アンディ・ラウ主演映画『墨攻』完成記者会見!

香港、台湾、中国、韓国の合作による歴史アクション大作、中国語圏で一斉公開!

こんにちは! 香港ナビです。1992年~1996年まで「ビックコミック」に連載され、日本での大反響はもちろん、翻訳版が各国で大人気となった伝説のコミック「墨攻」が映画化され、11月23日、中国語圏で一斉公開となりました。公開に先だち、20日に完成披露の記者会見が行われましたので、終始笑顔のアンディ・ラウの様子を含めてご覧ください!

映画「墨攻」とは

中国戦国時代を舞台に、1人で10万人の敵に立ち向かった男がいた。アンディ・ラウ扮する革離(かくり)は、思想家・墨子によって創始された墨家の思想「非攻」、すなわち攻撃をしかけることなく、しかし守ることに対しては戦闘のプロであることという考えを受け継いでいた。その精神をアピールするため、女性や子どもを含むわずか4千人を率いて梁城にこもり、知略に富んだ戦いで10万もの大軍に守りで挑む。彼はいかに戦い、いかに守ったか。大掛かりな撮影隊で、リアルな戦闘を描き出した歴史アクション大作です。

記者会見の様子をご覧ください

劉徳華(アンディ・ラウ)、范冰冰(ファン・ビンビン)、呉奇隆(ウー・チーロン)、崔始源(チェ・シウォン)、の4人の出演者、そして監督の張之亮(ジェイコブ・チャン)が登場しての会見は、日本をはじめとした海外メディアも数多く集まる盛況振りでした。ソファーやラグジュアリーチェアーにゆったりと座った会見で、リラックスムードの中で語られた撮影の裏話トークなどをお伝えします。

劉徳華(アンディ・ラウ) 革離(かくり)役
漫画のファンでもあり、墨子の思想も勉強したことがあったので、自分で映画化できないかと思案したこともあったんだ。でも、先に張監督が映画化権を獲得しちゃって…(笑)。なので出演のオファーが来たときは、「この映画にかかわれるんだ」とうれしさが先に立って、撮影への不安や共演者の顔ぶれなど気にもしなかったよ。言葉の通じない共演者がいると知っても、別に不安はなかったよ。監督に全幅の信頼を置いていたし、結果的に家族のように仲良くなることができたしね。
撮影中に怪我をしてしまったことは自分のミスで、申し訳なかったと思っています。でも、スタッフも競演のみんなも本当によく助けてくれて、この映画のテーマ「非攻兼愛」の「兼愛」を実感したよ。

范冰冰(ファン・ビンビン) 逸悦(いつえつ)役
原作には出てこない女性なので、私なりの解釈で逸悦を創り上げました。唯一の女性キャストでしたが、撮影中の特別扱いはして欲しくないと思い続けていました。とはいえマイナス10度の中での撮影は厳しいものがあり、弱気な気持ちが出そうになると、本当にさりげなく、私に気づかれないようスタッフがサポートしてくれ、つらいと思うことなく撮影を終えることができました。素敵なスタッフにとても感謝しています。
劉徳華はとっても素敵だけれど、11月の北京の零下の気温の中では、恋愛感情を抱くような余裕はなかったわ! 次回、競演させていただけたら、そのときまた…(笑)。

呉奇隆(ウー・チーロン) 子団(しだん)役
ここまで規模の大きい映画は初めてだし、大陸の厳しい環境での撮影もあったので、不安に思う部分もなかったわけではありません。でも、原作をじっくり読み込み、その世界観はすぐに受け入れることができたし、なによりも張之亮監督のこの作品に対しての情熱に打たれたんだ。これだけの情熱がある人なら信頼できるって。
アクションシーンも多くて、中でも弓のシーンで手に怪我をしてしまったけれど、劉徳華の怪我に比べたら軽症だったから問題ないよ!

崔始源(チェ・シウォン) 梁適(りょうてき)役
初めての映画で、ここまでのビッグスターたちとの競演ということでとてもプレシャーがありました。劉徳華は僕が小さいころからの憧れの存在でしたし、范冰冰は韓国でもとても有名です。そして呉奇隆は歌手として大先輩ですから。でも、みなさんの家族のように暖かく僕をサポートをしてくれて、本当に嬉しかった。この役に没頭できたのはみなさんのおかげです。
この間編集された映像を始めてみたら、自分が自分じゃないみたいで面白かったなぁ。テレビとはまったく違う世界でとても勉強になりました!

張之亮(ジェイコブ・チャン) 監督、脚本、プロデューサー
墨子の「非攻兼愛」、すなわち「決して攻撃することをせず、常に人々に優しさをもって接する」という教えはとても理想的で、多くの人に伝えたいという気持ちが根本にあってこの映画のために10年も奔走することになりました。なんとしても実現したいという気持ちだけで走り続けてきたんだ。言葉の違う国々からスタッフ、キャストが集まったので、コミュニケーションには気を遣ったけれど、この映画に携わったすべての人が「兼愛」を深く理解してくれていたので、とてもよい人間関係の中で映画を完成させることができたんだ。これは本当にありがたいことだし、とても嬉しいことだね。
劉徳華が演じた革離は、漫画では坊主頭で太っているけれど、「人のためになること」を常に考えている墨子が毎日念入りに頭の手入れをするというのはどうかなぁ?と思って、坊主頭はやめたんだ。これは私の解釈だよ。太ってもらうのはね…。劉徳華には必要ないでしょう(笑)。
今回力を合わせることになった、香港、中国、台湾、韓国のどの国も、「平和」を願っている、この作品にはそんな思いを込めたつもりです。
日本からも撮影監督の阪本善尚、音楽の川井憲次が参加し、すべてにおいてアジアの精鋭をすぐった作品となりました。香港では11月23日からロードショーされ、日本での上映も来年2月に決定しています。戦国時代が終わると忽然と姿をけしてしまった墨家の思想を通して、中国の歴史に触れてみてください。以上、香港ナビがお伝えしました。

※ポスター写真は提供写真を使用しています。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-11-23

ページTOPへ▲

その他の記事を見る