中環~金鐘を歩く

変化に富んだ風景が魅力。ビルウォッチングからショッピング・グルメ・エステ・面白ストリート探索まで、全部楽しめちゃう充実したエリア中環~金鐘をご案内。

こんにちは、香港ナビです。今日は中環~金鐘エリアのオススメコースをご紹介します。中鐘(セントラル)、金鐘(アドミラリティ)は近代的な高層ビルが立ち並び、金融、・ビジネスの中心地。でも実は世界的ブランドが集まったたくさんのショッピングモールから、オリエンタルテイストのショップ、露天風に並んだおみやげ物、雑貨・アクセサリーのお店も豊富な買い物好きにはたまらないエリア。「SOHO(ソーホー)」と呼ばれる地区には世界各国のグルメが集まり、有名なナイトスポット「蘭桂坊(ランカイフォン)」ではオシャレなバーやレストランに夜まで人があふれます。そして少し道を入ると、イギリス植民地時代の面影や屋台・麺・粥のB級グルメ店・庶民の市場まで見ることも。さあ、思いっきり欲張りになって楽しんじゃいましょう!

中環から金鐘街歩きコース

高層ビルウォッチング→長江公園&セント・ジョンズ教会(聖約翰座堂)→香港公園→パシフィック・プレイス(太古廣場)

1. 香港の中心からスタート!
中環~金鐘の街歩きコースは、皇后像廣場(Statue Square)から。ここは緑の植え込みと噴水があり、日曜ともなるとフィリピン人のお手伝いさんでいっぱいになる広場。左手にはコロニアル様式の旧イギリス領香港のシンボルともいえるコートハウス(立法局)の立法會大樓、その奥には先端が空に向かって尖って伸びており風水的に「刀」と呼ばれている中國銀行ビル、広場の向かいには鉄骨のデザインが近未来を感じさせる香港上海銀行ビルがそびえ建ちます。また広場から後ろ、港方面を見ると香港一の高さを誇るTWO IFC(國際金融中心二期)が。めずらしいビルとあまりの高さに思わずきょろきょろ。
また右手の太子大厦(プリンス・ビル)では一流ブランドから中国アンティーク、おしゃれな生活雑貨のショップが充実、2Fのオリバーズ・デリカテッセンでは香港マダム御用達、世界中のワイン・食料品が揃う高級マーケットを覗くことができます。MTR荃灣線、港島線・中環(セントラル)駅のK出口すぐ。

2. ビル群の間にひっそりと
広場の目の前にあるトラム駅と香港上海銀行ビルを通過し、ビルの裏側にまわりましょう。ちなみに香港上海銀行ビルは、風水的に山からの気を通すためビルの下が空洞になっていて、入口前には2頭のライオン像がありとても面白いですよ。さて赤いレンガ造りの終審法院が見えた所で信号を渡るとエスカレーターがあり上に登ると長江公園の入口です。
ここでは高層ビル群を裏から見ながら、亜熱帯ならではの珍しい植物や水のせせらぎにしばし癒され…。公園の奥には、1849年にイギリス国教会寺院として建てられたヴィクトリアゴシック様式のセント・ジョンズ教会(聖約翰座堂)があります。さらに長江公園から繋がっている歩道橋で、足下で何台もの車が行き交う花園道(Garden Rd)を渡ります。花旗銀行大厦(Citi Bankタワー)からまっすぐ行くと香港公園に、右方向へ行くと香港の有名な観光ポイントであるビクトリアピーク(山頂)へ向かうピークトラム駅に。

3. 見所いっぱい都会のオアシス香港公園
ここが香港の中心かと思えないほどの豊かな緑と花であふれる香港公園。公園からは金鐘(アドミラリティ)の珍しいビルも見ることができ、のんびりと憩う人々や記念撮影をする結婚式を挙げたばかりのカップル、太極拳をしている人たちもよく見かけます。そして実は公園内には様々な施設がいっぱい。
香港最古の西洋建築といわれる茶具文物館内には、伝統的な中国の茶器や茶葉などが展示され、中国茶道などわかりやすく説明されています。また温室では熱帯植物や様々な蘭やサボテンを、バード園(觀鳥園)では放し飼いにされた90種600羽あまりの鳥を見ることができ、疲れたら茶具文物館の隣にある「樂茶軒(Lock Cha Tea Shop)」、斜め前のcafeレストラン「L16」で一休みすることもできます。「樂茶軒(Lock Cha Tea Shop)」では80種類近くの中国茶と数は少ないですが点心もあり、そのお茶にあった茶器でお茶を入れてくれますよ。MTR荃灣線・港島線、金鐘駅C1出口からスカイウオークを通って入ったパシフィックプレイス内のエスカレーターで上がったすぐ目の前。
「樂茶軒」
住所  紅棉路10号 香港公園 茶具文物館羅桂茶藝館地下
G/F, K.S.L.O Gallery, Hong Kong Park, 10 Cotton Tree Drive ,Central,
電話  2801-7177  
営業時間 10:00~22:00 
休業日  第2火曜・12月25/26日・元旦・旧正月3日間  
日本語通用度  少し可 
日本語メニュー なし 
カード  Visa、Master

4. お買い物天国・パシフィックプレイス
緑に癒された後は、公園の出口から道をはさんだすぐの所にあるエスカレーターで、金鐘(アドミラリティ)の「パシフィック・プレイス(太古廣場)」でショッピング。カジュアルから高級品まで、香港ブランドと外国ブランドがバランスよく約150ものお店が集まり、中にはイギリス系デパートのレーン・クロフォード(Lane Crowford)とマークス&スペンサー(馬莎)、中国系デパート中藝(Chinese Art &Crafts)、日系の西武まであるのでほとんどのものは揃います。疲れたらL/1のフードコートやL/3の「コヴァ・リストランテ&カフェ」(COVA)でひと休み。またパシフィック・プレイスに直結しているアイランド・シャングリラホテル、コンラッド、JWマリオットなどの高級ホテルで優雅にアフタヌーンティ、もいいですね!MTR荃灣線・港島線、金鐘駅F出口からもすぐ。
「コヴァ・リストランテ&カフェ(Cova Ristorante & Caffe)」
住所  中鐘道88, 太古廣場301      
88 Queensway, Central, Hong Kong
電話  2918-9660  
営業時間  11:30~22:30(月~土),12:00~22:30(日・祝日)  
日本語通用度  不可  
日本語メニュー なし  
カード  Visa, Master, Diners, American Express, JCB

セントラル堪能街歩きコース

ショッピングモール→石坂街→ハリウッドロード→ソーホー地区→路上市場

1. ショッピングビルで最先端のファッションをチェック!
セントラル(中環)街歩きコースは、始めにいくつかショッピングビルをご紹介。香港の摩天楼でひときわ目立つのが、白く細長いTWO IFCビル。その下に今注目されているスポット、「IFCモール」があります。ゆったりとした空間デザインの館内は最先端のショップがセレクトされていて、スーパー・映画館・エステサロンなども入った複合施設。ハーバービューが楽しめるおしゃれなレストランやバーもあり、ランチタイムや夜にはビジネスマン・ウーマンでいっぱいです。東涌線、香港駅B・E1出口直結、またはMTR荃灣線・港島線 中環駅A出口の上にある連絡通路ですぐ。
高級ブランドショップお目当ての方は各ショップの売り場が広く、品揃えもいい「ランドマーク(置地廣場)」へ。MTR荃灣線・港島線、中環駅G出口から直結していてアクセスも便利。
おすすめショップはランドマークの前、畢打街(Pedder Street)にある「上海灘(Shanghai Tang)」。お店の造りもさることながら、チャイナテイストのウエアやバッグ・食器・雑貨・時計はとってもおしゃれ。ドレスのオーダーメイドもあり。ショップはいつも欧米人客でにぎわっています。ここでセンスのいいとっておきのおみやげを探してみては。また上海灘が入っているぺダービル内には、インポートの洋服や靴、バッグ、パシュミナなどが所狭しとおかれたショップがいっぱい。かなり値引きもされているのでお値打ちものが見つかるかも。MTR荃灣線・港島線、中環駅D1出口のすぐ右隣。

2. ビルの谷間に潜む露店街
MTR?灣線・港島線、中環駅D1出口より右へ進むと、左右に通る皇后大道中(Queens Road)へぶつかります。この道を右へ進みましょう。しばらく歩くと激安コスメの「莎莎(Sasa)」、中国系デパートの「裕華國産百貨(Yue Hwa Chinese Products Emporium)」があります。そして「裕華」の隣の道をのぞくと・・そこは利源東街(Li Yuen St.East)。狭い路地に洋服や小物を売る露店が並び、そのまたビルを挟んだ利源西街(Li Yuen St.West)も同じような通りになっています。都会の真ん中に女人街のような通りがあるのはミスマッチでとても不思議。またどんなに狭い所でも商売をしてしまう香港人の商売魂にも脱帽ですね。MTR荃灣線・港島線、中環駅C出口からもすぐ。

3. 坂道を登るかエスカレーターを選ぶかは気分次第・・(体力次第?!)
引き続き皇后大道中(Queens Road)を少し歩くと、通りに面して「中藝(Chinese Art &Crafts)」があり、道を挟んだ目の前に、急な石段があります。そこは石板街(Pottinger St.)。先程の露店街とはひと味違った、不思議な雑貨類のお店が急な勾配の坂道に続きます。そこには髪飾り、かつら、お面、変身グッズなどなど・・もちろんおみやげになるようなアクセサリー、小物入れなどもあり飽きません。
ちょっと急な坂道は辛い・・という方は、ここで石段を登らずまた少し歩くと、ハリウッドロード・SOHO地区へと向かうヒルサイド・エスカレーターがあります。これで一気に登ってしまいましょう。上から見て気になるお店があったら、降りてみるのもよしですね。
さて石坂街をしばらく登ると、東西に伸びる威靈頓街(Wellington St.)と斜右に伸びる擺花街(Lyndhurst Terr)が交わる十字路へぶつかります。威靈頓街(Wellington St.)には右へ行くとぷりぷりエビのワンタンメンがおすすめ「沾仔記麺食(Tsim Chai Noodle)」、また左へ行くとガチョウのローストが絶品の「鏞記酒家(Yung Kee Restaurant)」があります。

そのまま擺花街(Lyndhurst Terr)を進みましょう。ここの近くには欧米人が多く住む人気の住宅地があり、お店も西洋風のおしゃれなものばかり。キャンドル・アロマ・ポストカードの専門店やインテリア、アクセサリーのお店、ネイルサロン、カフェなど、横文字の並ぶお店が続き、しばらく歩くとエスカレーターと荷季活道(Hollywood Rd.)と交わる通りになっています。行列のできるエッグタルトのお店「泰昌餅家」もこの通りに。MTR荃灣線・港島線、中環駅D1出口より徒歩。
「沾仔記麺食(Tsim Chai Noodle)」
住所  中環威靈頓街98,      98 Wellington St.,Central, HongKong 電話  2850-6471  
営業時間 9:00~21:00 
休業日 旧正月3日日  
日本語通用度 不可   
日本語メニュー あり
「鏞記酒家(Yung Kee Restaurant)」
住所  中環威靈頓街32-40,      32-40 Wellington St.,Central, HongKong
電話  2522-1624  
営業時間 11:00~23:30  
休業日 旧正月3日  
日本語通用度  日本人スタッフあり  
日本語メニュー あり 
カード  Visa, Master, Diners, American Express, JCB

4. ハリウッドロードで骨董探し&活気溢れる市場をのぞく
荷季活道(Hollywood Rd.)に入ると今度は骨董・家具・アクセサリーのアンティークショップが増え始めます。しかし中には一見ガラクタ品ばかりを集めたようなお店も。見てまわるだけでももちろんのこと、これぞというお宝を探すのも楽しいですね。また通りにはオシャレなバーやレストランも増えてきます。
さて個性的な荷季活道(Hollywood Rd.)からふと下り坂方面に目を移すと、縦に伸びている幾つかの道に、青空市場が広がっています(嘉咸街 Graham St.など)。気の向くまま歩いてみましょう。先程の西洋風な雰囲気からは正反対。野菜・果物・乾物・お肉・お魚などのお店が階段状の坂に続き、人の活気があふれます。日本にはない種類のものも多く、ぶらぶら歩くだけでも面白いですよ。

3 ここは香港? SOHO地区&蘭桂坊(ランカイフォン)

ハリウッドロード(荷季活道・Hollywood Rd.)から1本道を上がった士丹頓街(Staunton St.)、さらにもうひとつ上がった伊利近街(Elgin St.)あたりがソーホー(SOHO=South Of Hollywood )地区と呼ばれる場所。ここには世界各国の味が集まっています。スペイン・イタリア・フランス・ギリシャ・インド・タイ・日本・中国・・どれにしようか迷ってしまうほど。おしゃれな一軒で、とっておきのランチ・ディナータイムを!でも一方ではおしゃれな看板の上に、洗濯物が干してあったりして・・このミスマッチ感は香港ならでは。スペイン料理「Ricos」イタリア料理「Sole Mio」満州料理「満漢居」もおすすめ。
ハリウッドロード(荷季活道・Hollywood Rd.)、前中區警署を右に見ながら東へ歩いていくと、蘭桂坊(ランカイフォン)と呼ばれる夜遊びスポットに行きあたります。MTR?灣線・港島線、中環駅D1出口から皇后大道中(Queens Road)から徳己立街(Daguilar St.)を曲がり、坂を上ってもすぐ。
ここにはオープンエアーのバーやクラブ、レストランも多く、夜になると人が道まであふれます。特に欧米人率の高いこと。ここがどこの国であったか忘れてしまう位です。一緒に混じってナイトライフを楽しんじゃいましょう!
さて見所いっぱい、楽しみ方もいっぱいの中環~金鐘エリア、いかがでしたか?ここはショッピング・グルメも充実しているので、香港が初めての方でもとってもおすすめです。道ごとに変わる風景をぜひ楽しんでください!以上、香港ナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-12-28

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