女人街を歩こう【2014年版】

香港の観光スポットの中でも超王道の女人街。今も昔も変わらずお土産や不思議アイテムの屋台がズラリと並びますが、実はそんな女人街も個性的に進化中。そんな女人街の「今」をレポートします!

こんにちは、香港ナビです。香港にも新宿渋谷の雰囲気が違うように、場所によって違った雰囲気が味わえます。そんな中でも特に香港の若者に大人気なのが日本で言う渋谷みたいな存在の旺角(モンコック)。
ディープでチープな旺角は、観光地であると同時に地元の若者文化の中心地でもあります。その象徴性たるや広東語で旺角に居るヤンキー風の派手な若者達を「MK仔(ジャイ)」と呼ぶほど。
そんな旺角でも一番の花形ストリートは、やっぱり女人街(ノイヤンガイ)。午後から深夜まで途切れることなく、観光客、若者、そして大陸からの観光客でごった返しています。

女人街へはMTR旺角駅D3駅から徒歩3分程度の位置にあります。混雑する事の多いエリアなので、車やタクシーよりもMTRなどの公共機関の利用がお奨めです。

そもそも女人街って何?

香港の観光ブックには必ず!!出てくるこの女人街。何があるの?と言いますと、基本的にはリーズナブルな商品、お土産などの屋台がズラリと並ぶ一本道です。バッグやアクセサリなど女性が好む物が本来多いという事でこんな名前になったようですが、本当の道自体の名前は通菜街(トンチョイガイ)。昔々、旺角周辺に農村が広がっていた時代、このエリアで育てられていた野菜の名前が由来しているのだとか。通菜とは、英名はWater Spinach、日本語で言う空心菜です。70年代の石油危機の際、この通菜街で失業者が商売をする事を政府が許可し、今の女人街に発展していったのだそう。

この女人街、あくまで屋台なので、特定の時間外は立ち退く事が法律によって定められています。朝早くに女人街に行くと、日中はあんなに高く広がった屋台がちっちゃく畳一枚分位にまとめられているのを見る事ができますよ。
日々の撤退と出品の作業中

日々の撤退と出品の作業中


撤退と出店を毎日繰り返す、そんな庶民パワー溢れる女人街の一日を見るのも楽しいかも知れませんね。

女人街の行き方

女人街を歩こう【2014年版】 女人街 モンコック 旺角ナイトスポット 女人街を歩こう【2014年版】 女人街 モンコック 旺角ナイトスポット
観光でも、お買い物でも見所盛り沢山の旺角。MTR旺角駅から超至近距離にあります。まず真っ赤なMTR旺角駅で下車、ちょっと強引に進まないと地上にすら永遠に出られない感じですw。人に揉まれながら駅を出ましょうw。
エスカレーターに乗るのに行列ができます

エスカレーターに乗るのに行列ができます

駅内のサインで「女人街」「通菜街」を探して下さい

駅内のサインで「女人街」「通菜街」を探して下さい

MTRを降りたら女人街に近い出口、Dを探して進んで下さい。駅内に案内の地図もあります。
駅に表示された地図にも載っています。現在地からの行き方を確認してくださいね。 駅に表示された地図にも載っています。現在地からの行き方を確認してくださいね。

駅に表示された地図にも載っています。現在地からの行き方を確認してくださいね。

D出口のサインに従ってエスカレータを上ります。

D出口のサインに従ってエスカレータを上ります。

地下道をずっと道なりに

地下道をずっと道なりに

地上が見えてきました!

地上が見えてきました!

D出口からの景観です。すごいエナジーを感じますね。

D出口からの景観です。すごいエナジーを感じますね。


看板が出張って見通し感ゼロ!流石香港一の繁華街のひとつです。旺角キター!!!

さあ女人街に到着


今も昔もチープな小物がズラリと売られる女人街ですが、今も昔もある中国服やお土産マグネット、掛け軸、キーホルダーなんかは勿論、今時の流行物(パクリ品多々)も沢山あります。最近スッカリ定着のアイフォンケースやアイパッドケースは勿論、パクリのBeatsイヤホンやヘッドホン、そして最近は何故かセクシー下着屋が濫立中。その流行のスピード感は香港一かも!?
伝統的なアクセサリも

伝統的なアクセサリも

置物も

置物も

今時のデザインも

今時のデザインも

セクシー下着屋さん

セクシー下着屋さん

抱き枕。。。?

抱き枕。。。?

女人街のお買い物のしかた


今はナカナカ値段交渉するチャンスも減ってきた香港ですが、女人街は今も伝統的な値段交渉が健在です。むしろ、値段を交渉される前提で値段をふっかけてきます。他のエリアでもほとんど同じお土産が買えるので無理に女人街でお土産を買わなくても良いのですが、あえて挑戦したい人は先方の値段の最低半額からスタートしましょう。それでお互い電卓を叩き合って、お互いに納得したら交渉成立です。

「そんな金額では売らない!」「じゃあいいよ、じゃあね」「待って!分かった!お姉さん特別!安い!これでどう!いくらなら買うの!」「高すぎだよ!○○HKD!」「ダメダメ!」。。。って感じで、交渉儀式を繰り返していくのが定番です(役者の如く成りきってネ)。全く同じ物が女人街のあちこちで売られている事が多いので、しっかり市場リサーチをしながら納得が行くお買い物をしてくださいネ。
お土産品もずらり!あの人へのお土産、見つかるかしら? お土産品もずらり!あの人へのお土産、見つかるかしら?

お土産品もずらり!あの人へのお土産、見つかるかしら?



そして更に、実は面白いのは女人街の屋台裏に並ぶローカル人向けの面白いお店たち。女人街や旺角で働くローカルを癒すレストランや茶餐廳は、旺角の素顔な今を体験できるとっても面白い場所です。流行に敏感なMK仔を狙って、香港で熱い流行ネタなお店が沢山です。
今香港でも大人気の韓流を流す韓国料理屋さん

今香港でも大人気の韓流を流す韓国料理屋さん

突如現れるパーティーグッズのお店

突如現れるパーティーグッズのお店

今も昔も香港ではトレンディな日本料理やさんも沢山

今も昔も香港ではトレンディな日本料理やさんも沢山

女人街で食べ歩き、2014年版

亀ゼリーの有名な老舗、恭和堂

亀ゼリーの有名な老舗、恭和堂


亀ゼリーと漢方デザートの恭和堂
そんな中で一際文化的重厚感を醸しだすこちらの亀ゼリー屋さん、早速入って挑戦してみました。
レトロで素敵な内装です レトロで素敵な内装です

レトロで素敵な内装です


今回はゆで卵のウーロン茶漬け、雪梨(中国梨)茶を試してみました♪

香港ではおやつにもデザートにもなるゆで卵。。。今回はしょっぱい味付けでした。ラーメン屋さんの味つきゆで卵に似ています。でも醤油じゃなくお茶です。

肺を潤すと書かれた梨のお茶、潤肺雪梨茶も試しました。梨風味のお茶で、甘みもあって、美味しいです。日本人でも両方受け入れやすいお味でした。こんなヘルシーおやつ、15HKDなり。


チュロス、ワッフルなどフレンチスナックのお店 
Churros D’amour
さらにさらに、女人街裏道探索でこんなお店を見つけました。
フランス人青年が腕を振るうフレンチスナックのお店Churros D’amourです。
お店のカウンターの様子

お店のカウンターの様子

Churros D'amourの看板

Churros D'amourの看板

オーダーを受けてから一つづつ手作りしてくれる、チュロス、ワッフル、そしてクレープなど。トッピングもチョコレートやアイスなど種類が沢山ありました。どれもおいしそう!
メニューの一部です メニューの一部です

メニューの一部です

 熱々の出来たてチュロス、解けたチョコレート(ヌテラかな)が詰まっています!外はカリカリ、中は熱々でしっとり。結構重めでお腹にたまる感じで、38HKDでした。素敵なオヤツになりました♪

旺角でフレンチスナックが楽しめるなんて予想外!お隣でチュロスを楽しんでいた香港駐在のフランス人家族によると、フランス人コミュニティの中でもナカナカ話題のお店なんだとか。女人街の南端に位置するフレンチスナックのお店、Churros D’amourでした。

旺角の今


さてさて、女人街をエンジョイして駅に向かいますが、旺角の面白さは女人街の中だけではありません。旺角では、流行に敏感な旺角仔をターゲットにしたお店とマーケティングキャンペーンが毎週末大きく行われています。そんなチープ&ディープな旺角は気づけばいつの間にか、旺角中には韓国コスメのお店が溢れているではありませんか!
韓流コスメストアオンパレード! 韓流コスメストアオンパレード! 韓流コスメストアオンパレード!

韓流コスメストアオンパレード!


そして旺角男子の関心事と言えば、やっぱり携帯。女人街の隣の歩行者天国では、ソニーがナカナカ大規模なマーケティングイベントを開催中でした♪
ダンサーによるパフォーマンスがあったり。。。

ダンサーによるパフォーマンスがあったり。。。

香港版マイケルジャクソンまで。。。ムーンウォークしてました。

香港版マイケルジャクソンまで。。。ムーンウォークしてました。


こんな感じで、女人街とその周辺を歩くと香港と旺角の今を歩きながら感じる事が出来ますよ。平日も良いですが、土日、現地人と交じって旺角を歩くと色んなサプライズがあります♪


以上、日々進化を続ける女人街と、その周辺の旺角エリアを取材して来ましたが如何でしたでしょうか?伝統的な文化鑑賞も勿論楽しいですが、香港のサブカルチャーや若者文化もきっと驚きが沢山で楽しめるのでは。以上、香港ナビが旺角よりお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2014-07-15

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