深水埗の食べ歩き第三弾 [北河街]

またまた露店に隠れた駄菓子屋と激安上海料理店を発見。安くておいしいものを求めるならばやっぱり深水ポーへ向かうしかない!

こんにちは、香港ナビです。6月を迎えて雨の日が多い香港です。でもそんな雨降りの中でも、おいしいものを探して皆さんにお届けするのがナビの使命!食べ歩きが好きな皆さん、この季節は出かける前に傘を忘れないようにしましょう。特に深水埗など露店をメインに食べ歩く場合は必須ですよね。もし深水埗で傘を忘れて雨に降られたときは、傘のオーダーメイドの専門店梁蘇記で作ってもらうのもいいかもしれません。それでは、今回もナビが雨にも負けず見つけてきた、とっておきの2軒をご紹介します。

伝統的な駄菓子屋をもう一軒発見!

第一弾では北河街の北側にある『坤記糕品』を紹介しましたが、今回は反対の南側を歩いてみました。やっぱり途中には露店がたくさんあります。でも街市の近くも通るので、ちょっと臭い!?かも。北河街街市まで歩いていったところで、すぐ向い側に『生隆餅家』という駄菓子屋をみつけました。
『坤記糕品』に少し似ていますね。店先には手作りの中国駄菓子のほか、あらかじめビニールでパックされているお菓子がたくさん並べてあります。中国返還の年、97年に開店して今年で11年目のお店です。老婆餅、直径が5センチしかないミニサイズの砵仔糕(ブッチャイ・ゴウ)、鶏仔餅などといった香港人に親しみのある昔ながらのお菓子が目につきます。小さいブッチャイ・ゴウがずっしりと入っている缶を持っているのは、店長の黄さん。このブッチャイ・ゴウも含めて、ここで作っている全てのお菓子は黄さんの故郷、台山の特産だそうです。

昔ながらの中国のお椀に入っているミニサイズの砵仔糕(ブッチャイ・ゴウ)。赤色のあずき味と白色のココナッツ味が揃っています。少し前までは紫色のタロイモ味もあったそうですが、あまり人気がなかったようで今は販売をやめてしまったのだとか。うーん、確かに紫色の食べ物はちょっと…人気ないかも。それにしてもサイズに合わせてお値段も相当リーズナブルで、1個たったHK$1!10個買うとさらに1個プレゼント。ランチタイムにOLがまとめ買いして、会社でおやつタイムに食べることが多いそうです。
紅豆糕(ホーンドウ・ゴウ)は、小豆の粒粒がたくさん入っている羊羹のようなもの。大きな丸い形で作って切り売りします。ひとつのサイズが相当大きいですが、値段はたったのHK$3 
白いのはココナッツ味、同じく小豆の粒粒入り。
こちらは『鶏屎藤』というお菓子です。鶏の糞?そんなの食べられるの?と思わないでくださいね。これは鶏屎藤という名前の薬用効果を持つ植物を使ったお餅。まあ日本のよもぎ餅という感じでしょうか。体の熱や湿気を取り、解毒効果があるそうですよ。味はさっぱり系で、お餅はちょっと粘りがあります。 HK$3/1個
焼餅は、あんこ、カスタード、蓮の餡、三つの餡がいっしょに入っているもの、カボチャ、サツマイモを皮に練りこんだものの計6種類の味です。アンコのものは一般的にどこにでもありますが、ここはマジで他の種類が多い!焼きたての時間は午前11時と午後5時。時間に合わせて買いに来るとアツアツの焼餅が食べられますよ~♪

鶏仔餅HK$10/1パック 
南乳(中国に古くからある調味料)を使った塩味の中国風クッキーです。これは、日本にはなかなかない珍しいお菓子だし、保存期間が1ヶ月あるので、お土産にぜひお薦めです。

七色彩皮蛋酥 HK$5/1個
中国の昔からあるお菓子ですが、今は売っているところが少ないんですよ。緑豆を使った餡(豆蓉)、ゴマ、生姜と砂糖で作った『糖酥姜』が中に入っています。

糯米磁 HK2/1個
これは、日本の大福といったらわかりやすいでしょう。ピーナッツとつぶ餡入りの2種類です。もちもちとした皮の上にピーナッツや砂糖をふりかけるタイプもあります。

麻蓉酥 HK$10/1パック 
擦ったゴマを小麦粉に練り込んで作った中国風クッキー。ゴマの香ばしさとクッキーのカリカリとした食感が楽しめます。

老婆餅 HK$5/3個
冬瓜餡入りの饅頭。「老婆」は中国語で「妻」という意味です。「老婆」を思いながら作ったお菓子なので「老婆餅」と呼ばれるそうですよ。なんてロマンチックなお菓子!焼きたての老婆餅は、中の餡はアツアツ、外の皮がパリパリでとてもおいしいです。ぜひ、出来きたてを食べていただきたいです!
生隆餅家
住所:北河街68号
電話:2360-1359
営業時間:早朝6:30~22:30、早朝6:30~19:15(土日祝)

激安&激ウマの小籠包のお店(現在閉店)

<このお店はすでに閉店しました>
北河街の露店の真ん中の道を歩き、駅まで戻ろうとしたところ、左側の道脇の「海記美食」という看板が目に入りました。外に貼ってあるメニューを見ると、上海の小籠包(ショウロンポー)と天津の名物料理が食べられるということなので、ちょっと興味がわいて入ってみました。

招牌小籠包 HK$15(4個入り) 中に入っている肉汁が透けて見えるぐらい皮が薄いのに弾力あります。写真撮影の時にお箸で長く持ち上げていましたが、破れる気配もなくとってもしっかりしていました。「ここの小籠包を食べたら、よその店のは食べられないよ!」とオーナーが自慢げに言っていました。以前あるお客さんが小籠包を床に落としたことがあったそうですが、破れずにそのままだったそう。それだけ自慢するだけあって、ナビが中の肉汁を見せるために箸で破ろうとしたんですが、マジで簡単には破れませんでした。HK$15でこんな本格的でおいしい小籠包が食べられるなんて、激安&激ウマの深水埗でしかありえないですよね。
中には、たくさんのおいしい肉汁が!!

紅油抄手 HK$15(6個入り)
白菜入りの餃子に辛いソースをかけたもの。この店では、これは絶対食べなきゃだめ!と言われて、あまり辛いものは食べられないナビですが挑戦してみました。これもまたおいしい!皮はもちもちとしているのに、具の白菜がシャキシャキしていて絶妙な食感を作り出しています。ソースは辛いけど、中の具が少し甘い醤油味なので辛さが中和されて、食べたあと辛さが長く口にとどまることがありません。返ってソースの唐辛子の辛さが逆に食欲をそそる感じがしました。

紅油抄手 HK$15(6個入り)
白菜入りの餃子に辛いソースをかけたもの。この店では、これは絶対食べなきゃだめ!と言われて、あまり辛いものは食べられないナビですが挑戦してみました。これもまたおいしい!皮はもちもちとしているのに、具の白菜がシャキシャキしていて絶妙な食感を作り出しています。ソースは辛いけど、中の具が少し甘い醤油味なので辛さが中和されて、食べたあと辛さが長く口にとどまることがありません。返ってソースの唐辛子の辛さが逆に食欲をそそる感じがしました。

菜肉包 HK$4
中国白菜と豚肉で作った肉饅頭。白菜を使っているので、中の具があっさりしていて肉まんという感じがしません。肉が苦手な方にも合います。

九不理 HK$4
長ねぎ、豚肉入り饅頭。菜肉包より、具にしっかり濃い口の味つけがしてあります。お腹が空いている時は、こっちの方が食べたって感じがするかも。
全ての料理は上海出身の若い郭さん(写真左)と、オーナーの廖さん(写真右)の手で作られています。親子みたいですね。
<閉店>海記美食
住所:九龍深水埗北河街125號地下
電話:2725-9689
営業時間:10:30~23:30

いかがでしたか?小籠包と紅油抄手の写真を見ながら記事を書いていても、その味を思い出しておなかが減ってくるくらい。あー、すぐに深水埗へ飛んでいきたい~。高級な上海料理店に行かなくても、深水埗には本格的な腕の上海人出身の料理人がたくさんいるから、激安で食べられるんですよ。それでは、次はどこで食べ歩きをしようかな~?以上、香港ナビがお伝えいたしました。

その他情報

■ 記事中「海記美食」は閉店しました。(2008年10月) 

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-06-13

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