北京オリンピックの馬術競技開催地、香港で体験する本格的香港競馬。ナイトレースで遊ぶならハッピーバレー競馬場へ。
HKJCがナイトレースを主催
みなさん、こんにちは、久々に登場の武田です。香港の競馬は世界的に非常に有名で、年間200万人の観客動員数を誇り、沙田(サーティン)と跑馬地(ハッピーバレー)競馬場で行われています。基本的に前者は毎週日曜日の昼間、後者は毎週水曜日の夜に競馬が行われています。今回は、ハッピーバレーの競馬場に用意されている各種競馬観戦パッケージを紹介いたします。日本でナイトレースを見るなら、大井競馬場で行われている東京シティ競馬など地方競馬に足を運ぶしかありませんが、香港ですと日本中央競馬会(JRA)に相当する香港ジョッキークラブ(HKJC)が主催する夜のレースなので、庶民的な感じから豪華な食事付きまで、違った形のレースの楽しみ方があります。
競馬観戦パッケージを利用するには、ホテルのコンシュルジュ、香港政府観光局のサービスセンターで行います。18歳以上であること、パスポートを持って競馬場に入ること、スマートカジュアルで競馬場に赴くということなどが基本です。もちろん、香港在住の人もOKです。ホテルに滞在している場合、ツアーに申し込めば、ホテルまでバスが迎えに来てくれますので、それに乗って競馬場に向かいます。
パッケージを紹介する前に1つだけ注意点を。ハッピーバレーコース内には、競馬博物館があるのですが、ここは閉館が17:00です。ハッピーバレーでの第1レースが始まるのが19:00を過ぎてからですので、2時間ほど時間が余ります。そのため、博物館を見てから競馬観戦をと考えている場合は、時間の都合上、ハッピーバレーまでは自力で足を運ぶことになります。
広東料理を食べながら競馬
香港に来たからには広東料理に舌鼓を打ちつつ競馬が出来たら一石二鳥ですが、競馬博物館の横にある“ムーン・クーン・レストラン(満貫庁)”ならそれができちゃうのです。競馬場のレストランの中で唯一、競馬開催していないときもオープンしていて、一般市民にも開放しているレストランです。ツアーとのパッケージ料金は1人320ドル(最低人数2人から)となっています。
レストラン内には、オッズを表示したスクリーン、馬券売り場もあるので、ゆっくりと食事を楽しむことが可能となっています。あわてて馬券を買いに走る必要はありません。味はHKJCが自信を持って提供するだけに、本格的。エビをワンタンで包み、豚肉を添えたスープ(88ドル)から、豚肉の炭火のロースト(70ドル)など種類も豊富。また、点心(18ドルから)も楽しめます。
バーベキューをしながらわいわいと競馬
満貫庁の上の3階は“ステイブルベンド・テラス”というバーベキューとビュッフェが味わえるレストランがあります(1人390ドルで予約は2人以上)。場所は、1コーナーにあって、馬の先頭争いが高い場所から見られます。大きなベランダのような構造になっているので、焼き鳥からステーキまでさまざまな味を楽しめるバーベキューがいちばんの売り。シェフが目の前で焼いてくれています。しかも、ハウスワイン、ビール、ソフトドリンクは香港では珍しい飲み放題。外で食べるご飯はおいしいですが、それに競馬が加わってたのしさ倍増ですね。誕生日パーティーなどが開かれることもよくあるそうです。みんなでワイワイするときはここしかない?
外国人観光客向けツアー
“ビジターボックス”というのが博物館や満貫庁などと同じ建物(快活看台、Happy Valley Stand)の8階にあります(入口は別)。外国人観光客向け(英語)のCome Horseracing Tourに申し込むと連れて行ってもらえます。8階というかなり高い場所にあるので競馬のレース展開すべてを観戦することができます。もちろん食事付き。ホテルのコンシェルジュなどを通じて申し込んでください(値段は要問合せ)。送迎バスで送り迎えをしてくれます。
豪華な気分で優雅に競馬観戦
かなりリッチな気分で、贅沢に観戦したいというなら、個室の“トパーズ”がオススメです。夜のレースなら1人550ドルで、ビュッフェ(高級な素材を使った世界各国の料理がいっぱい)、ドリンク類の飲み放題のほか、レーシングプログラム、入場バッジもつきます。また、オーディオビジュアルや馬券の投票施設も最新のを完備し、係員による丁寧なサービスも受けられます。場所も、ほぼゴール前という絶好のロケーションとなっています。個室の外には、小さなベランダが用意されていて、競馬の熱気を肌で感じることももちろんOK。観戦するには、完璧な環境が用意されています。 「HKJCの会員になったら、こんな感じなんだ」というのを知ることが出来るでしょう。そもそも入口がメンバー専用ですし、エレベーターを降りたあと、受付があるのですが、そこの雰囲気からして違いますからね。
申し込めばメンバーエリアにも入れます
一般エリアではなく、とにかくメンバーの観戦エリアで競馬を見たい人は、メンバーズエントランスに行ってください。入口左手で100ドル払うとツーリツトバッジがもらえ、ほとんどのメンバーエリアでの競馬観戦が可能になります。メンバー限定ということで、施設、内装どれひとつとっても立派なつくりになっていますし、人も一般エリアと比べると人が少ないため、ゆっくり馬券検討をすることができます。パドックも、一般エリアは人でごった返していますが、メンバーサイドのパドックは、そうゴミゴミしていません。
しかも、ゴール板の前はメンバーエリアですから、ゴールという最高に興奮するときを目前で見ることが出来るのです。これで勝馬投票券が当たったものなら、いうことありませんね。まあ、当たったときのはしゃぎようは、一般エリアの人も、メンバーエリアの人も同じですけど。
競馬場でナイトライフ
ハッピーバレーの最終レースのスタートは23時前とかなり遅くまでやっています。そんなわけで、ナイトライフも堪能できるのがハッピーバレー競馬場の特徴です。“アドレナリン” (1人180ドルで食事込み。ドリンクは別料金)は、香港に数あるバー&ラウンジのなかでもトップクラスに入るのではないかというところです。社交場として、法律家や銀行関係の人などもよく利用するそうです。オッズなどを表示するテレビスクリーンの光すら巧みに照明として利用するなど、間接照明をうまく使っています。ゆったりしたソファなど、その落ち着いた雰囲気から、デートスポットにもなっているようでした。 馬券を当ててデート代が浮いて、しかも女性を口説き落とすことができたら…。男性陣のみなさん、がんばってみませんか?(笑)
熱気でいっぱいのパブリックエリア
興奮、熱気、気楽な気持ちで競馬をという人は、パブリックエリアへどうぞ。入場料は10ドルとなっています。ここでは、ビアガーデンでビールを一杯ひっかけながら楽しめます。年中ビアガーデンが開いているのは香港ならではです。ビールは28ドルからです。ここでは、香港人、外国人を問わず明るく、いやクレイジーに飲んでいる人ばかりで、いやがうえにも盛り上がっていました。また、記念やおみやげ用のギフトショップもビアガーデンの近くにあります。
あと、パブリックエリアの入口には、馬のレプリカとゴールアーチがあります。レースで勝ったオーナーとジョッキーは記念撮影をしますが、そのマネをすることも出来るようになっているのです。気分は“一口馬主”ですね。帰りは、下を向きながら歩いている人、笑いながら帰る人など、明暗がはっきりとわかれている光景も競馬場外ならではです。
コースの背景に高層マンションの灯りが美しく輝くナイトレースは、香港ならではといえます。日本よりも競馬が市民に密着している香港競馬を味わうのも、香港旅行のひとつの楽しみ方ではないでしょうか? 以上、日本の馬産地出身の武田がお送りしました。
日本語ガイド付きだから安心!
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時間 : ナイトレース 約5.5時間
デイレース 約7時間
出発曜日 : 平日(夜競馬)、土、日、祭日(昼競馬)
催行人数 : 1名様より
料 金 : 10,100円~19,500円
※写真の一部はHKJCの提供
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記事登録日:2007-11-26