茶餐廳の下午茶(アフタヌーンティー)で味わう、香港式サンドイッチ 公司三文治を作ろう!
こんにちは!すっかり涼しく秋になった香港。街歩きが楽しくなる季節です。今日は茶餐廰で人気の香港式サンドイッチ・公司三文治をご紹介します。広東語で公司三文治(こんしーさんまんじー)と書きますが、訳すと“クラブハウスサンド”という感じですかね。トーストした食パンにいろいろな具を挟んだもので、茶餐廰にある三文治(サンドイッチ)の中でも、もっとも贅沢で豪華なサンドイッチと言われ、香港の茶餐廰を代表するメニューのひとつです。
茶餐廰には公司三文治の他に吞拿魚三文治(ツナサンド)火腿三文治(ハムサンド)雞蛋三文治(たまごサンド/ただし、ゆで卵でなく焼き卵)、芝士火腿三文治(チーズハムサンド)、火腿雞蛋三文治(ハムたまごサンド)、蔬菜三文治(野菜サンド)などがあります。これも西洋の影響を受けた香港の茶餐廰らしさゆえでしょう。公司三文治はかなりのボリュームがありますので、女性ですと全部食べきるのは難しいかもしれません。誰かとシェアした方がよさそうです。男性でしたら、きっと満足な量でしょう。
香港公司三文治の最大の特徴とは?
普通、日本ではクラブハウスサンドのレシピとして材料に必ずあるのが、鶏肉やベーコン等だと思います。しかし、香港では午餐肉(英語ではSPAM)というランチョンミートが使われているのが最大の特徴です。
この午餐肉、香港人に大変好まれており、家庭でも茶餐廰でもよく使われています。香港には1937年にイギリス人が持ち込んだとされ、当時は高級階級層しか口に出来なかったそうです。第二次世界大戦の際は軍人たちの貴重なたんぱく質源とされていました。戦後、1949年ごろから、中国産のものが生産されるようになり、香港でも庶民に手の届くものとなりました。
もうひとつの特徴はサンドイッチに挟まれるたまごはゆで卵ではなく、店によって異なりますが、あるところではスクランブルエッグ、あるところでは薄焼きたまごというように、焼いてあるたまごを使います。
公司三文治のオーダー時に役立つ広東語
茶餐廰でサンドイッチをオーダーする時には食パンをトーストするかどうか聞かれますので、トーストして欲しい時は『烘底、唔該!(ほんだい、むこい)』と付け加えてくださいね。また食パンの耳がそのままついてくるところが多いので、もし耳がいらない場合は『飛邊、唔該!(ふぇいびん、むこい)』と伝えましょう。
香港の茶餐廰へ公司三文治を食べに行ってきました!
港式餐廳 住所:中環?輔道中84至86號 電話:2542-2288
同じ系列の翠華餐廳もおすすめ!
翠華餐廳 住所:銅鑼灣謝斐道493-495號地下 電話:2834-2438
翠華餐廳 住所:中環威靈頓街15-19 號地下至二樓 電話:2525-6338
翠華餐廳 その他香港各地に支店あり
新?記 住所:香港湾仔蘭杜街7-11號地下 電話:2865-3738
どちらも香港では店舗数の多い有名な茶餐廰で、メニューの数もかなりあり、香港らしい食べ物が勢ぞろいです。
この公司三文治、香港Yahooにも画像がたくさん掲載さています。見比べてみても、お店によって中身はいろいろ。どこが一番自分の好みに合うか食べ歩くのも楽しそうすね!私は何故かスクランブルエッグがサンドされているのが妙にハマってしまい、一時凝った時がありました。みなさんも“自分の一番”を見つけてくださいね~!
作り方
茶餐廰で食べる公司三文治 は油っぽく、かなりヘビーですが、手作りの公司三文治 ですととても軽くさっぱり仕上がります。茶餐廰で食べるよりも自分で作ったほうが美味しい!ときっと思うはずです。是非、お試しあれ~。
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記事登録日:2008-10-24