香港の特徴 BEST7

香港ってどんな街?100万ドルの夜景、世界でも有数のグルメタウン、ショッピング天国などなどいろいろありますが、ナビ的にセレクトした特徴をご紹介します。

こんにちは、香港ナビです。正式名称、中華人民共和国香港特別行政区。「ホンコン(香港)」の響きも正式名称になると少々重い雰囲気になりますが、そこに暮らす人々は、陽気でせっかちでのんきで雑多。街並みや習慣にもそんな人々のパワーがあふれています。よく知られている香港、意外な香港、様々な表情を持つ香港の特徴をご紹介したいと思います。

1.高層ビルが多い

香港の風景というと、立ち並ぶ高層ビルを思い浮かべる方も多いはず。現在香港に建つビルで一番高いのが、2003年に竣工した中環(セントラル)の香港国際金融センター(TWO ifc)。88階建て高さ420メートルで世界第3番目です。アンジェリーナ・ジョリー主演の映画「トゥーム・レーダー2」の迫力あるアクションシーンで、早くもハリウッドデビューもしたビルなんですよ。ついで湾仔(ワンチャイ)のセントラルプラザの78階建て。セントラルの中国銀行が70階建てと、香港ベスト3はすべて70階以上の高さです。
2003年に景観維持のため政府が建築物に高さ制限を設け、今後は摩天楼競争もなくなりそうですが、デザインを競い合った高層ビルを足元から見上げて、一度迫力を味わってみてくださいね。

2.意外にも自然が多い

飛行機から見下ろした香港は、イメージと違って山が多いという印象を受けませんか?実は香港全体の40%は自然公園として保護区になっていて、自然と都市が共存した街なのです。「石澳」ビーチをはじめとした海水浴エリアはどこも驚くほどきれいな海。砂浜も手入れが行き届いていて、白砂が気持ちいいです。山に目を向けると、ハイキングを楽しむ人に「香港一美しい」と言われている標高702メートルの馬鞍山など、気軽に山歩きできるルートや設備が整っています。小さな山にも30分~1時間程度の軽いトレッキングルートが多数あり、車や工事など人工の音の全くない世界で気分転換することもできます。また一角にはバーベキューエリアなども儲けられていて、週末は家族連れや友達同士でにぎわっています。岩場から流れ出る湧き水もとてもきれいで、夏場は自生するホタルの神秘的な光を見ることもできるんですよ!

3.エスカレーターが速い

旅行中きっとMTR(地下鉄)を利用されると思いますが、ホームへ着くまでにまずエスカレーターに驚くはず。速いっ!日本の感覚で乗ろうとすると後ろにひっくり返りそうになるのでご注意を。香港の人の気質を表しているのでしょうか。一刻も早く移動したい。移動の手段に隙は作りたくない。そんな印象を受けます。香港のエレベーターは、右側に立ち左側はさらに急いでいる人のために開けておきます。ときどき友達同士話し込んで横にふたり並んでしまっている人がいますが、後ろから来た人は怒鳴ったりすることなどなく、スルスルと上手く交わしながら降りる人あり、そのまま後ろで立ち止まり流れに任せる人ありで、せっかちとのんきが共存した風景が見られて面白いです。

4.共存する多国籍人

日曜日のビクトリアパークは不思議なエリアになります。思い思いの場所にレジャーシートを敷き、手製のお弁当やスナック類が広げて自国の楽器を演奏して歌ったりトランプをしたり…。「アマ」と呼ばれ、一般家庭のヘルパー(家政婦)として働く「ドメスティック・ヘルパー」の女性たちが香港各地から集い、週一回の休日を楽しんでいるのです。彼女たちは香港政府が認めた外国人労働者たちで、フィリピン人が最も多く、インドネシア人、タイ人など約18万人が働いています。香港ではヘルパーを雇うことは特別なことでなく、一定の条件さえ満たせば簡単に雇うことができ、共働きの多い香港では家事を切り盛りする大切な存在なのです。多国籍人が混在しているのが当たり前の香港。「外国人」に対して特別視などまったくしません。東南アジアからきた陽気な彼女たちも香港の「日常」なんですよ。

5.道にせり出した看板たち

トラムの架線ギリギリまでせり出している看板たち。看板の根元が自分の契約物件であれば、どれだけ道にせり出してもいいの?って疑問が浮かんでくるほど、当然のように道にせり出してますね。トラムの架線に触れそうなところまで左右から攻め込まれ、真ん中を走るトラムがなんとなく居心地悪そうに思えます。オープントップバスに乗って、この看板たちのネオンに抱かれてみる…なんてオプショナルツアーもあるそうです。時間のない方は普通のトラムや2階建てバスの最前列に乗っていても「ぶつかるんじゃなかろうか」ってスリルは味わえるので、どうぞお試しくださいね。

6.大人気「出前一丁」

米粉、河粉、幼麺、伊麺etc.おいしい麺は数多くあれど、なぜか香港人の心を捕らえてやまない出前一丁。日本と同じ日清食品のブランド「出前一丁」です。スーパーのインスタント麺の棚をのぞいてみても、しょうゆ味みそ味の日本でおなじみの味のほかに、カレー味、サテ味、激辛トンコツなど日本にはない味を含めて18種類もならんでいました。
また、香港の街なかによくある一般的な麺店やカジュアルな飲食店で"麺類"をオーダーするときには、数種の麺の中から好きな麺を選べるのですが、なぜかこの場合「出前一丁」はプラス2ドル程度の割り増し価格になることが多いのです。なんでインスタント麺が割り増し?と不思議で仕方ないのですが、それだけ出前一丁信仰は厚く、香港人に愛されているブランド麺だからに他ならないからでしょう。現在、MTR尖沙咀(チムサーチョイ)駅C1出入り口には出前坊やご一家が登場しています。通りすがりに記念写真を撮る人も多く、麺同様にキャラクターの愛され度もやっぱり高いようです。

7.香港の紙幣は3つの銀行が発行

香港の紙幣は現在10ドル、20ドル、50ドル、100ドル、500ドル、1000ドルの6種類発行されています。香港には中央銀行が存在しないので、このうち10ドルをのぞく5種類の紙幣は、政府指定の香港上海銀行、中国銀行香港、スタンダード・チャタード銀行3つの商業銀行が発行しています。これらの紙幣は、印刷色は統一されているもののデザインが発行銀行によって異なります。両替等でまとめて紙幣を渡されたときに、額面は同じなのにデザインが違うものが混ざっていると、とまどうかもしれませんね。なお10ドル札のみ、香港政府直々の発行なので1種類しかありません。
小さな商店や飲食店では500ドル、1000ドルが使えないことも多いので、注意してくださいね。
ちなみに、コインは香港金融管理局が発行しています。こちらは各1種類のみです。

私たちにとっても「香港の特徴」は、香港の人たちにとっては「当たり前」です。最初は面食らってとまどうこともあるかもしれませんが、気にしない気にしない!なんでもアリでなんとかなっちゃうのが香港です。ぜひ香港の熱気を直に感じて欲しいな~という気持ちを込めて、香港ナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-12-28

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