お隣同士の観光地なのに、こんなに違いがあったとは??この徹底比較をみれば、香港マカオの旅行がずっと楽しくなる!
こんにちは、香港ナビです。香港とマカオはフェリーでたったの1時間の距離にあって、ともに外国の植民地時代が長く近年中国に返還された経緯をもつ、言ってみれば『似た者同志』。でも、ここ最近のマカオの急激な開発ぶりには、今まで観光地としては余裕のリードを保っていた香港もタジタジ??3泊4日の旅行なら香港だけをメインに楽しむツアーが多かったのに、この頃はマカオ観光のオプショナルツアーに人気が集まっているようで、香港ナビとしてもちょっとさみしい…なんて言っていられません!お互い相乗効果を促すような、そんなこれからの発展に希望を込めて!?今回は旅行中にナマで感じることのできる香港とマカオの違いを比較してみました。これを見れば、香港とマカオ旅行が2倍面白くなるはず!
交通事情編
■タクシー
香港
香港のタクシーは、香港市内を走るタクシーは赤、新界を走るタクシーは緑、そしてランタオ島を走るタクシーは青と色によって分かれています。車種も同じですね。初乗り金額は、HK$16(市内タクシー)。
マカオ
マカオのタクシーは、広告がいっぱいで個性的。車種も違います。ちなみに、黄色のタクシーは会社に所属、黒は個人のタクシーです。初乗り金額は、HK$11(マカオのパタカと香港ドルは同じです。マカオで香港ドルは使用できますが、香港でパタカは使用できませんのであしからず)
■バス
香港香港のバスは、イギリス式の2階建てダブルデッカータイプが一般的。そのほか、普通の一階建てのバスや赤や緑のミニバスもあります。
マカオ
道路が狭いせいか、バスは小型です。2階建てはありません。なぜか、吊皮がとても高いところにあります。(いくらナビが背が低いといっても…この高さは…)
■信号&横断歩道
香港横断歩道が黄色のストライプになっています。多くの信号で、目の不自由な人用に青信号の時に“テケテケ”という電子音が鳴ります。
マカオ
マカオの信号は小さい!?道路に横断歩道のストライプがないことが多いです。目の不自由な人のための音楽や電子音が出る信号は見かけませんでした。
■道路標示
香港
中国語と英語が公用語。
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マカオ
中国語とポルトガル語が公用語。
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お店編
レストラン
香港
イギリスの紅茶文化を色濃く反映されています。日本のファミリーレストランに相当するのは『茶餐廳(チャーチャンテン)』と呼ばれ、香港の食文化を語る上でなくてはならない存在。中華と洋食をミックスさせた香港ならではのメニューが盛りだくさんです。また、茶餐廳の前身でもある『冰室(ビンサッ)』は、日本ふうにいえば純喫茶というところ。だんだん少なくなってきましたが、レトロ感覚で人気があります。
マカオ
ポルトガルのコーヒー文化がはぐくんだローカルレストランは、香港とは対照的に『咖啡美食店(ガーフェーメイシッディム)』と呼ばれています。こちらのメニューはポルトガル料理と中華の融合!『咖啡室』というのは、純喫茶風の呼び方かも。
マカオで見かけた『茶餐廳』には、なぜか英語で『CHA CAN TING』とルビがふってありました。
■質屋
香港
香港の質屋さんは、昔ながらの古い唐楼に多く、最近は都市の開発の影響による建物の取り壊しも手伝って今は減る一方。
マカオ
マカオの質屋は、カジノの付近にたくさん集まっています。ギャンブルで負けてスッカラカンになったら、ここでとりあえず自分の持っている金目のものを軍資金にするんでしょーかねー。
食文化
■飲み物
香港
奶茶(ミルクティー)、檸檬茶(レモンティー)、鴛鴦(コーヒー紅茶)と、やっぱり紅茶を主体にしたバラエティー豊かな飲み物が幅を利かせています。日本じゃ、新聞抱えたおじさんが「ホットミルクティーひとつ」なんて、注文している光景はあまり見かけませんもんね。
マカオ
咖啡(コーヒー)、意太利泡末咖啡(カプチーノ)など、コーヒー系が充実。香港では、ミルクや甘みはすでに入っているのが基本ですが、マカオでは日本のように自分で入れるようになっているところが多いです。
■パン
香港おやつなのか、ご飯なのか?菠蘿油(ボーローヤウ)は香港人のアイディアとしか考えられない不思議なパンだと思います。甘いパイナップルパンに厚切りのバターをはさむなんて…。
マカオ
はさむと言えば、マカオの名物、猪仔包(ポークサンド)でしょう。これを食べなきゃマカオに行ったと言えないくらいです。
■スイーツ
香港
蛋撻(ダンダッ)と呼ばれるエッグタルトや、南国のフルーツ、マンゴーを使ったマンゴープリンなど。カメゼリーなど、漢方色の強い中華スイーツも外せません。
マカオ
有名な『葡撻(ボウダッ)』と呼ばれるポルトガルテイストのエッグタルトや珍しいポルトガルのスイーツが堪能できます。
街の概観編
■ホテル
香港
香港のホテルは、モダンでシンプル。機能的なデザインが多いですね。
マカオ
マカオのホテルは、とにかく派手!カジノの電飾ギラギラのネオンもすごい!
■住宅
香港 香港の街と言えば、摩天楼の高層ビル群を思い起こす人がほとんどなのでは?また、“唐楼”と呼ばれる、築50年以上のエレベーターのない古い住宅もまだ健在です。
マカオ
ヨーロッパの雰囲気がある、とてもカラフルで、丸窓が可愛い設計が目につきました。また、香港のように雲を突くような高層の住宅はあまり見かけません。
マカオ
マカオは、石畳の道が多いですね。狭い路地や広場などのとても広いスペースにも使用されています。
■ポスト香港香港の郵便局カラーは、緑です。ポストは、緑色でしかも四角が主流。大型の郵便を扱うポストもあります。
マカオ
マカオは、赤。これは街角にあるボックスオフィスで、切手なども売っています。
名所編
■大物対決!?
香港
香港は、ランタオ島の大仏。屋外にある大仏の中では世界で一番大きいのです。また、たびたびの故障でちょっと人気がガタ落ち気味の!?ケーブルカー『昴平360』を利用して大仏様までひとっ飛びで行けます。
マカオ
マカオの観音像。埋め立てた土地に、ポルトガルの女性彫刻家がデザインを手掛け、中国で作成されたものです。観音像の下の部分は仏教博物館になっています。
■橋
香港香港国際空港のあるランタオ島と香港市内を結ぶ『青馬大橋』。夜のライトアップもきれいです。
マカオ
タイパ島、コロアネ島とマカオ市内をつなぐ『澳【乙水】大橋』『友誼大橋』の2つの橋が有名です。細くてアップダウンが激しくくねくねしているのが印象的。
■展望台
香港
“100万ドルの夜景”“東洋の真珠”と、香港の景色を形容する言葉は誰でも一度は耳にしたことがあるはず。そんな景色を一望するところといえば、『山頂(ビクトリア・ピーク)』です。ここは、素晴らしい景色のみならず、ピークまでの交通機関として有名なピークトラムやマダムタッソー蝋人形館などの入っているピークタワー、CAFE DECOやPearl on the Peakなど、見どころ食事どころもいっぱいです。
マカオ
マカオの展望台は『マカオタワー』。フェリーターミナルからタクシーでも5分程度でとても便利です。バンジージャンプもチェレンジできるし、360°カフェでのお食事もおススメです。
いかがでしたか?ただ思いつくまま、気の向くままに比較してみたのですが、違いがどんどんどんどんでてきて、思ったよりいっぱいあって意外でした。こんなに違いがあるから、マカオにいくたびに香港からずいぶん離れた所に来た気がしてたんだなーと納得しました。皆さんも香港とマカオを訪れたら、ぜひいろいろ違いを発見してみてくださいね。以上香港ナビがお伝えいたしました。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2008-07-02