香港国際結婚のホンネ、第3回「日本人女性と結婚した香港人男性に聞く!国際結婚の理想と現実 その2」

香港人との国際結婚のホンネに迫る企画第3弾。今回は日本人の奥さんを持つ香港人男性に日本人女性の理想と現実について語ります。

こんにちは、香港ナビです。前回は、食の習慣、生活の習慣を主に、日本人女性と香港人男性の国際結婚の実情を男性の視点からご紹介しました。今回は引き続き、言葉の問題、中国人家庭に日本人女性を迎えることになった家族の反応などをご紹介したいと思います。

やっぱり「言葉」は一番大切なコミュニケーションなのでしょうか?

母国語同士の会話でないことに不安/不満はありますか?
気になる毎日の使用言語ですが、今回協力してくれた8組中、2組が広東語オンリー、4組が広東語と英語、1組が英語オンリー、残る1組が日本語オンリーでした。広東語と英語を利用している夫婦も最初は英語のみだったのが、奥さんが少しずつ広東語を習得し、今では二ヶ国語のミックスになっているという夫婦がほとんど。どんなに外国語を流暢に操れていると言っても、所詮第二言語。やはり、母国語同士の会話と比べると、細かなニュアンスがうまく伝えられなかったり、誤解されてけんかになったり、問題はどの家庭でも少なからずあるようです。

一方、会話について不満は「ない」と言い切るダンナさんもいましたが、その理由は、「隠し事をしやすい」からだそうですよ・・・。ちなみに奥さんが広東語の日常会話を理解している家庭では、奥さんに知られたくないことを電話や友達と話すときは「(奥さんが聞き取れないくらいに)早く話す」「隠語を使う」「難しい言葉を使う」など、いらぬ工夫を凝らしているようです。

夫婦ゲンカはしますか?ケンカの原因は?
男と女が一緒に暮らせばケンカはつきものです。しかも、異なる文化の二人となるとケンカも多いのではと思いますが、意外と今回アンケートに答えてくれた香港人男性のほとんどが、「夫婦ゲンカはほとんどしない」との模範回答。ごくたまにするケンカの理由は、奥さんが細かいことをガミガミ言ってきたとき、お金の使い方に文句をつけてきたとき、自分の親戚との付き合い方の意見がわかれたとき、などなど。ケンカに発展しなくても、奥さんが一人で怒っていることは日常茶飯事のようですが、香港人男性はそれに反応せずに、怒りが収まるのを(だからといってなだめることもせず)待っているようです。言葉が第二言語のために、「いやみ」「相手を極限までへこます一撃」「イラッとさせる小言攻撃」を投下することができないため、最悪の事態を免れているとも考えられます。

家族との関係はどうですか?

日本人女性との結婚について、どんな風に考えている?
香港といえども属している国は中華人民共和国。残念ながら、中国本土では日本人に対して好意的ではない人々もいます。家族を大切にする中国人ファミリーの中に突如入り込んできた日本人女性。さて、そのとき彼らの家族はどんな反対?賛成?もしや駆け落ち?!そして、結果的に彼らは日本人女性と結婚したことをどんな風に思っているのでしょうか?

が、予想に反して日本人女性との結婚に対して「無反応だった」という回答がほとんど。反対されたカップルは一組もありませんでした。特に国籍はこだわっておらず、お嫁さんの人間性を見て判断をしているようです。結婚した本人も、別に日本人だから奥さんを好きになったわけではなく、たまたま好きになった人が日本人だったという感じ。

奥さんの日本の家族との関係はよいですか?
今回アンケートに答えてくれた香港人男性の家庭は、すべて香港に日本人女性が嫁いで生きているパターンのため、奥さんの日本の家族との接触は比較的少なめです。奥さんが帰国するときや、日本の家族が香港に遊びに来たときなど、数年に1度会うかないか程度の頻度のため、日本の家族との関係も比較的良好と答えてくれました。日本の家族と言葉が通じないから、すべての会話は奥さんが上手に日本語で意訳をし、意見の食い違いもありません。香港人はお年寄りや年配の人々を非常に大切にするため、外出するときに咄嗟に手を貸してあげたり、荷物をすべて持ってあげたり、率先して手助けをする姿を見て、日本人の家族からは言葉はわからずとも「やさしいダンナさん」という印象があるようです。

日本人女性と結婚は彼らのイメージどおりだったのでしょうか?

日本人の奥さんと結婚して、「よかった」と思うことはありますか?
好きになった相手がたまたま日本人だったわけですが、そうはいってもやはり香港人同士との結婚と比較してしまうこともあるはず。日本のテレビドラマで出てくる女優たちとはまったく違う生身の日本人女性と共に暮らしてみて、やっぱり日本人と結婚してよかったな、と思うことはあるのでしょうか?

ほとんどのダンナさんが「毎日、日本食が食べられる」ことがよかったことと答えてくれました。やはり、「食の街、香港」です、食べ物第一です!そのほか、「すべてのことを文句を言わずに丁寧にこなしてくれる」「家事をよくこなす」「料理を嫌な顔をせずに作ってくれる」など、日本人女性の働きぶりのよさを挙げるダンナさんも。香港人の家庭ではメイドさんを雇っている家庭が多いため、奥さんが家事をしなくても気にならない環境にあるため、奥さんが自分で毎晩夕食を作ってくれることはそれだけで感謝に値するのかもしれません。あと少数意見では、「(外面がいいので)親戚や友人の評判がよい」「頼れる」などもありました。

あなたの奥さんはズバリあなたの想像する日本人女性でしたか?
最後に、ズバリ一言、イエス、ノーで答えていただきました。結果、イエスが4人、ノーが4人。ノーと答えたダンナさんは「想像以上に気が強く、カカア殿下だった・・・」「もっと家事や炊事をしてくれるかと思った」「出会った頃は静かでおとなしく、すごく日本人女性のイメージだった」「もっと静かでおしとやかな人だと思った」などなど・・・。現実はそんなにうまくいきませんね。それでも、今の奥さんが大好きなダンナさんたちなのであります。


いかがでしたか?二回に渡ってお届けした「香港国際結婚のホンネ 第二回「日本人女性と結婚した香港人男性に聞く!国際結婚の理想と現実」。アンケート全体を見て、自由奔放でも、家事や炊事はしっかりこなす(自分が食べたいものを食べたいからという本音も見え隠れ)日本人女性、それを温かい目で見守る香港人男性という夫婦関係が築かれているように見えました。次回は、香港人女性と結婚した日本人男性の視点から国際関係のホンネを探ってみたいと思います。お楽しみに!以上、香港ナビがお伝えいたしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-11-24

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