香港冬のベストフード特集

亜熱帯の香港でも、あったかいものが恋しくなる季節があるんです!そんな時のお勧めメニューをご紹介!


こんにちは、香港ナビです。11月半ばと言っても、まだまだ日中の気温は27,8度まで上がり、朝夕には23度くらいと比較的過ごしやすいといった日本の初秋の雰囲気いっぱいの香港ですが、巷はそろそろクリスマスのデコレーションが始まり、待ち行く人のファッションにも、ブーツやジャケット、ニット帽と、早くも冬の装いが目立ち始めてきました。そして、グルメファンには注目のレストランにも早々と冬が旬の季節限定スペシャルメニューが登場!今回は、そんな短い冬の香港を満喫するための、お勧めメニューをご紹介していきましょう。

打邊爐(火鍋)

日本でも冬の定番メニューと言えば鍋ものですよね。しかしこの『打邊壚/火鍋』とは、日本で言えば『しゃぶしゃぶ』や『うどんすき』などのように、スープに具を自分で入れながら食べるタイプのもので、香港では冬の大勢での食事会の定番になっています。以前は、冬になると『打邊壚/火鍋』メニューを始めるレストランが多かったのでまさにこれを食べると冬だなーと季節の風物詩的な存在でしたが、近年の傾向としては、専門店が多くなって1年中食べることができるようになってきました。たいていはスープ、具等は、自由にチョイスできるようになっていて、人数で計算するお得なセットメニューもあれば、スープ、具等それぞれ別料金のところもあります。

冬限定の鍋料理

土家魽魚鍋

土家魽魚鍋

大人数がぴったりな『打邊壚/火鍋』とは別に、単品メニューとしての鍋料理もレストランには増えてきます。特に四川では漁場で働く人たちの冬の民間料理として鍋料理は欠かせないものです。伝統的な四川料理レストランでは、この季節限定の鍋料理メニューが登場します。『土家魽魚鍋』(なまずと豆腐等の鍋料理。庶民的な味)『松茸山芋雞鍋』(マツタケと山芋は、まさに冬らしい具です)『朝天牛尾鍋』(牛の尾と牛肉の水餃子等、朝から街頭で墨で料理されていた昔からのメニュー)などは、その代表メニューです。四川に限らずほかの地方の中華料理にも普段とはちょっと違った鍋メニューが見られますので、ぜひ試して見てください。
松茸山芋雞鍋

松茸山芋雞鍋

朝天牛尾鍋

朝天牛尾鍋


リーズナブルなのが一番! リーズナブルなのが一番!

リーズナブルなのが一番!


リーズナブルなファーストフード的レストランにも、冬限定の『ひとり鍋』セットメニューがあるんですよ。香港の有名チェーン店『美心』を始め、日本では牛丼が専門の『吉野家』にも、香港では鍋料理メニューが登場します。値段も手頃だし、ひとり分でも結構ボリュームがあってお得ですよ。ちゃんと一人用のコンロセットでアツアツを自分で作って食べられます。お一人様や家族連れなど、いろんな人にとても人気があります。
ひとり分でも結構なボリュームです ひとり分でも結構なボリュームです

ひとり分でも結構なボリュームです

蛇羹&糯米飯

冬限定メニュー

冬限定メニュー


香港で、冬に体を芯から暖めてくれるもの。実は『蛇』なんですね。街中には『蛇』専門店があって1年中食べることはできるのですが、漢方薬のように滋養と強壮のために、食する人が多いようですね。広東料理として『蛇羹』は、冬に欠かすことのできないメニューのひとつ。蛇の身のほかに、鶏肉やしいたけ、たけのこ等を千切りにしてとろみのあるスープで煮立てます。味としても、食感としても、蛇にはぜんぜん気づきませんのでご心配なく。また、冬は『臘腸』(豚の腸に豚肉を詰めた中華サラミ(広東風ソーセージ)のこと)がおいしい季節ですので、細かく刻んだ臘腸と糯米を蒸した『糯米飯』もあわせて食べるのが定番です。広東料理レストランの冬メニュー必須の一品、怖がらずに!?お試しあれ。
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蛇がどれだか知りたくないですよね・・・

蛇がどれだか知りたくないですよね・・・

香港冬のベストフード特集
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煲仔飯

昔は炭火で作っていました

昔は炭火で作っていました


香港の庶民の冬の味といったら、『煲仔飯』でしょう。土鍋でお米と具をじっくり炊き込む、香港式炊きこみご飯です。専門の茶餐廳では一年中食べられますが、いちばん需要が多いのはやはり冬でしょう。炊き込むので、オーダーしてから20分ほどかかります。具はいろいろ選べますが、日本の炊き込みご飯と違うのは、ご飯は白米のままで味はついておらず、具はご飯の上に載っている状態です。濃い目の醤油をかけて具も一緒に混ぜ合わせて食べます。またたいていのお店は、外にコンロを置いて炊き込むことが多いので、街を歩いていてもよく見掛けるこことがありますから、そのときにはぜひ試して見てください。具の内容がわからないときは、具を見せてくれるところもありまから、めげずにトライしてくださいね!

B級番外編


実はナビ的には、街を歩いていて香ばしい、懐かしいこの香りをかぐと、どんなに暑くても香港の夏は終わったなー秋冬だなーと一番感じるのが、この『焼き芋&甘栗』なんですね~香港では、まだまだ昔ながらのリヤカーでこんな風に売っている人がいるんですよ。花園街の太子寄や、旺角東、九龍城など、下町っぽいところによく出現します。サツマイモも、紫芋など日本とは違う種類もあるし、それ以外にも銀杏や鶉の卵、ピーナツや胡桃等も炒ったりゆでたりしたものを販売しているんですよ。B級グルメ好きの方には、ぜひお勧めです。


いかがでしたか?ただでさえ、様々な料理があって何を食べようか迷う香港なのに、冬限定のメニューまであって、この季節胃袋がいくつあっても足りないくらい。以上香港ナビがお伝えいたしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-11-16

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