食の都、香港は朝から深夜までビュッフェ天国。ボリューム満点朝食ビュッフェから、アフタヌーンティ、夜食の食べ放題まで、香港のビュッフェ事情をご紹介します。
こんにちは、香港ナビです。香港では一定金額で好きなだけ食べられるビュッフェ「自助餐(ジージョーチャン)」が大人気。日本人女性以上にボディラインを気にする香港女性も、普段は少食のお年寄りも、老若男女みんな食べ放題が大好き。今回は、日々加熱する香港のビュッフェ事情を詳しくご紹介したいと思います。
ビュッフェの王様 ホテルのビュッフェ
インド料理のバイキング
石を投げればビュッフェに当たるほど、香港の街ではいたるところでビュッフェを行うレストランを見つけることができます。香港の飲食業界では食べ放題を行なわなければいけないという掟でもあるのか?というほどの流行りっぷりです。数あるレストランの中でも特に人気なのが、味もクオリティも高水準なホテルのビュッフェ。たいていのホテルでは、館内にいくつかあるレストランのうち、西洋料理やカフェスタイルのレストランでビュッフェを行っています。もちろん、ローカルのレストラン、特に日式レストラン(香港人オーナーのお店で「日本食のような」日本食を出す店)や韓国焼肉店、インド料理店、火鍋専門店など様々なジャンルでビュッフェを楽しめます。ビュッフェの王様的存在のホテルのビュッフェ事情を主にご紹介します。ローカルのビュッフェレストラン事情は下の記事を見てくださいね。
気になるお値段
新聞には毎日のようにビュッフェの広告が出ています
気になるお値段は、ホテルのディナービュッフェなら大人ひとりHK$250~HK$500で、平日の相場はHK$400前後。金、土、日祝は10%ほど高くなります。子供は大人よりHK$100ほど安く設定されており、レストランによっては、シニア料金を設定している場合もあります。また、クリスマスや年末年始、バレンタイン、母の日や父の日などは、イベントに合わせた特別メニューも加わり料金は上がります。さらに10%のサービス料が加算されるため、いくら食べ放題と言えども、結構なお値段になります。が、お金にシビアな香港人が定価でビュッフェを食べるわけがありません。観光客の方には関係なく、まったくの余談となってしまいますが、たいていのレストランがHSBC(香港上海銀行)や恒生銀行、中国銀行など主要銀行のクレジットカードと提携したプロモーションを行なっており、定価から10~40%ほどディスカウントをしてくれるのです。ちなみに、ローカルのレストランはもっとリーズナブル、ディナーでもHK150前後でOKなお店もあります。また、ホテルのビュッフェでも新界や香港島の外れにあるホテルは、尖沙咀やセントラルなど中心地のホテルに比べて、お値段も良心的です。
朝から夜中まで、盛りだくさんのビュッフェ
先ほどからビュッフェ、ビュッフェと書いていますが、ビュッフェも時間帯によって様々な種類があるのが香港のすごいところ。ここでは、ホテルのビュッフェを中心にご紹介します。ちなみに日本ではお馴染みの飲み放題は、ここ香港では一般的ではありません。ビュッフェでも料金に含まれているのはソフトドリンクやお茶のみになっています。
★朝食ビュッフェ 7:00~10:30香港に限らず、ホテルの朝食ビュッフェは旅行の楽しみのひとつ。朝食ビュッフェの充実度でホテルを選ぶ人も多いのでは?香港のホテルの朝食は、その場でシェフが焼いてくれるオムレツやソーセージ、ベーコン、サラダなど西洋メニューのほか、パン、シリアル、フルーツなど盛りだくさん。しかも、香港のビュッフェのうれしいところは、本格的な点心やお腹にやさしいお粥、ヌードルメニューが充実しているということ。日本人客の多いホテルではお味噌汁やたまご焼きなど和食メニューも充実しています。旅行中は野菜や果物が不足しがちですが、朝のビュッフェでビタミン不足を一気に解消してくださいね。朝食付ではない宿泊プランの場合、チェックインのときに値段を聞いてみましょう。宿泊客の場合、割引がある場合がありますよ。
★ランチビュッフェ 12:00~14:30
ランチもボリューム全開です。ビュッフェの内容は温かいメインデッシュが数種類に点心、やサラダなどサイドメニュー、そしてデザートというのが一般的。レストランによっては、イタリアンや東南アジア料理など人気のキュイジーヌをメインにしたビュッフェを行なっているとことも多いです。お値段はHK$200~300が相場です。
★アフタヌーンティービュッフェ 14:30~18:00
香港では、ランチとディナーの間にアフタヌーンティー(下午茶)タイムがあり、ローカルの茶餐廳やファーストフード店でもこの時間帯には、飲み物プラス軽食がセットになったメニューがあります。アフタヌーンティービュッフェはお値段もHK$100~200ほどで、サンドイッチ、デザート、点心などの軽食がメインです。ホテルのパティシエが作る本格的デザートを思う存分に楽しみたい!という方にはおすすめ。ただし、週末のみアフタヌーンティービュッフェを行なうお店も多いので、ご注意ください。
★ディナービュッフェ 18:30-21:30
いろいろあるビュッフェの中でも、もっともメジャーなディナービュッフェ。ホテルのディナービュッフェはほとんどがインターナショナル料理です。イタリアン、フレンチ、中華料理、東南アジア料理、日本料理、そしてデザート、世界中のありとあらゆるグルメがビュッフェカウンターにずらりと並び、多くのレストランが定期的にビュッフェの主題を変え、季節に合わせた趣向を凝らしたメニューを用意しています。食べることが大好きな香港人ですが、彼らがもっとも目を輝かせるのが、生牡蠣、カニ、サーモン。たいていのビュッフェでこれらの海鮮メニューが目玉になっています。また、お寿司も人気があります。定期的に親族一同が集まり食事をする習慣がある香港人にとって、老若男女、好きな食べ物を好きなだけ食べられ、大人数でもテーブルを確保しやすいホテルのビュッフェは、まさに家族飯の場所にうってつけ。特に週末は、どのレストランも大盛況です。
★サパービュッフェ 21:30~24:00
香港人は一日に5回ご飯を食べる、というのは有名な話ですが、このサパー(宵夜)、つまり夜食こそが香港人の一日の締めくくりです。夜食とは辞書で調べてみると「軽い夕食」と書いてありますが、軽いどころがガッツリ食べ放題を満喫するのが香港流。ローカルレストランでは、ディナービュッフェで売れ残った料理を使い切るためか、この時間帯からビュッフェの内容はディナータイムと同じなのに、値段が急激に安くなります。普段から夕食時間の遅い香港人にとって、このサパービュッフェこそが安くて、たっぷり食べられる真の食べ放題なのかも知れません。ただし、ホテルのレストランでは最近あまり見なくなりました。
いかがでしたか?朝から夜中まで、盛りだくさんの香港のビュッフェ。ぜひ、盛りだくさんの食べ放題パラダイスを満喫してください。以上、香港ナビがお伝えいたしました。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2011-06-28