【旧暦1月15日】元宵綵燈會(ランタン祭り)

旧正月始めの十五夜に、中国のバレンタインデーとも呼ばれるランタンカーニバルへ行ってきました。

こんにちは、香港ナビです。旧正月の15日は、“元宵(ユンシウ)”と呼ばれ、香港の各地で“綵燈(ランタン)”を飾る催しが開かれます。また、美しい十五夜に誘われて、夜はランタン見物に出かけるカップルも多く見られ、“情人節(チェンヤンジッ)”すなわち、中国のバレンタインデーとも言われています。そんなロマンチックを求めて?ナビもランタンカーニバルに行ってきました。早速、ご案内しましょう。

高山道公園

今回、訪れたのは3月2日から4日まで、ランタンカーニバルが行なわれた九龍の紅磡(ホンハム)地区にある“高山道公園”です。九龍では、このほかに同じようなカーニバルが新界地区で2か所開かれ、尖沙咀と西九龍には大掛かりなランタンが飾られました。普段は静かなこの高山道公園も年に一度の催し物に、たくさんの人が訪れ、警察の交通規制もありました。
入ってすぐに、いきなり長蛇の列!なんと、無料の手相占いが行われていました。当たるも八卦、当たらぬも八卦…年の初めは、誰もがその年の運勢占いには興味津々ですね。

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入ってすぐに、いきなり長蛇の列!なんと、無料の手相占いが行われていました。当たるも八卦、当たらぬも八卦…年の初めは、誰もがその年の運勢占いには興味津々ですね。

綵燈(ランタン)

毎年、いろいろなテーマで構成される綵燈(ランタン)ですが、今回は香港を取り巻く生き物をテーマ別に分けて展示していました。早速ご紹介していきましょう。

“天地悠然賀春節”
特設のブースの中に、陸海空のそれぞれに分けて、その環境の生き物をランタンで表現していました。

まずは、海の生物からです。まるで、浦島太郎の龍宮城を彷彿とさせるようなキャラクター達ですね。ディズニーの人気者ニモに似たキャラが人気でした。警備の方々も……キャラクターに混ざっています!?
続いては、陸の生物です。森の中を思わせる緑の木々とその間にいるかわいいリスや鹿などが目を惹きました。そのキュートさに子供達がこぞって一緒に写真を撮っていました。
最後は、空の生き物です。が、なぜか飛行機が………さすが国際都市香港ですから、飛行機は欠かせないものですね。フクロウや鳥達もココでは遠慮なく羽ばたいています。このところ、香港では鳥インフルエンザの影響で、本物の鳥たちには、あまり近づくことができませんが、ここなら大丈夫のようですね。

“蟲来蟲去響徹天”
ここからは、芝の部分に昆虫類が飾られていました。なかなか、凝った嗜好で、木の上や草の間に設置されていて、ユニークなランタンでした。近寄ってその雰囲気を写真撮影するカメラマンもたくさんでした。

“濕地珍禽齊獻瑞”
湿地帯に集まる生物を取り上げいていました。大きな白い鶴の羽ばたく姿がいろいろに表現されていたり、緑のカエルやワニなどもユーモラスで遠めに観てもキレイなランタンでした。
また近くでは、皇帝や皇后の扮装をした人たちと、特別に記念撮影ができました。皆、嬉しそうですね。

そのほかの見所は?

普段はサッカーの練習場となっているスペースに特設ステージを組んで、地元の歌手がコンサートを行なっていました。香港の懐かしのメロディといったところでしょうか。たくさんの人でごった返していました。盛り上がってるか~い??
その一角には、一番大きなランタン、“鳥語桃源喜迎春”という灯篭がありました。この灯篭が、このカーニバルのランタンの象徴ともいえます。
綿菓子、ポップコーンなど、懐かしいお菓子も販売していました。まさに、お祭り気分です。アニメのポスターなども売っていたりして、黒山の人だかりができていました。
いかがでしたか?日本で夜の祭といえば夏の風物詩なのですが、香港ではお正月の行事のひとつなんですよ。街中の夜景には、まだお正月を彩るイルミネーションで飾られた大きなビルたちも見ることが出来ますし、ランタンとあわせて、この時期、香港の夜景は百万ドルから、一気に千万ドルまで輝いていたのでは?来年は是非皆さんも、楽しみに来てみてはいかがでしょうか。以上、香港ナビがお伝えいたしました。

その他情報

■ 基本情報
住所  九龍紅磡高山道
    Ko Shan Rd, Hung Hom, KLN

■ 行き方
MTR荃灣線旺角(Mong Kok)駅、B2出口前からミニバス27Mで“高山劇場”下車。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-03-16

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