長洲島へレッツ・ゴー!

長洲島で生まれ育った「長洲人」に案内してもらい、香港離島ライフを体験してみましょう。

こんにちは。香港ナビです。最近の香港は寒かったり温かかったり不安定な気温ですが、ちょっと天気がよくなると、仲の良い友だちと一緒に日帰りプチ旅行でも行ってみたいものですよね!人の多いところが苦手なあなたにとっておきの長洲島。実は香港島からたったの1時間足らずで行くことができるのです。ぜひ市街地にはない緩やかな時間が流れるこの島で、香港離島ライフを体験してみましょう!

探検にコンパスが必要なように、今回ナビは長洲在住30年の長洲島の人間コンパス!黄さんに長洲島を案内してもらいました。黄さんは中学校を卒業するまで島に住み、就職のために香港島に引っ越しましたが、今でも週末は長洲島の実家に帰って両親と過ごすことが多いそうです。

まずアクセスから

ナビで既にご紹介している記事“香港離島めぐり~長洲島”で既にMTRセントラル駅からフェリー乗り場までのアクセス方法や運賃の詳しい説明があります。出発前にそちらも参考にしてください。またフェリーの最新運行スケジュールと運賃はFirst Ferryのウェブサイトで確認できます。

5番乗り場にて

午後1時ごろ長洲行きの船が出る5番乗り場に到着。黄さんとナビは運賃が安く、船酔いしにくい普通船($16.7)で行くことにしました。
乗船時間まで少し時間があったので、乗り場にある売店で腸粉や馬拉糕というふわふわした中国風ケーキを買って食べます。これは手軽なおやつの定番ですね。
天気が少し曇っていましたが、尖沙咀のウォーターフロントに立つ香港文化センターが見えました。さすが長洲人の黄さんは、船が出航してしばらくぐっすりと熟睡(笑)。日曜日だったので競馬新聞を読んでいる人も。
乗船して45分後には長洲島に到着。ここがメイン通りの海傍路(Praya Street)です。乾物屋さん、民族手芸品、洋服屋さんなど、観光客向けのお店に混ざって地元住民へ日用品を売るお店などが並んでいます。
警察のパトロールカーが停まっています。日本ではおなじみの軽自動車ですが、香港では意外と珍しいのです。小さくて可愛いですね。消防車も市街地のそれとはちょっと違うそうですよ。
長洲の見ものの一つ、張保仔洞の宣伝ポスターが張られた3輪自転車。張保仔洞というのは、19世紀初頭の香港近海で有名だった大海賊、張保仔が財宝を隠したといわれる洞窟のこと。
郵便ポストがお店の中にあるのか外にあるのかよくわからない…
三輪自転車を借りて、ゆっくりと長洲島をまわってみることもできますが、「土曜日午後12時から深夜の12時までと祝日終日の自転車運行は禁止なんですよ」と黄さん。週末に行く方は気をつけてくださいね。

お昼は茶餐廳で!

さて、セントラルのフェリー乗り場で食べたおやつはどこへ消えたのか、おなかが空いてきました。黄さんの案内で、東湾路(Tung Wan Road)を少し登ったところにある「興隆茶餐廳」でティーセットを食べることにしました。ナビは豬扒公仔麺(ポークと出前一丁)とミルクティーのセットを注文してみました。
黄さんは西多士フレンチトーストと紅豆氷(あずき入りのアイスココナツミルク)。ティーセットはどちらも20ドル以下。あぁおいしい!
東湾路(Tung Wan Road)を少し戻り、新興街(San Hing Street)を入ったところにある魚団子の有名なお店「甘永泰魚蛋店」まで連れて行ってもらいました。ここの魚団子はなんと、1日300斤(180kg)も売れているそうです!化学調味料を一切使わないため、長洲の住民たちや観光客たちがたくさん買いに来るそうです。早速黄さんはおみやげとして3箱買っていました。彼女へのおみやげだそうです!冷蔵庫に入れなくても3日間ほど保存ができるそうなので、香港へおみやげとして持って帰れますね。
さつま揚げのように揚げたものもあります。

さつま揚げのように揚げたものもあります。

こちらはオーナーの甘さんです。

こちらはオーナーの甘さんです。

黄さんのお母さんも両手に魚団子を持って登場!後ろで甘さんが笑っています。かわいいですね。
すぐ隣にある店先でゆでたものを買うこともできます。「新鮮なので魚の味がよくするし、弾力もあっておいしいですね」と黄さん。
お店の前に立派な大木がそびえ立っています。黄さんのお母さんによると、昔ここには街市(マーケット)があったそうです。100年以上の歴史があるため、今でも地元の住民からは大切に扱われているそう。
道に沿ってピークロード 警察徑(Peak Road)へ。きれいなお花が咲いていました。
ここが長洲島の唯一の警察署。建物が南国風のため、警察署には見えないですね。

長洲官立中学
1996年ウィンドサーフィンオリンピック金メダリストの長洲島出身の李麗珊さんが通っていた学校です。黄さんもこの学校の卒業生。
道の突き当たりに関公忠義亭があります。ここは毎年の3月頃、きれいな桜の花が咲きます。
右に曲り、観音湾へ。
李麗珊さんはここでウィンドサーフィンの練習をしていたそうです。
ヘリポートのあたりから、観音湾と繋がっている東湾ビーチが始まります。

東湾海灘(Tung Wan Beach)
週末はここで釣りや凧揚げをする人が多いそうです。釣竿を用意して挑戦してみては?

夕暮れの景色

ぶらぶら散歩をしながらメイン通りに戻り、北帝廟(Pak Tai Temple)のあるところ北社4里に到着。1783年に建てられたこの建物の中では歴史ある彫刻を見ることができます。
北帝廟からみた夕暮れ。  
 
北帝廟からみた夕暮れ。

北帝廟からみた夕暮れ。

近くにある黄さんの実家、長貴邨(Cheung Kwai Estate)から長洲の市街地を見下ろすことができるということで、早速連れて行ってもらいました。丘の上にあるため長い階段を登らないといけません。毎日3回は往復している黄さんのお母さんによると、この階段149段もあるそうです!

夜はメイン通りにて海鮮料理

長洲島へ来るとやはり海鮮料理はぜったいに外せません!黄さんに案内されたメイン通りにある「潮発海鮮菜館」で夕食にすることにしました。
西貢と同じく、近くの魚屋さんで新鮮な海鮮を選んで厨房で作ってもらってもいいし、メニューから出来上がったものを注文してもどちらでもいいそうです。

西貢と同じく、近くの魚屋さんで新鮮な海鮮を選んで厨房で作ってもらってもいいし、メニューから出来上がったものを注文してもどちらでもいいそうです。

ご覧下さい。
私たちの今日のディナーです。

ご覧下さい。 私たちの今日のディナーです。

黄太の勧めで、以下4種類を魚屋さんで買ってレストランの人に作ってもらいました。
「豉汁蒸魚」これは白身の海魚(馬友)のトウチ蒸し。

「豉汁蒸魚」これは白身の海魚(馬友)のトウチ蒸し。

「蒜茸蒸生蝦」エビのニンニク蒸し。

「蒜茸蒸生蝦」エビのニンニク蒸し。

「姜葱[火局]蟹」蟹の生姜葱炒め。

「姜葱[火局]蟹」蟹の生姜葱炒め。

「蒜香銀絲蒸扇貝」ホタテ貝の大蒜春雨蒸し。

「蒜香銀絲蒸扇貝」ホタテ貝の大蒜春雨蒸し。

それから普通の小菜メニューから3品を選んでみました。値段は3品128ドル、4品163ドル、5品198ドル。
「豉椒炒聖子」マテ貝の豉椒炒め。

「豉椒炒聖子」マテ貝の豉椒炒め。

「芥蘭炒腊味」芥蘭と中華ソーセージ炒め。

「芥蘭炒腊味」芥蘭と中華ソーセージ炒め。

「西檸煎軟雞」檸檬と鶏のお料理。

「西檸煎軟雞」檸檬と鶏のお料理。

「僕は常連客だから、いつも安くしてもらっているよ」と黄さん。島自体が狭いので、みんな仲がよくてアットホーム。都会育ちのナビは少しうらやましく思うのでした。

潮発海鮮菜館
住所:長洲北社海傍路13号C地下
T: 2981-9131

おなかがいっぱいになったところで、夜8時の船で香港島へ戻りました。都会の喧騒から離れリラックスできた一日。香港リピーターの皆さん、香港は買い物と飲茶だけの街ではありませんよ。次回の香港旅行は離島プチ旅行も盛り込んでみてはいかがでしょうか?以上、香港ナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-03-05

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