都市。それを、こんなところでお目にかかるとは、思ってもみませんでした。しかも、今や軽く時代遅れの、流星のデザインと、カラフルな色で縁取られた看板が、無性に心を乱します。「やっちゃった」感が否めません。
そして、「有楽町」の建物の中に入ると、「板橋寿司」が、私の心にとどめを。さっきから、天水圍には、日本の地名がつけられ放題です。そもそも、ここ近辺に住んでいる人たちは、これが日本の地名だと知っているのでしょうか。「俺、今日日比谷行ってきたんだ」「俺は有楽町にいたよ」そんな、平和な会話が聞こえてきそうです。私も今日、久しぶりに、有楽町に行きました・・・。
晩秋。夕暮れ。天水圍。そして私の心には、果てしない闇が広がっていきました。

いかがでしたか、お楽しみいただけたでしょうか。色んなところで、間違った日本語を目にすることができるので、皆さんも、見かけたら、そっと声に出して読んでみてください。ちょっとマヌケで、ちょっとかわいらしい発音に、心が和んでしまうかも知れません。細かいことは気にしない。心が通じれば、それでいい。そんな、香港人の大らかさという魅力に、癒される日が・・・いつか来て欲しい、もきがお伝えしました。

その他情報

レポーター: もき  年齢: みそじですがなにか 出身地: 関東 滞在歴: 2005年〜 趣味: 香港人ウォッチング、一人睡眠耐久レース コメント: いつかセントラル界隈を「俺の庭」と豪語したくて、毎日激しくマーキング中 シリーズ名: 香港をあらゆる角度から斬りまくります! 

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-01-07

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