マグカップで中国茶が楽しめる人気店。オールド香港をイメージしたステキ空間で茶餐廳メニューにチャレンジしちゃおう!
こんにちは!香港ナビ勝手に横浜支局です。香港の人々が風邪を引いたときの薬代わりに飲むことの多い熱檸檬可樂(ホットコーラ)はご存じの方も多いと思います。では「飲んだことある?」と聞くと、手の上がる人は少ないようで…。香港茶餐廳では定番ドリンクのホットコーラ、そして、ショウガ湯などでぴりっとした味に慣れている日本人なら、ジンジャーエールのホットも受け入れてくれるかも!というスタッフの思いつきから生まれたホットジンジャーエール。このふたつが味わえるティーサロンが横浜中華街にありました。オールド香港をイメージした悟空Tea Barであったかドリンクをいただけば、冬の横浜中華街散策がさらに楽しくなりそう!
茶器を使ってゆったりと中国茶を楽しむ
悟空茶荘から、もう一歩カジュアルに。“マグカップで飲む中国茶”をメインコンセプトに約1年半前にオープンしたのが悟空Tea Barです。中国茶はお作法に準じて味わうものもありますが、生活に密着したお茶の楽しみかたは型にとらわれないラフなもの。その生活的なお茶の楽しみかたができるのが悟空Tea Barです。お好みの茶葉とたっぷりのお湯を注いだマグカップを受け取ったら、本を読みながら、誰かとおしゃべりしながら、気ままにティータイム。おかわりもご自由にできるよう、フロアには給湯器が置かれています。常時12~15種用意されている茶葉は、「マグカップで飲む」というコンセプトに適した、茶葉が細かすぎないもの、渋みが出過ぎないものなど、こだわりを持って選んでいます。(季節と仕入れにより茶葉のセレクトが変わります)
入店したらまずカウンターで注文します。カウンター横の棚に並べられたお茶請けの中にお気に入りを見つけたら、ぜひご一緒に。お菓子以外にも、不思議味のスパム&チリソース&香菜とシンプルな塩味スパムミート使った2種の「猪八戒おにぎり」、注文を受けてから蒸し上げる豚バラ肉を使った阿媽肉まん、角煮ちまき、チャーシューパンなどの小食も用意されています。お得なセットメニューもあるので、お腹の具合に応じて選んでくださいね。
人気メニュー、ホットコーラ&ホットジンジャーエール
世界に知られた味を暖めることで香港オリジナルとなったホットコーラは、香港を知る人は「あ!」となり、香港を知らない人は「え!?」となる、香港面白メニューであることはまちがいありません。こちら悟空Tea Barでも、店舗入口にあるメニューボードに書かれた「ホットコーラ」の文字を見つけた人が少し怪しむように「ホットコーラってどんな味ですか?」と注文カウンターで質問されることもしばしばだそう。
温めて炭酸が抜けることで、コーラに含まれたスパイスなどの味が立ってくるのでなんとなく漢方っぽい味になります。とはいえ、そもそもが「コーラ」ですから、あの独特の甘味と抜けた炭酸のなんともいえない口当たりはもちろん健在。さらにレモンを浮かべることで酸味も加わり「香港の味」となるわけです。悟空Tea Barでは、さらにショウガのスライスもプラス。ショウガに含まれる発散作用(発汗を促す作用)により体を温める温性も高まり、飲むとお腹の中心からポワ~ンとぬくもってきます。
好奇心だけで口にした人も、意外なほど“なくはない味”に「あれ?」となり、飲み進むと「悔しいけどおいしい!」となることも多いそう。そうなんです。この“なくはない味”いつのまにか“なくてはならない味”になってしまうのが香港マジック。その香港マジックをくつろぎの空間にさりげなく取り入れ、おしゃべりの弾むティータイムを演出しているのが悟空Tea Barなのです。
ホットコーラが発想の発端となり、いまやイチオシの人気メニューとなったのがほっとジンジャーエールです。しょうが湯を飲む習慣のある日本人だったら、ジンジャーエールもホットでいけるんじゃない?という社長自らの何気ない思いつきから生まれたといいます。辛口のジンジャーエールを温めレモンを浮かべると…ムホッムホッ…思わずむせてしまうほどにショウガの香りが立ち上ります。そのダイレクトな反応に「絶対に温まる!」という保証を見た気がします。呼吸器が元気になりそう、と言った感じでしょうか。
このホットジンジャーエール、香港のチャ-チャン店では見かけないメニューですので、ホットコーラの進化系として悟空Tea Barで生まれたオリジナル香港テイストドリンク、ということになるでしょうか。寒い季節はもちろん、冷房で体が冷えがちになる夏場にもオススメです。
ホットコーラ 300円
ホットジンジャエール 350円
オーナーが趣味で集めていたというプレミアものの「孫悟空」グッズが店内のいたるところに飾られています。残念ながら非売品ですが、物語を飛び出してキャラクターとして愛されてきた孫悟空の魅力がそこここにあふれています。焼き物などは一部販売されています。惹かれるものがあったら、店員さんにお問い合わせくださいね。
店舗入り口前のテラスは喫煙席。一瞬「誰かの忘れ物?」と間違えてしまったタバコの箱はなんと灰皿。洒落が効いています!防寒のためにひざ掛けが用意してあります。
チャイナテイストの清潔感ある制服に身を包んだスタッフはみなさんフレンドリー。香港の茶餐廳が大好きというスタッフの山川さんもあったかい笑顔で迎えてくださいます。店頭のおしゃれなメニューボードも山川さんが書かれているそうです。
書斎のように、会議室のように、自宅のリビングのように、お好きなスタイルでお茶の時間を楽しんで欲しいという思いから、悟空tea Barの店内には様々な形式のテーブル&チェアがならんでいます。同じ店で同じお茶を飲んでもそこから見える光景で気分も変わるもの。その日その時の気持ちでゆったりと悟空Tea Barを楽しんでください。でも、土日など混み合う日の席の譲り合いはお忘れなくね。以上、ホットジンジャーエールのムホムホがすっかり病みつきになってしまった、香港ナビ勝手に横浜支局がお伝えしました!