5月の香港【2018年】

どんよりと、蒸し暑くなってくるこれからの香港です。

ネイホウ!香港ナビです。
日本ではゴールデンウィークに入っていますが、この休みを利用して香港に遊びに来ている人も多いのではないでしょうか?お待ちかねの連休を楽しく過ごしたいと思っていても、あいにくこの時期の香港の気候はすっきりしない日が多く、おまけに高温多湿。運悪く雨の日と重なってしまったら、せっかくの気分もサゲサゲ…
でもご安心を。香港の代表的伝統行事のひとつである長州の「饅頭祭」や毎年恒例のフランスをテーマにした大イベント「フレンチメイ」など、雨で沈んだ気持ちを晴ればれとさせてくれる大きなイベントが目白押しですよ。
では早速、5月の香港をご紹介します。

●祝祭日

5月1日(火) メーデー(労働節)
労働者が一致団結して権利の要求活動を行なう日です。例年では各地でさまざまな抗議運動、集会、デモなどが行なわれることが多く、特にデモは何千人、何万人が参加し、恒例行事化しています。通常、デモのルートはビクトリアパークから湾仔、セントラル周辺。それに伴いこのエリアは交通規制が行なわれるため、一部バスなどは迂回ルートとなるので注意してください。

5月22日(火) 仏誕
お釈迦さまの誕生日を祝い、香港内の寺などでさまざまな祝賀行事が行なわれます。中でも世界最大級の座物があるランタオ島の寶蓮禪寺では、伝統中国武術などの盛大なイベントが行なわれます。また、お釈迦さまが生まれたときに九匹の龍が甘露を注いで沐浴させたという伝説もあるため「浴仏節」とも呼ばれ、それにちなんだ儀式も行なわれます。

●伝統行事

■天后節
期日:5月8日(火)
場所:香港各所の天后廟


海の守護神「天后」の誕生を祝うイベントです。宋の時代に中国・福建省に実在した巫女だと言われており、多くの漁民を海の事故 から助け、海上の安全を守ってきました。当初は地元の郷土神に過ぎませんで したが、宋、元、明と海の交易が盛んになるにつれて「海の守り神」としての性格を強めてきました。 福建省や広東省の華僑に信仰されたため、彼らの渡海とともに世界中に広がり、現在では世界中に4000とも5000とも言われる天后廟があると言われてい ます。

■長洲太平清醮(長洲饅頭節)
期日:5月19日(土)~23日(水)
場所:長洲


本来は漁民の守り神「北帝」の誕生日を祝うためですが、疫病の蔓延や海賊から村を守ることを祈念し、お腹を空かせた幽霊たちがこの世に戻ってくる日とも言われている、長洲最大のお祭です。
■佛誕(浴佛節)
期日:5月22日(火)
場所:大嶼山寶蓮禪寺など


詳しくは「祝祭日」をご覧ください

■譚公誕
期日:5月22日(火)
場所:譚公廟(筲箕湾)


天后と並ぶ海の神様でもある譚公の誕生日です。譚公は実在した人物で、さまざまな能力を持っていました。この日は筲箕湾の譚公廟周辺で獅子舞やパレードが盛大に行なわれます。

●お天気、服装

梅雨の入り口ともいえる5月の香港。どんよりした日が多く、雨の日も少しずつ多くなってきます。おまけに日中は30度くらいまで気温が上がるので、それに合わせて不快指数も急上昇!湿気が体にまとわりつく…そんな表現がぴったりな季節です。また早ければ今月あたりから台風が発生することも。香港天文台の予測によると、今年の台風の数は例年並み、香港には5、6個程度の台風がやって来るとか来ないとか。いずれにしても、梅雨明けまでは万一に備えて傘を持ち歩くのがよさそうです。そのほか、ハンカチや小さいタオルがあると便利。そして湿気で床が滑りやすくなるので、できるだけ滑りにくい靴を履くようにしてください。
服装に関しては、ナイロンやポリエステルなどの通気の悪い化学繊維の洋服はまず避けたほうがいいでしょう。また水分を吸収しやすい素材もあまり適していません。できるだけサラサラした素材を選べば、少しは不快な湿気から解放されます。とはいえ、除湿のために屋内や車内の冷房が強くなっています。外から中に入ると温度差で寒く感じることも多いので、エアコンが苦手な人は軽くて薄い上着を常に持ち歩くといいでしょう。


■5月の月間平均気温と平均雨量、平均湿度
最低 24.1℃
最高 28.4℃
雨量 304.7 mm
湿度 83%

<参考: 東京の5月の月間平均気温と平均雨量、平均湿度>
最低 14℃
最高 22.9℃
雨量 137.8mm
湿度 66%

●主なイベント

■法國五月 2018(フレンチ・メイ)
期日:5月1日(火)~6月30日(土)
場所:香港各所
料金:イベントにより異なる


香港に居ながらにしてフランス気分にどっぷり浸れるイベントです。フランス領事館とフランス文化協会が合同で開催しているこのイベントは、1993年の第1回から数えて観客と参加者が300万人を超え、今や香港を代表する最大の芸術フェスティバルのひとつとなっています。期間中は演劇、オペラ、コンサート、ダンスなどのステージに加え、映画や展覧会、さらにはフランスの食べ物やワインなども楽しめるなど、香港がフランス色に染まります。
イベントの詳細については、ホームページ(英語、中国語)でご確認ください。

■久石譲×香港フィル音楽会
期日:5月4日(金)~6日(日)
時間:20:00~(4日、5日)、15:00~(5日、6日)
場所:香港文化中心
料金: $1,080 / $880 / $680 / $480


香港でも広くその名が知られている久石譲。香港を代表する世界的な管弦楽団・香港フィルとの夢のコラボでもある今回の音楽会は、あまりの人気のために急遽公演回数が追加されたほど。演目は代表曲ともいえる「天空の城ラピュタ」をはじめ、北野武監督の映画「菊次郎の夏」や「花火」からも演奏されるほか、彼にとっては新曲となる2つの作品も披露されます。

■岩井俊二&エクとパスカル音楽祭2018
期日:5月19日(土)
時間:20:00~
場所:九龍灣國際展貿中心 Music Zone
料金: $780


今から約20年前、香港で空前の大ヒットとなった中山美穂主演の映画「ラブレター」。それ以来、岩井俊二監督の名前は香港人の間にも広く浸透していますが、音楽活動をしていることを知っている人は日本人でも少ないかもしれません。そんな彼が率いる音楽ユニット「ヘクとパスカル」は、デビューシングル『風が吹いてる』が、テレビドラマ『なぞの転校生』の挿入歌として話題となったほか、初アニメーション監督作品「TOWN WORKERS」のエンディング曲には『ぼくら』が使用されています。今回のコンサートは、今年1月に発売されたアルバム「キシカンミシカン(既視感未視感)」を中心に演奏されます。

いかがでしたか?
既に気温が高くなっている香港では、早くも公共プールがオープンしています。夏本番までは、カラっと晴れる日はほとんどありませんが、水着なら雨に濡れても関係ありませんよね。あいにくの天気で観光にはちょっと…という日は、プールに出かけてみるのもいいかもしれませんね。もちろん観光客の利用もOK。料金も格安ですよ。
以上、香港ナビがお伝えしました。


上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2018-04-26

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