湾仔を歩く

香港の表向きの顔と、毎日の普段の顔が、隣り合わせに存在する不思議なエリア、灣仔を歩く

こんにちは!香港ナビです。観光客に大人気のスターフェリーに乗って、ゆらゆら揺れながら窓の外に目やると、そこには様々な香港の摩天楼が勢ぞろい。そんな中、香港島側の岸に、ひときわ目立つ、白い巨大な建物があります。それは、連日、展示会が催され、大勢の人が世界中から集まるという、香港コンベンション&エキシビション・センター(香港會議展覧中心)。そんな華やかな、香港の顔がある海側エリアですが、そこから歩いて大通りを1本ずつ、南へ渡っていくと、、、そこには次から次へ、どんどん、異なる街の様子がくりひろげられています。そこに集まるは、高級レストランからB級グルメ店、格安コスメ・ショップ、土産屋、そしてアウトレット・ショップまで、、、!そんな不思議エリア、灣仔(ワンチャイ)を、あなたも自分の足で歩いてみよう。

A スターフェリー埠頭エリアで、香港の「風水建造物」をバックに記念写真を撮れば、財運アップ?!

青い海と空にはさまれた、曲線デザインが美しい白い巨大な建物、香港コンベンション&エキシビション・センター。スターフェリーに乗ると、その美しい形の全体像が見てとれます。ところで、この形、何に見えるでしょう?実は、亀を模しているそうです。香港人にとって大切な風水、その考えによると亀は海の水気をもたらし、財気の運をも招くそう。なんて粋な、香港スピリット!いつも人で賑わっているのが、うなずけます。ところで、この展覧会、一般客も少額程度の入場券で中に入れるのもあるので、もし自分の興味を引く展覧会があれば、のぞいてみては?(http://www.tdctradefairs.com/で、事前に展覧会内容をチェックできます)。また、この建物の海側には、海風が心地いい遊歩道、シーサイド・プロムナードが。ヴィクトリア湾の最高の眺めをバックに、写真を撮ったりするのにちょうどいいスポットです。香港が返還されたときに中国政府から贈られた「紫荊花の黄金像」もあります。スターフェリーの埠頭から、歩いてすぐ。

B 有名大通りを南へ1本ずつ渡って行けば・・・それは活気ある香港の街並みウォッチング

さて、香港コンベンション&エキシビション・センターの南の端、港灣道(Harbour Rd.)から街へは、歩道橋を使って向かってみましょう。歩道橋はいくつかあるけれど、香港貿易発展局(HK Trade Development Council)から、中環広場(Central Plaza)と入境事務大厦(Immigration Tower)を経由して、柯布連道(OBrien Rd.)の真上を南北に渡っていく歩道橋が最も長い。どの歩道橋も(一部を除いて)、路地も、基本的に南北へまっすぐ通っているので、便利でわかりやすい。気になる通りがあれば、ちょっと寄り道してみるのもグー!
 
1. まず、政府系のオフィスビル街を抜けて、最初に渡る大通りが、香港島を東西にむすぶ告士打道(Gloucester Rd.)。足元の下を見れば、なんと何台もの車、タクシー、そしてバスが行きかうのだろう。なんとも壮観。香港らしい、とても活気のある大通り。

2. 次に渡るのは謝斐道(JaffeRd.)、実は風俗店やパブが多く、一気にあやしい「裏通り」の雰囲気になる。

3. その次は、駱克道(Lockhart Rd.)。雰囲気はがらりとかわり、レストランやあれこれお店がならぶ繁華街、夜にはバーのネオンがきらめく歓楽街に。この通りは内装関連のお店も多く、タイル屋や電灯屋もあれば、便器やバスタブを売る店も。
4. お次は、MTR出口が集中する軒尼詩道(Hennessy Rd.)。カジュアル衣料店や、B級グルメを楽しめるお店やらが、軒をつらねます。
5. 最後にぶつかるのが、荘士敦道(Johnston Rd.)。若者が野球やバスケをしている公園があったり、トラムが通り、子どもたちや主婦が大勢歩いているので、なんだかとても、ほっとする道。この通りの目玉は、アウトレット・ショップが密集していること。ヤングカジュアル、婦人服、紳士服、ベビー服の、サンプル品やワケあり品が、激安5ドルからあったりして、さあ、大変?!また、この通りからは、太原街(Tai Yuen St.)のほか、庶民的な路地がいくつも伸びている。チープなお買い物を楽しみたい人、ぶらぶら路地を散歩したい人は、ぜひ時間を確保しておこう!

C 実は、知る人ぞ知る、香港の有名料理店の密集地。さて、あなたならどこに行く?

実は、灣仔(ワンチャイ)には、グルメ通をうならせる超有名店がいっぱい!こう聞くだけで、街歩きもワクワクしてしまいますね。たとえば、日本では滅多に味わえない潮州料理のレストラン「佳寧娜潮州菜」、あっさりして上品な味付けが、日本人の舌にはうれしい。あるいは、「いかにも中華!」という迫力の上海料理のお店、広東料理の権威、「福臨門魚翅海鮮酒家」。経済的に楽しみたいのであれば、ランチタイムに、豪勢に旅の思い出を飾るなら夜に、どうぞ!

佳寧娜潮州菜 
CARRIANNA (CHIU CHOW) Restaurant
住所 灣仔告士打道151, 1/F
1/F, 151 Gloucester Road, Wanchai, HK
電話 2511-1282
営業時間 11:30~23:30
日本語通用度 あまり通じない
日本語メニュー あり
カード JCB, Visa, Master, Diners, American Express

入り口は、杜老誌道(Tonnochy Rd.)から、どうぞ。きさくな雰囲気なのに、香港の超VIPたちも訪れる、穴場的なおいしいお店。あっさりした潮州料理の味わいを、ぜひご堪能ください!

香港老上海飯店
Hong Kong Lao Shanghai Restaurant
住所 香港湾仔謝斐道238号世紀酒店地庫一庫    
B1, Novotel Century Hotel, 238 Jaffe Road, Wanchai, HK
電話 2827-9339
営業時間 11: 00~23:00
日本語通用度 まあまあ
日本語メニュー なし(英語メニューあり)
カード Visa, Master, American Express

もともと「老正興菜館」という上海料理の老舗のレストラン。ノボテル・センチュリー・香港ホテルの地下にあります。エスカレーターを降りると、左手に紹興酒の樽の年代ものがズラリと圧巻!おすすめは、蓮の葉にくるまれ、蒸し焼きにされた「ベガーチキン」という料理。食べるとき包みをあけると、蓮の葉と中の具や香ばしい鶏肉の香りが漂い、食欲をあおります!

福臨門魚翅海鮮酒家
Fook Lam Moon
住所 灣仔荘士敦道35-45
35-45 Johnston Road, HK
電話 2866-0663
営業時間 11:30~15:00、18:00~23:00
日本語通用度 まあまあ
日本語メニュー あり
カード JCB, Visa, Master, Diners, American Express

香港に住んだ日本人駐在員の間で、知らない人はいないと言っても過言ではないほどの超一流広東料理店。フカヒレ、アワビ、ツバメの巣などの高級食材はここで味わえます。ディナーは値がはりますが、ランチタイムは飲茶ができます。ちなみに、この高級レストラン、お隣はアウトレット衣料店。このミスマッチ感が、香港ならでは?!

D 太原街(Tai Yuen St.)は、穴場のお土産ショッピング天国?!

MTR港島線灣仔(ワンチャイ)駅のA3出口から、荘士敦道をはさんで、向こう側に大勢の人が出入りしている路地が見えたら、それが太原街(Tai Yuen St.)。青空市場の小道です。右側に格安ドラッグ・ストア(天使ANGEL)があるので、それが入り口の目印に。ここの通りの目玉は、季節ごとに変わる安売り屋台。シーズン雑貨や、衣料品、こども服、あれこれ色んなものが集まり、威勢のいいかけ声と、屋台に群がる地元の人たちの気迫に、こちらも興奮してきます。ここの青空市場のいいところは、値段がほとんど表示されていること。駆け引きをしなくてもいいので、旅行者にはラクですね!そのほか、入ってすぐ左手に格安ドラッグ・ストア(卓悦Bonjour)や、もう少し奥に進むと、右手に香港のお土産やさんもあります。女人街に比べて、小さな規模の市場だけれど、いろんなお店がコンパクトに集まっていて、お買い物好きさんにはとても便利な市場です。
現代的なコンベンションセンター周辺と、庶民的な猥雑した魅力がぎゅっと詰まった灣仔の雰囲気が伝わったでしょうか。以上、香港ナビがお送りしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-12-28

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