夜12時以降の香港はこう歩く

夜遊びしたい人、必見!日付が変わっても、食べて遊んで楽しめる香港。深夜12時以降の香港のおすすめスポット、交通事情などをご紹介します。

ネオンが輝く香港の夜

ネオンが輝く香港の夜


こんにちは、香港ナビです。香港を形容する際によく使われる言葉「不夜城」。24時間営業のレストランやショップ、そして煌々と輝く街のネオン。夜中になってもいたるところで明かりが灯り続ける香港の夜は、まさしく不夜城と呼ぶにふさわしい賑やかさ。今回は、限られた香港滞在時間、朝から夜中まで香港を満喫したいという、アクティブ派の皆さんはもちろん、トランジットで香港に深夜にしか遊びに出られない皆さんのために、深夜12時以降の香港の歩き方を治安情報と併せてご紹介します。

気になる夜の治安は?

深夜2時の銅鑼湾。まだまだ人は歩いています。

深夜2時の銅鑼湾。まだまだ人は歩いています。



香港はアジアのほかの大都市と比べると治安が安定しており、安全で安心な街と言われていますが、やはり海外での夜間の外出にはトラブルがつきものです。特に香港では、観光客を狙ったスリや置き引きが多発しています。夜間の外出時には、大金やパスポートを持ち歩かず、荷物もなるべく少なくして出かけ、少しでも危険を感じる場所、店には決して立ち入らないようにしましょう。どこの国でも自分の安全は自分で守るという心構えが大切です。


★夜の外出、持ち物チェック
1 パスポートのコピー
パスポートはホテルの金庫に預け、外出時にはコピーを持ち歩くと安心です。

2 100ドル札や20ドル札、小銭を多めに
1000ドル札や500ドル札ではなく、細かいお金を持ち歩きましょう。日本円や余分な香港ドルはホテルの金庫へ。

3 クレジットカード1枚
クレジットカードを複数持っている場合、VisaやMasterなど海外で幅広く使えるカードを1枚だけ携帯夜の外出、持ち物チェック

4 ホテルでもらえる香港の地図
邪魔にならず、道を聞くときにも日本語が書かれている地図より、英語と広東語だけの地図のほうがわかりやすい。

5 ホテルの名刺、キー
タクシーに乗るときにホテルの中国語名、住所が書かれているホテルの名刺が役立ちます。

★在香港日本国総領事館のウェブサイトには香港での安全情報や注意事項が掲載されています。

終電?そんな言葉は香港にはありません

Nがついた番号が深夜に走るバス

Nがついた番号が深夜に走るバス

さて、夜のお出かけで、まず気になるのが終電。いくら夜中まで活気のある街と言っても、終電が気になってしまうと楽しさも半減です。でも大丈夫、ここ香港で終電の心配は無用ですよ。MTRやバスにはもちろん最終がありますが、それを逃しても、タクシーやミニバス、深夜バス(Nバス)など、ホテルまで必ず辿りつける交通手段があるので安心。だから、まぶたが閉じない限り、いつまででも遊び続けられてしまうのです。ちなみに、旧正月前夜や大晦日など大きなイベントの日には、MTRもバスも24時間営業を行ないます。
タクシー
深夜12時以降の交通手段といえば、タクシー。香港在住者でも夜中の帰宅にはタクシーを使います。ちなみに、香港のタクシーには日本のような深夜割増はなく、いつでもどこでも運賃設定は同じです。しかも、香港島のセントラルから尖沙咀までタクシーに乗ったとしてもHK$80ほど、日本円でたったの1000円弱という安さ。深夜になると、繁華街の周辺には客待ちのタクシーが列を作り、タクシーが拾えない、なんてことは滅多にありません。タクシーでのトラブルも少なく、女性でも安心して利用することができます。

ミニバス
観光客で夜中にミニバスを使うという方は滅多にいないと思いますが、深夜になると繁華街と主要なベッドタウンを結ぶ赤色のミニバスがあちこちに出現します。このミニバスに時刻表はなく、満車になれば出発する方式なので、利用客があまりいない時間帯には乗車してから何十分も車内で待ち続けなければいけないというデメリットもあります。ただし、出発してしまえば制限速度を軽くオーバーしながら幹線道路を突っ走るので、速さの点では横に出るものはありません。

深夜バス(Nバス)
路線により異なりますが、一般的なバスの運行時間は朝5:30頃から深夜00:30頃まで。
それ以降は、ミニバスと同様、主に市街地と住宅街を結ぶ路線において、同じバス番号の頭にNが付いたNバスが運行します。A11やE21などの空港路線も深夜はN11やN21などアルファベットがNに変わります。運賃はやや高くなり、運行頻度は30分に一本ぐらいです。とはいっても、例えば銅鑼湾と屯門を結ぶ路線では、日中の962系統がHK$18.8(約200円)、深夜~早朝のN962系統はHK$28.3(約300円)と、タクシーに一人で乗って帰る場合(約HK$400)と比べると断然お得です。

★深夜に交通機関を使う際の注意
タクシーで帰る際、疲れたり酔っ払っているからといって寝てしまうのは厳禁。寝ている間に遠回りをされたり、料金をごまかされる可能性があります。ホテルのベッドはすぐそこ。がんばってあと少しだけ目を開けておきましょう。また、乗車後、ほろ酔い気分で「香港なう。酔っ払ったー\(^ ^)/」などツイートして、そのまま携帯電話を忘れることのないよう、車内の忘れ物にはくれぐれもご注意を。

夜12時以降のおすすめエンターテイメント

さて、それでは実際に夜の街に繰り出しましょう。香港は24時間営業のレストランやお店がたくさんあります。ただいま、夜の12時、さてどこへ行こう?目的別におすすめをご紹介します。
香港のナイトスポットといえば「ランカイフォン」

香港のナイトスポットといえば「ランカイフォン」

★お酒を飲みたい!
お酒を飲むなら、一番有名なエリアはセントラルのランカイフォン。メインストリート「德己立街(DAguilar Street)」周辺にはイギリスのパブスタイルのお店がずらりと並び、休日前夜は明け方近くまで人が集まっています。クリスマスやハロウィンなどイベントの夜には通りが人で埋めつくされてしまうほどの大盛況。夜が更けてくると、みんなが踊りはじめる陽気な街です。付近にタクシーもスタンバイしているので帰りも安心。西洋人が多いエリアです。

九龍サイドなら尖沙咀のナッツフォードテラスがおすすめ。おしゃれなバーやレストランがメインストリート「諾士佛台(Knutsford Terrace )」に軒を連ねています。また周囲の雑居ビル内にも日本料理、韓国料理など各国料理のレストランが多数あり、中には深夜まで営業しているレストランもあります。香港のローカル客が多めです。金巴利街(Kimberley Street)や天文臺道(Observatory Road)にずらりとタクシーが並んでいます。

湾仔のロックハートロード周辺は大人の雰囲気のバーや生演奏が聞けるお店が集まっています。周囲にはナイトクラブも多く、主に西洋人が集まるエリアです。年齢層はランカイフォンやナッツフォードテラスと比べると、やや高め。周辺には深夜も営業している茶餐廳もあります。

夜中は友達のわいわい宵夜(夜食)を

夜中は友達のわいわい宵夜(夜食)を

★おなかが空いた!
銅鑼湾には明け方まで営業をしているレストランが多く、残業や遅番の仕事を終えた香港人が平日週末問わず集まってきます。深夜も営業しているお店が固まっているのは、Jardines Bazaar (渣甸街)や、トラムが走るHennessy Road (軒尼詩道)の海側エリアのLockhart Road (駱克道)Jaffe Road (謝斐道)周辺。このあたりは日付が変わっても、まるで昼間のように賑わっています。この時間帯は、茶餐廳、麺粥専門店、マクドナルド、火鍋専門店、そして湾仔と銅鑼湾の境を走る高速道路の高架下にある「橋底辣蟹」と呼ばれる海鮮料理レストランが人気。とにかく、夜中にお腹が空いたーと思ったら、銅鑼湾に行けば食事にありつけますよ!

旺角や佐敦周辺も同様に深夜営業をしているレストランが多いのですが、この周辺は怪しい雰囲気の通りも多く、また銅鑼湾と比べ観光客も少なく、あまりお勧めはしません。


24時間営業のウェルカム

24時間営業のウェルカム

★買い物をしたい!
銅鑼湾や旺角、尖沙咀エリアではブティックや化粧品店などの小売店も夜11時頃まで営業している所が結構あるのですが、さすがに12時以降は閉店してしまいます。深夜にお土産を買うのを忘れた!なんてときには、24時間営業のウェルカム・スーパーマーケット(恵康)へ行ってみましょう。香港島エリアでは銅鑼湾の記利佐治街、湾仔の謝斐道に、九龍エリアでは旺角の上海街に24時間営業のウェルカムがあります。

カラオケには日本の曲がたくさん

カラオケには日本の曲がたくさん

★遊びたい!
日本と同じく、深夜の健全な遊びといえばカラオケ。香港にも日本の歌が充実したカラオケ屋さんがたくさんあります。ローカルのカラオケ屋さんといえば「Neway」がメジャー。どこのお店も、さすがに日本の最新のヒット曲はありませんが、数年前の曲は充実しています。夜中の料金はひとり約HK$150、それにナッツ代金、10%のサービス料などが加算され、合計HK$200-250くらいになります。ちなみに香港のローカルのカラオケは1時間あたりの料金設定ではありません。ですから、規定の料金さえ払えば、混み合っているなど時間制限の条件付で入室しない限り、何時間でも歌い続けることができます。営業時間は朝の5時半ごろまでです。

そのほか、ローカルの大型ナイトクラブは尖沙咀東エリアに、日本語がOKなナイトクラブは銅鑼湾のそごう裏に集中しています。この手のお店ではお会計でもめることがあるので、ご注意ください。


いかがでしたか?香港在住10年目のナビが香港ってつくづく便利だ街だな、と思うのは深夜でも食べるところ、飲むところ、そして交通費がとっても安いことです。香港ほど夜が長い街も世界でもあまりないのではないでしょうか?(その分、朝は遅いのですが・・・)ぜひ、皆さんも安全には十分に気をつけて香港のナイトライフを満喫してください。以上、香港ナビがお伝えいたしました。

その他情報

■2015年6月5日 リンク切れ修正。カラオケ本文修正。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-06-23

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