海洋公園アメージング・アジアン・アニマルズ

オーシャンパークに新しく自然保護をテーマにしたアトラクションがオープン!アジアの貴重な動物たちが大集合。

こんにちは、香港ナビです。香港は5月に入って連日最高気温が25度を超え、もう気分はすっかり初夏!そんな気候に誘われて、これからのお出かけはアウトドアでの行楽がぴったりです。香港でアウトドアのアミューズメントパークと言えば、『海洋公園(オーシャンパーク)』。実は30年余りの長い歴史を誇るオーシャンパークは、現在ある35のアトラクション施設を2013年までに70まで増やし、次世代を担うワールドクラスのテーマパークにするプロジェクトを計画中なのです。まずはその先駆けとして、海と山に囲まれた自然いっぱいの楽園にふさわしく、4月30日に『亞洲動物天地(アメージング・アジアン・アニマルズ)』がオープンしました。オーシャンパークの人気者、中国からの贈り物であるパンダをはじめ、レッサー・パンダ、コツメカワウソ、チャイニーズ・サンショウウオ、チャイニーズ・アリゲーター、そして中国では縁起が良いとされ親しまれている金魚など、アジアに生息する珍しい動物を集めたテーマランドです。しかも一般の動物園とは違い、とても間近に動物たちを見ることができ、教育の一環として動物たちを観察できる特別プログラムも用意されているのです!またここでは、ただ珍しい動物が見られるだけでなく、環境保護や自然の大切さを多くの人に実感してもらうこともテーマの一つになっています。早速、ご案内しましょう。
まずはレッサー・パンダ、金魚、チャイニーズ・アリゲーターなど新しくオーシャンパークに仲間入りした動物たちのマスコットが登場。オーシャンパークのメインキャラクターであるシーライオンのウイスカーズも、タジタジのキュートなキャラクターたちです。

25,000㎡を誇る広さ!

『亞洲動物天地(アメージング・アジアン・アニマルズ)』は、25,000㎡の敷地内に、『ジャイアント・パンダ・アドベンチャー』『パンダ・ビレッジ』『ゴールドフィッシュ・トレージャー』『パンダ・キングダム・ショップ』『パンダ・カフェ』と、現在建設中で夏にオープン予定の『アメージング・バード・シアター』『エメラルド・トレール』があります。ゲートを入っていくと、目の前に巨大な温室のような建物『ジャイアント・パンダ・アドベンチャー』が見えてきます。そして、入口付近には、中を見学した後に立ち寄りたい『パンダ・キングダム・ショップ』『パンダ・カフェ』があります。

チャイニーズ・アリゲーターのお出迎え

『ジャイアント・パンダ・アドベンチャー』の入口前では、『揚子鰐(チャイニーズ・アリゲーター)』が皆さんをお出迎え!?体長約2メートル、体重約40キロ、寿命は約70年と言われ、中国名からもわかるように棲息地は揚子江です。世界中でも150匹に満たないと言われている中国一級保護野生動物のひとつですから、とても珍しいんですよ。
怖そうに見えますが、昼間はあまり動きません。主に夜に行動し、魚や貝などを主食にしています。 怖そうに見えますが、昼間はあまり動きません。主に夜に行動し、魚や貝などを主食にしています。

怖そうに見えますが、昼間はあまり動きません。主に夜に行動し、魚や貝などを主食にしています。

ジャイアント・パンダ・アドベンチャー

外から見た温室のような形通り、中は天井が高くガラス張りでとても明るいです。でも、見た目と違ってここは温室ではなく、動物たちが過ごしやすい環境の涼しい室温にセットされた憩いの空間です。その上パンダに合わせて!?ライトや囲いまでも竹で作られていて、雰囲気満点。まるでパンダの故郷にやってきた気分です。

ジャイアント・パンダ

オーシャンパークには、4頭のパンダがいます。『安安(オンオン)&佳佳(ガイガイ)』の熟年カップルと、2007年にやってきた『樂樂(ロッロッ)&盁盁(インイン)』のヤングカップルです。ここでは、『樂樂(ロッロッ)&盁盁(インイン)』を見ることができます。ちなみに、『安安(オンオン)&佳佳(ガイガイ)』は、すぐお隣にある『大熊猫園(ジャイアント・パンダ・ハビタット)』にいますよ。
故郷である四川省の自然環境をもとに作られているだけあって、大きな岩や木々、人工の小さな滝まで再現してあるので、パンダたちもつい最近移ってきたとは思えないくらいとてもなじんでいます。まだまだ遊びたい盛りの元気はつらつとした2頭を間近にして、月並みですけどやっぱり「かわいい~!」というセリフが第一声!寝ていても、食べていても、何をしていてもとにかく愛らしいその姿に目を奪われてしまいます。でも、現在中国に野生のパンダは、四川、甘肅、陜西の三省にある六つの区域に1,600頭足らずしか生息していません。もちろん、中国国家一級保護野生動物です。どうしたら彼らを絶滅の危機から救うことができるのか、ここを訪れた人たちに考えてもらうことがこのテーマパークの趣旨でもあります。
珍しいパンダの骨が展示してあったり、鳴き声を試聴できるようになっています。パンダについてもっと深く知ることも、保護する気持ちに繋がっていく大切な要素でもあります。

レッサー・パンダ

日本には、二本足で立つ姿がユニークで人気者になった千葉市動物園のレッサー・パンダ『風太くん』がいますが、ここには、四川からやってきた『泰山(ターザン)』『栗子(ロッジー)』『柔柔(ヤウヤウ)』『聰聰(チョンチョン)』という名前の4匹がいます。
普段はだいたい2匹か3匹が一緒に外に出てくるようにしてあります。パンダと言われるだけあって、やっぱり好物は笹。1日4回の食事時間には、新鮮な笹がどっさり用意されます。その他に、訓練などの際にご褒美やおやつとして、リンゴやビスケットを係のスタッフが手渡しで与えることがあるそうです。受け取る時は、二本足で立ちあがったりして!?

チャイニーズ・サンショウウオ

ナビは、サンショウウオといっても、どんな姿をしているのかピンときませんでしたが、皆さんはどうですか?平均で体長は2メートル、重さ65キロもあるのだそうです。なんと、寿命は50年というのですから長生きですね。この種類は中国の青海から江蘇一帯から、南の四川、広西、広東に生息しています。夜に行動するそうなので、昼間は岩間に隠れています。でも、実は両生類なのでえら呼吸ではなく、肺呼吸なので、30分に一回ほどは水面に呼吸のため上がってくるようですので、タイミングが合えば、動いている姿を見られるかも。あまり動かないということもあって、少しでも観察しやすいようにスタッフも、水槽のガラス吹きなどに余念がありません。

コツメカワウソ

カワウソの中でも一番小さいサイズのコツメカワウソは、中国、インド、カンボジア、マレーシア、シンガポール、フィリピンなど東南アジアに生息しています。尾を含まなければ長さ65センチととても小さく、体重は5キロほどです。でもとても頭がいいので、マレーシアでは訓練をして漁猟の際に魚を網に追い込む役目をさせているところもあるそうです。
ここには、4匹のコツメカワウソがいますが、飼育係の訓練によって食事の様子や泳ぎ回る姿などを観察することができます。


ゴールドフィッシュ・トレージャー

金魚は、中国の晋の時代に初めて発見され、宗の時代になると、貴族がこぞって飼育を始めるほど人気がありました。最初は小さな金色の魚であった金魚も人工的な交配によってその種類は無数に広がり、現在は300種以上にいたっています。色、形、大きさも様々で、寿命が10年という種もあります。また、中国では、魚は『餘(ユ)』と同じ発音であることから、昔から幸運や豊かさの象徴として縁起物とされ、飼育はもちろん、絵画や飾り物、食器の絵柄などにも多く使われています。ここには、日本のランチュウを始めとする、中国を離れて発生した種なども集められています。
 

パンダ・キングダム・ショップ

本物そっくりのぬいぐるみや、キャラクターのプリントTシャツなどおみやげも豊富に揃っています。見学した動物たちがかわいくってうちに連れて帰りたい!!と思った方には、ぜひここでお気に入りが見つかるはずです。オーガニックコットンのTシャツや、エコバッグなど地球にやさしい商品も扱っています。

パンダ・カフェ

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中国の四川料理をメインに、東南アジア、韓国、台湾、広東、日本料理もフューチャーしたアジアンテイストのレストランです。280席ある店内は、オープンキッチンのセッティングがカジュアルですが、木目調の大きな柱やインテリアに竹を使ったりとオールドチャイニーズ風。壁一面のパンダの写真や天井を飾るライトが印象的です。また、ここでもリサイクルペーパーを利用したプレートマットに環境保護を訴えるメッセージを載せるなど細かい気配りを忘れていません。他には、外にはテイクアウトの点心やアイスクリーム、スナック類の販売もあります。


いかがでしたか?これから2013年にかけて、まだまだ新しいアトラクション施設のオープンが続くオーシャンパークです。ナビでも随時ご紹介していきますから、お楽しみに!以上、香港ナビがお伝えいたしました。(写真の一部は、提供写真です。)

その他情報

※一部写真を提供いただきました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-05-06

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